こんにちは。みなさんは「VERSANT」という英語力診断テストを受けたことがありますか?
VERSANTは、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングの4技能を総合的に評価するテストで、ビジネスシーンで必要とされる英語コミュニケーション力を測定します。特に、スピーキング力に重点を置いているのが特徴です。
でも、いざVERSANTを受けてみたものの、結果の見方がよくわからない…。そんな風に感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、VERSANT結果の見方について、詳しく解説していきたいと思います。スコアレポートに含まれる情報の意味や、スコア向上のためのヒントなど、VERSANT結果を英語力アップに役立てるためのポイントを1つずつ見ていきましょう。
正しい理解は、学習の第一歩。ぜひ、自分の英語力を客観的に把握するチャンスと捉えて、VERSANT結果と向き合ってみてくださいね。
VERSANT結果の概要と確認方法
まずは、VERSANT結果の基本的な見方について説明します。
VERSANTを受験すると、数分以内にオンラインでスコアレポートを確認できます。このスコアレポートには、以下のような情報が含まれています。
- 総合スコア(Overall Score): 英語力全体を表す10-90のGSEスコア
- サブスコア: 以下の4つのスキルについて、それぞれ10-90のGSEスコアで示される
- Sentence Mastery(文章構成力)
- Vocabulary(語彙力)
- Fluency(流暢さ)
- Pronunciation(発音)
- CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)とのレベル対応
- 現在の英語力の詳細な説明
- 英語力向上のためのアドバイス
GSEとは「Global Scale of English」の略で、ピアソン社が開発した英語力の指標です。10から90までのスコアで表され、数値が高いほど英語力が高いことを示します。
総合スコアは、4つのサブスコアを元に算出されます。58点以上でCEFRのB2レベル、47-57点でB1レベルに相当すると言われています。
日本人のVERSANT平均スコアとビジネスで求められるレベル
次に、日本人のVERSANTスコアの傾向と、ビジネスシーンで求められる英語力について見ていきましょう。
実は、日本人のVERSANT平均スコアは30-40点程度。これは、CEFRのA2~B1レベルに相当します。リスニングやリーディングに比べ、スピーキング力が全体的に低いのが特徴と言えるでしょう。
一方、グローバルビジネスで必要とされる英語力の目安は、VERSANT43点以上とされています。ビジネス会議でリーダーシップを発揮するには、53点以上のスコアが求められます。
70点以上の高得点は、日本人にとってはかなりハードルが高いと言わざるを得ません。平均点とのギャップの大きさを考えると、多くのビジネスパーソンにとって、スコアアップが重要な課題となっていることがわかります。
他の英語試験とのスコア比較
VERSANTと他の英語試験のスコアを比較することで、自分の英語力をより多角的に理解することができます。
例えば、TOEICとの比較では、以下のような対応関係があると言われています。
- VERSANT 58-68点 ≒ TOEIC 860点以上
- VERSANT 47-57点 ≒ TOEIC 730-855点
- VERSANT 36-46点 ≒ TOEIC 470-725点
ただし、VERSANTとTOEICでは試験の性質が大きく異なることに注意が必要です。TOEICがリスニング・リーディング中心なのに対し、VERSANTはスピーキング・リスニングに特化しているのです。
つまり、TOEICで高得点を取れても、VERSANTでは思うような結果が出ないケースは十分にあり得るということ。両者の特徴を理解した上で、バランスの取れた学習を心がける必要がありますね。
VERSANT結果を受けてどう学習すべき?
さて、VERSANT結果を見て、自分の英語力の現状を把握できたら、次はどうすればいいのでしょうか。
スコアレポートには、あなたの英語力の課題や伸ばすべきスキルが明確に示されているはずです。それを参考に、学習方法を見直してみましょう。
例えば、発音のスコアが低めだったら、ネイティブスピーカーの発音を聞き取る練習を増やすことをおすすめします。スピーキングの教材を活用したり、英語で発音してみる習慣をつけたりするのも効果的。
語彙力を高めたいなら、VERSANTによく出る単語を集中的に学習するのがポイントです。ビジネスでよく使われる表現を覚えておくのも良いでしょう。
大切なのは、自分の弱点を意識しながら、バランスの取れた学習を継続すること。定期的にVERSANTを受験して、成長度をチェックするのも学習意欲の維持につながります。
英語学習に王道なし。VERSANT結果を指針として、自分に合った方法を模索してみてくださいね。
VERSANTスコアアップのコツ
ここからは、私なりのVERSANTスコアアップのコツを3つ、ご紹介します。
1. 英語で考える習慣をつける
VERSANTは、瞬発力が問われる試験です。問題を聞いて、即座に英語で答えられるようになるためには、日頃から英語で考える習慣が大切。
日記を英語で書いたり、頭の中で英語の文章を組み立てたりするのも良い練習になります。
2. ロールプレイで実践的な会話力を身につける
VERSANTは、実際のコミュニケーション場面に近い形式で出題されます。そのため、ロールプレイで実践的な会話力を養うことが効果的。
友達や家族、先生など、身近な人に協力してもらって、英語で会話する機会を増やしましょう。
3. VERSANT形式の問題に慣れておく
VERSANTは、一般的な英語学習教材とは異なる形式の問題が多いのが特徴。本番に備えて、VERSANT形式の問題に数多く触れておくことが大切です。
過去問や模擬テストを活用して、問題の傾向を掴んでおきましょう。時間配分の感覚も養えるはずです。
これらのコツを意識しつつ、日々の学習に取り組んでみてください。地道な努力の積み重ねが、必ずスコアアップにつながるはず。あなたなりのベストな方法を見つけてくださいね。
まとめ
VERSANTの結果について、見方のポイントやスコアアップのコツを中心に、詳しく解説してきました。いかがでしたか?
- VERSANTの結果は、総合スコアとサブスコア、CEFRレベルなどで評価される
- 日本人の平均スコアは30-40点程度。ビジネスで求められるレベルとのギャップは大きい
- TOEICとVERSANTのスコアを単純に比較するのは難しい。両者の特徴を理解することが大切
- VERSANT結果を参考に、自分の弱点を意識した学習を継続することがスコアアップのカギ
- 英語で考える習慣、実践的な会話練習、VERSANT形式の問題演習などがおすすめ
VERSANT結果は、自分の英語力を知るための重要な指標。ただし、スコアに一喜一憂するのではなく、結果を冷静に分析し、学習に活かしていく姿勢が何より大切です。
今のあなたのスコアがどうであれ、伸びしろは無限大。前を向いて、自分のペースで着実にステップアップしていきましょう。
英語力は、一朝一夕には身につきません。だからこそ、日々の積み重ねを大切にしてください。VERSANTで高得点を取れる日が来ることを、私は信じています。
みなさんの健闘を、心よりお祈りしています。がんばれ!
VERSANT結果は、自分の英語力を知るための道しるべ。結果に向き合い、弱点を克服する学習を続けることで、必ずスコアアップできるはず!