※ この記事は、筆者自身の体験と、周囲の成功例から得たヒントをもとに構成しています。皆さんが抱える「TOEICスコアがなかなか上がらない」「学習法が分からない」というジレンマを打破するため、あえて常識にとらわれない視点でまとめました。
なぜ多くの人がTOEIC対策で躓くのか?
TOEIC対策に挑むほとんどの人が、初期段階で感じる壁は「時間をかけてるはずなのに、成果が見えない」という点だと思います。
実際、かつての僕もそうでした。市販の参考書を片っ端から買い集め、通勤中に目を通し、休日に公式問題集を解く。にもかかわらず、スコアは停滞。ずっと600点前後で足踏み。悔しい気持ちを抱えながら、「才能がないのかな」と投げやりになりかけました。
しかし、あるとき「問題演習の“質”」と「学習計画の順序」を見直したことで、3ヶ月後には800点を突破。さらには、その半年後に900点台に到達しました。ここからは、そんな“逆転”の裏側を具体的にお話しします。
STEP1:基礎を捨てる?いや、必要なのは「基礎の再定義」
多くの人が「まずは単語と文法」と言いますよね?もちろん基礎知識は不可欠です。でも、ただ教科書的な文法書を1ページ目から順番に読んでいくやり方は時間効率が悪い。
基礎の再定義ポイント:
• TOEIC頻出フレーズやコロケーション(単語の組み合わせ)を優先
• 文法は“頻出パターン”に絞って攻略(品詞問題対策が特にカギ)
• いきなり全範囲を網羅しなくてOK、まずはパート5の定番文法問題を重点的に対処
ここで大事なのは、「完璧にしよう」と思わないこと。TOEICは得点配分的に“少しの抜け漏れ”はスコア全体に大ダメージを与えません。むしろ、よく問われる文法パターンから先に押さえることで、点数の底上げがスムーズになります。
STEP2:公式問題集を味わい尽くす「解き方改革」
公式問題集はTOEIC対策の“本丸”。でも、ただ解いて答え合わせをして終わりにしていませんか?その使い方は半分損しています。
僕が実践した使い倒し法:
1. 1周目: 時間を計って本番さながらに解く
2. 2周目: 全問の解説を読み込み、「なぜ正解なのか」「なぜ誤答なのか」を言語化
3. 3周目: 間違えた問題や不安定な問題のみ抜粋し、選択肢ごとに「類似問題が出たらどう攻めるか」をシミュレーション
とにかく「解いた問題が次の武器になる」状態を作ることが鍵でした。問題は“材料”に過ぎない。そこから法則やパターンを抽出し、自分の中に再構築するイメージを持つことで、次回以降の正答率が跳ね上がりました。
STEP3:リスニング対策は“音の型”を真似る
リスニングで躓く人が多いのは当然です。実際、過去の僕もPart3や4で話の流れを掴み損ね、正答率がボロボロ。そこで取り入れたのが「シャドーイング」です。
ただし、シャドーイングを「聞いた音声を丸暗記」するような苦行にしてはいけない。
僕の場合は、公式音源やTOEIC対策向けの良質なCD音声を使い、
• 前置詞や接続詞が弱く発音される箇所
• 特定の単語が塊で発音される箇所
• 質問文でイントネーションが上がる部分
この3つの観点で音を細かく分析し、口パクでもいいので自分で再現しました。すると、不思議なことに、自分の口が英語のリズムを覚え始め、文字では拾えなかった音のクセが聞こえるようになったのです。
STEP4:リーディングは「読まない」勇気を持つ
リーディングは長文が増え、最後まで読み切れないケースも多いはず。でも、全部を丁寧に読もうとすると、必ず時間不足に陥ります。
ここでの秘策は、「読まない選択」を意識的に行うこと。
• 問題文を先に読み、必要な情報のみ拾いにいく
• 文章全体を訳そうとせず、キーワードや名前、数字に注目
• 難解なパートで立ち止まらず、まず簡単な問題から確実に拾う
この“割り切り”が身につくと、読むべき箇所を絞るスキルが育ち、結果的に全体スコアが底上げできます。
STEP5:モチベーション管理は“短期目標”で加速させる
TOEIC学習は継続が命。そこで僕は「2週間ごとにミニ目標を設定」しました。
「2週間後の模試でリスニング10点アップ」や「Part5の正答率を8割にする」など、短期ゴールをクリアしていくと、モチベーションが連続的に維持されます。
また、進捗を記録した手帳やアプリで、達成度を“見える化”することも有効でした。小さな成功体験が積み重なると、本番前には自然と自信が湧いてきます。
最後に:型破りな発想でTOEICを“攻略ゲーム”に変える
今回紹介したTOEIC勉強法は、「当たり前」を少しずつ疑う発想から生まれました。
• 基礎は網羅しなくていい、よく出るものから攻略
• 問題は解いて終わりじゃない、分析素材として活用
• 音は暗記じゃなく再現、英語のリズムを身体化
• 読まない勇気でリーディングを攻略
• 短期目標でモチベーションをバトンリレーのようにつなぐ
TOEICは、英語力の絶対値を測る試験というより、出題パターンに慣れ、要領を掴んだ人が成果を出しやすい「ゲーム」に近い側面もあります。
「苦痛な勉強」ではなく、「スコアアップという目標を楽しむプロセス」として取り組めば、気づいた時には伸び悩みの壁を突破しているはずです。
あなたがこのアプローチで、これまで停滞していたスコアを一気に押し上げ、「あれ?こんなに上がるんだ!」と笑顔になれることを願っています。
ぜひ今日から、あなた独自のTOEIC攻略ゲームを始めてみてください。