英語パンダ
純ジャパ独学でTOEIC満点取得。 独学勉強法にはこだわりを持ち、大学受験では偏差値40から有名大学へ自力合格。 大学卒業後、某上場企業へ入社し、海外駐在を経て子会社代表に30代で就任。
その他

PROGOSで同じ問題が出る理由と効果的な対策法|毎回同じ問題でもスコアアップできる練習方法

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PROGOSのスピーキングテストを受けていて「前と同じ問題が出た」と感じたことはありませんか?実は、この疑問を持つ受験者は非常に多く、特にアプリ版のPROGOSでは問題のバリエーションが限られているという声が多数聞かれます。

しかし、同じ問題が出題されることは必ずしもデメリットではありません。むしろ、PROGOSの特性を理解して正しく活用すれば、効率的にスコアアップを図ることができるのです。

この記事では、PROGOSで同じ問題が出る理由から、同じ問題を使った効果的な練習方法まで、英語学習のプロが徹底解説します。

PROGOS アプリ画面

なぜPROGOSでは同じ問題が出るのか?問題バンクの仕組みを解説

PROGOSの問題構成システム

PROGOSは完全にランダムな問題を毎回生成しているわけではありません。特にアプリ版のPROGOSでは、ユーザーから「問題のバリエーションが少なすぎる」「毎日練習していると同じ問題ばかりに出会う」という声が App Store のレビューでも多数報告されています。

これには以下の理由があります:

問題タイプ出題パターン同じ問題が出る理由
Part 1(インタビュー)固定問題セット基本的な質問パターンが限定的
Part 2(音読)文章バンクから抽出音読用の適切な文章が制限される
Part 3(プレゼンテーション)トピック別問題セットビジネストピックが一定範囲に収束
Part 4(グラフ説明)グラフ・図表バンク作成済みの図表数が限定的
Part 5(ロールプレイ)シナリオパターン現実的なビジネスシーンが限定される

アプリ版と法人版の違い

アプリ版のPROGOSは法人版と比べて問題数が制限されています。これは、無料で提供されているアプリ版の性質上、コスト面での制約があるためです。

一方、法人版のPROGOSでは問題セットがより多様化されており、「新しいテストセットに対応する場合や、既存のテストセットでも時間経過とともに問題の対策が進みます」と公式サイトでも言及されています。

「同じ問題=意味がない」は間違い!PROGOSの真の評価基準

PROGOSは正解が一つではないテスト

多くの人が誤解しているのが「同じ問題だから対策ができて意味がない」という考え方です。しかし、PROGOSの公式サイトでは以下のように明確に説明されています:

「PROGOS®は『英語を使ってどのくらいコミュニケーションできるか』を評価しています。テストの正解はひとつではないので、同じ問題であっても論理的な回答や話の構成に意識して答えることで点数が変わってきます。」

つまり、同じ問題でも回答の質によってスコアは大きく変動するのです。

AI採点システムが評価する6つの要素

PROGOSのAI採点システムは、単純な「正解・不正解」ではなく、以下の6つの要素を総合的に評価します:

PROGOS テスト画面例

評価項目の詳細:

  1. 表現の幅
  • 使える文法や構文、語彙、フレーズの量
  • 様々な単語やフレーズを使った説明能力
  • 単語の言い回しを変える語彙力
  1. 正確さ
  • 文法の正確性
  • 語法の適切性
  • 発音の明瞭さ
  1. 流暢さ
  • 話す速度の自然さ
  • 淀みない発話
  • 適切な間の取り方
  1. やりとり
  • 質問への的確な応答
  • コミュニケーションの成立度
  • 会話の継続能力
  1. 一貫性
  • 論理的な構成
  • 話の筋道の明確さ
  • 首尾一貫した内容
  1. 音韻
  • 発音の正確性
  • イントネーションの自然さ
  • 聞き取りやすさ

同じ問題を活用したスコアアップ戦略

レベル別攻略法

初級者(A1-A2レベル)の方

同じ問題が出ることを「基礎固めのチャンス」として捉えましょう。

  • 回答時間を最大限活用する練習
  • 1文だけでなく、20秒間話し続ける練習
  • 簡単な単語でも複数の文で説明する
  • 基本文法パターンの定着
  • 同じ問題で異なる文法構造を使い分ける
  • 時制や語順を意識した回答練習

中級者(B1-B2レベル)の方

同じ問題で「表現力の幅を広げる」練習に集中しましょう。

練習回数重点ポイント具体的な改善点
1回目基本回答の構築質問の要点を押さえた回答
2回目語彙の多様化同じ意味の異なる表現を使用
3回目構成の論理化主張→根拠→具体例の順番
4回目流暢さの向上淀みなく自然な速度で話す

具体的な練習メソッド

「同一問題・多角回答法」

例:「あなたの趣味について教えてください」という質問に対して

1回目:「I like reading books. It's relaxing for me.」

2回目:「My hobby is reading various genres of literature. 
It helps me expand my vocabulary and understanding of different cultures.」

3回目:「I'm passionate about reading because it serves multiple purposes. 
First, it enhances my language skills. Second, it provides mental stimulation. 
Finally, it offers an escape from daily stress.」

段階的に内容を充実させることで、表現の幅と論理構成力が向上します。

Part別の同じ問題活用術

Part 1(インタビュー):20秒を有効活用する技術

PROGOS インタビュー画面

時間配分戦略:

  • 0-5秒:質問理解と回答の方向性決定
  • 5-15秒:メイン回答(主張+理由)
  • 15-20秒:具体例や補足説明

使い回せるフレーズパターン:

質問タイプ効果的な回答構造応用例
個人的質問“I would say… because…”趣味、経験、意見を聞かれた際
比較質問“On one hand… On the other hand…”選択肢や比較を求められた際
説明質問“Let me explain… First… Second…”プロセスや手順を説明する際

Part 2(音読):発音・イントネーション向上法

同じ文章での段階的改善アプローチ:

  1. 正確性重視段階:全ての単語を正確に発音
  2. 流暢性向上段階:自然な速度とリズムで読む
  3. 表現力強化段階:感情やニュアンスを込めて読む

Part 3・4(プレゼンテーション):論理構成力の向上

PROGOS プレゼンテーション画面

同一トピックでの多角的アプローチ:

例:「リモートワーク」について

【1回目:基本的なメリット・デメリット】
"Remote work has advantages and disadvantages..."

【2回目:個人体験を交えた説明】
"From my experience with remote work..."

【3回目:データや具体例を用いた論理的説明】
"According to recent studies, remote work has shown 
significant impact on productivity..."

Part 5(ロールプレイ):実践的コミュニケーション力

同じシナリオでの役割変更練習:

  • 1回目:従業員の立場で回答
  • 2回目:管理職の立場で回答
  • 3回目:顧客の立場で回答

毎日の効果的な練習スケジュール

週間練習プラン

曜日重点項目練習内容
月曜日基礎回答構築各Partで基本的な回答を作成
火曜日語彙力強化同じ回答を異なる語彙で表現
水曜日文法多様化複雑な文構造を使用した回答
木曜日論理構成改善主張→理由→具体例の順序で構成
金曜日流暢さ向上淀みなく自然な速度で話す練習
土曜日総合練習今週の改善点を統合した回答
日曜日実力測定タイマーを使った本番形式での練習

月間スコア向上目標

段階的なレベルアップ計画:

  • 1週目:現在のスコアの把握と基礎固め
  • 2週目:表現の幅を広げる練習に集中
  • 3週目:論理構成と流暢さの向上
  • 4週目:総合的な実力測定と次月の目標設定

よくある質問と専門家による回答

Q1: 同じ問題ばかりで飽きてしまいます。モチベーションを保つ方法は?

A1: 同じ問題でも「毎回異なる挑戦」として捉えることが重要です。例えば:

  • 語彙レベルを段階的に上げる(簡単→中級→上級語彙)
  • 文法構造を変える(単文→複文→複合文)
  • 話す速度を変える(ゆっくり明確→自然な速度)

Q2: 同じ回答を繰り返していたら採点に影響しますか?

A2: PROGOSのAI採点は、回答内容の「質」を評価します。全く同じ回答でも、発音の改善や流暢さの向上があれば、スコアは向上する可能性があります。ただし、表現の幅を広げることで、より高いスコアが期待できます。

Q3: アプリ版と法人版、どちらが練習に適していますか?

A3: 練習目的であればアプリ版で十分です。同じ問題が出やすいという特性を活かして、段階的なスキル向上を図ることができます。法人版は実際の評価目的での受験に適しています。

PROGOSを活用した英語学習の長期戦略

基礎から上級まで:レベル別活用法

Pre-A1〜A1レベルの方

  • 目標:基本的な質問に短い文で答えられるようになる
  • 戦略:同じ問題で確実に回答できる自信をつける
  • 重点:発音の正確性と基本語彙の定着

A2〜B1レベルの方

  • 目標:論理的で詳細な回答ができるようになる
  • 戦略:同じ問題で多様な表現パターンを習得
  • 重点:文法の正確性と表現の幅の拡大

B2以上のレベルの方

  • 目標:ビジネスレベルでの流暢なコミュニケーション
  • 戦略:同じ問題で最高品質の回答を追求
  • 重点:説得力のある論理構成と自然な流暢さ
PROGOS テスト結果画面

他の英語学習との連携活用法

PROGOSと相性の良い学習方法:

  1. シャドーイング:Part 2の音読練習と連携
  2. ディクテーション:Part 1のリスニング力向上
  3. ライティング練習:Part 3・4の論理構成力強化
  4. オンライン英会話:Part 5のロールプレイ実践

まとめ:同じ問題こそがスキルアップの鍵

PROGOSで同じ問題が出ることは、デメリットではなく大きなメリットです。同じ問題だからこそ、以下の成長を実感できます:

段階的なスキル向上:同一問題での比較により、確実な成長を実感
効率的な学習:問題内容に慣れることで、回答の質向上に集中可能
自信の構築:知っている問題で高品質な回答ができることで自信向上
実践力の定着:繰り返し練習により、実際の場面での応用力向上

重要なのは「同じ問題」を「同じレベルの回答」で終わらせないことです。毎回、表現の幅、論理構成、流暢さのいずれかの要素を向上させることを意識して取り組めば、確実にスピーキング力は向上します。

PROGOS®の特性を理解し、戦略的に活用することで、あなたの英語スピーキング力は必ず向上します。今日から、同じ問題を「成長のチャンス」として捉えて、効果的な練習を始めてみませんか?


参考情報:

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