こんにちは。みなさんは「VERSANT」という英語力診断テストを受けたことがありますか?
VERSANTは、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4技能を総合的に評価するテストで、10点から90点の範囲でスコアが出ます。このスコアは、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)と相関しているので、自分の英語力を客観的に把握するのに役立つんです。
でも、VERSANTのスコアって、いったいどのくらいが良いの? 何点を目指せばいいの? と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、VERSANTスコアの目安について、詳しく解説していきたいと思います。日本人の平均スコアや、ビジネスで必要とされるレベル、TOEICスコアとの比較など、気になるポイントを1つずつ見ていきましょう。
自分の現在の英語力を知り、目標設定に役立てていただければ嬉しいです。
VERSANTスコアの概要とCEFRレベルとの関係
まずは、VERSANTスコアの基本的な仕組みについて説明しますね。
VERSANTの総合スコアは、10点から90点の範囲で評価されます。このスコアは、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)というヨーロッパで広く使われている言語能力指標と相関しています。
CEFRでは、言語能力をA1(初心者)からC2(ネイティブレベル)の6段階で評価します。VERSANTスコアとCEFRレベルの対応は、おおよそ以下のようになっています。
- 79-80点: C2(ネイティブレベル)
- 69-78点: C1(上級者)
- 58-68点: B2(中上級者〜準上級者)
- 47-57点: B1(中級者〜準中上級者)
- 36-46点: A2(初級者〜初中級者)
- 20-35点: A1(初心者)
つまり、VERSANTスコアが高いほど、CEFRのレベルも上がっていくということですね。自分のスコアがどのレベルに相当するのか、目安として覚えておくと良いでしょう。
日本人のVERSANT平均スコアとビジネスで求められるレベル
次に、日本人のVERSANTスコアの現状について見ていきましょう。
実は、日本人のVERSANT平均スコアは38点程度。これは、CEFRのA2レベル、つまり英語初級者レベルに相当します。リスニングやリーディングに比べて、スピーキング力が低いのが特徴的です。
一方で、ビジネスの場で求められる英語力のレベルはどの程度なのでしょうか。
- 43点以上: グローバルビジネスで最低限必要なレベル
- 47点以上: 海外赴任に必要なレベル
- 53点以上: ビジネス会議でリーダーシップを取れるレベル
このように、ビジネスで活躍するには、少なくとも40点台後半から50点台のスコアが求められます。平均点との差は大きく、多くの人にとって、スコアアップが課題となっているようです。
TOEICスコアとの比較
TOEICは、英語のリスニング・リーディング能力を測るテストとして、日本では最も広く普及しています。一方、VERSANTはスピーキング力を重視したテスト。両者を単純に比較するのは難しいのですが、CEFRレベルを基準にすると、大まかな対応関係は以下のようになります。 VERSANT TOEIC CEFR 58-68 455-489 B2 47-57 275-454 B1 36-46 110-274 A2
ただし、注意点もあります。TOEICで高得点を取れても、VERSANTでは意外と低めのスコアになるケースが多いのです。
その理由は、日本人がリスニングやリーディングに比べて、スピーキング力が低い傾向にあるから。TOEICの勉強だけでは、VERSANTで高得点を取るのは難しいと言えるでしょう。
だからと言って、TOEICが無意味というわけではありません。リスニング・リーディングの基礎力は、スピーキングの土台にもなります。TOEICとVERSANTのスコアバランスを見ながら、バランスの取れた英語力を身につけていくことが大切です。
VERSANTスコアアップのヒント
では、VERSANTのスコアを上げるには、どんな対策が効果的なのでしょうか。ここでは、私なりのヒントをいくつかご紹介します。
1. スピーキングの基礎を徹底的に鍛える
VERSANTは、スピーキングが重要なポイントだと言いました。だからこそ、発音やイントネーション、滑らかさを意識した練習が欠かせません。まずは「聞く→真似る」というサイクルを大切にしましょう。英語の音に耳を澄まし、口を動かすことが上達の第一歩です。
2. 英文法を使えるレベルまで定着させる
文法がおぼつかないと、言いたいことが言えず、ぎこちない英語になってしまいますよね。基礎文法をしっかり身につけることが、VERSANTスコアアップに直結します。知識だけでなく、実際に使える形で定着させることが大切です。
3. 語彙力を鍛える
スピーキングでは、言葉が瞬時に出てこないと、会話が止まってしまいます。そうならないためにも、語彙力を高めることが重要。VERSANTによく出る単語を集中的に学習するのがおすすめです。ビジネスでよく使われるフレーズなども覚えておくと良いでしょう。
4. 実践的なシチュエーションで練習する
VERSANTは、実際のコミュニケーション場面を想定した問題が多いのが特徴。ロールプレイングのように、具体的なシチュエーションを設定して練習するのが効果的です。相手の英語を聞き取り、即座に反応する力を養いましょう。
5. VERSANT形式の問題に慣れておく
VERSANTは、一般的な英語学習教材とは少し異なる形式の問題が出題されます。本番に備えて、VERSANTの過去問や模擬テストに数多く取り組むことが大切。時間配分にも慣れて、本番に備えましょう。
これらのポイントを押さえつつ、自分に合った学習方法を見つけることが、VERSANTスコアアップの近道だと言えます。
まとめ
VERSANTスコアの目安について、詳しく見てきましたが、いかがでしたか?
- VERSANTスコアは10-90点の範囲で評価され、CEFRレベルと対応している
- 日本人の平均スコアは38点程度。ビジネスで求められるレベルとの差は大きい
- TOEICスコアが高くても、VERSANTでは低めになる傾向がある
自分の現在のスコアを知ることは、目標設定のための第一歩。そこから、スピーキング力を中心に、英語の基礎力を高めていくことが大切ですね。
VERSANTで高得点を取るのは簡単ではありませんが、日々の地道な努力が必ず実を結ぶはずです。自分なりのペースで、コツコツと学習を積み重ねていきましょう。そして、VERSANTスコアという客観的な指標を手に入れて、グローバルな舞台で活躍できる人材を目指してください。
私は、みなさんの英語学習を心から応援しています。VERSANTにチャレンジする全ての人に、エールを送ります!
VERSANTスコアの目安を知って、自分の英語力を客観的に把握しよう。そして、TOEICとのバランスを取りながら、着実にスコアアップを目指そう!