英語パンダ
純ジャパ独学でTOEIC満点取得。 独学勉強法にはこだわりを持ち、大学受験では偏差値40から有名大学へ自力合格。 大学卒業後、某上場企業へ入社し、海外駐在を経て子会社代表に30代で就任。
TOEFL

TOEFL IBTの受験料とその値段が高い理由。ITPとの違いは?TOEFLを安く受ける方法はあるのか?

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高いTOEFLの受験料

TOEFLを受験したことがある人は受験料の高さに嘆いたことがあるのではないでしょうか?一度の受験だけで何と225ドル(日本で受験する場合)もかかります。

留学でTOEFLのスコアが必要な人は取らなくてはいけないスコアに達するために何度も受けなくてはいけず、もし4回受験すると、それだけで10万円近くの出費になってしまいます。

TOEICだと5000-6000円程度でほとんどの試験が1万円以下なのに、なぜTOEFLはこんなにも高いのかと疑問に思った人も少なくてはないのではないでしょうか?

本日は、なぜTOEFLの受験料がなぜそんなにも高いのか。そして、そのTOEFLを安い値段で受ける裏技はないのかをご紹介します。

TOEFLの受験料にかかる費用は?

TOEFLの受験料は225USDがかかります。これは24000円にもなりTOEICの受験料の約4から5倍もの金額になります。

実は日本は他の国に比べて費用が高く、他の国では40USDほど安く受験が可能で、20000円くらいの受験料です。

項目 料金
申込み 230米ドル
締切り後の登録/申込 40 米ドル
受験日の変更 60 米ドル
1 度キャンセルしたスコアの取り戻し 20 米ドル
スコア通知先の追加 1 件につき 20 米ドル
Speaking または Writing セクションのスコアの見直し 80 米ドル
Speaking および Writing セクションのスコアの見直し 160 米ドル

TOEFLの受験料が高い3つの理由

受験料が異常に高いのは、運営団体が暴利をむさぼっているのか?はたまた、見えないところで理にかなった受験料が高くなる理由があるのか?

今回はTOEFLの受験料が高くなる3つの理由をご紹介します。

TOEFLテストの運営メンバーの人件費が高い

まず一つ目のTOEFLが高い原因は、テストを運営しているスタッフの人件費です。

TOEFLは試験概要の記事でも説明した通り、様々なポイントで元来の英語テストとは異なります。

たとえば、試験開始時間は受験者ごとによって異なったり、休憩時間があったりします。

そのため、運営スタッフは一人一人の受験者の席への案内、写真撮影、ならびに休憩時間の外出の対応などすこぶる忙しいのです。

ただテスト用紙を配って黙々と受験者のIDを確認するだけのTOEICスタッフとは大きな開きがあります。

スピーキングとライティングの採点者のコスト

次に考えられるのが、Speaking, Wrtitingの2つのアウトプットセクションの採点者の労力です。

TOEICだと試験が全てマークシートでの回答なので、機械に入れれば自動でそのスコアを計算してくれます。なので、採点に必要な費用の多くが節約出来て、それによって受験料も安く抑えることが出来ます。

しかし、TOEFLのライティングとスピーキングの場合は複数の採点者がそれぞれの回答を見て、決められた採点項目から全員を採点しなくてはいけません。採点もすぐに終わるものではないので、どれくらいの時間がかかるのかは想像に難くないのではないでしょうか。

ただ、機械のように採点するだけではなく、設問や回答も正しく理解した上で採点する必要があり、人数が沢山必要なだけではなく、一人一人が専門家なため、それぞれの人件費も高くなります。

TOEFLには全部で6つのスピーキング問題、2つのライティング問題があるので、その問題×受験者の数だけ問題の採点をしなくてはいけないということになります。どれだけ採点が難しいのかイメージが出来てきたのではないでしょうか。

テスト問題の作成費用

最後の理由はTOEFLは試験回数が多くテスト問題の作成費用が他の試験よりも高いことです。

日本で人気を博している英語テストTOEICは一年に10回、全国一斉に開催されます。

一方、TOEFL iBTは一か月に約4回のペース、つまり、年に50回ほど開催されます。

その50回に加えて、受験者の多さから追加の試験日がたまに追加されます。

そのため、おそらく年に60回ほどのTOEFLの試験が存在しています。

しかも日本だけで。

この事実からぼくらはテスト問題を作成しているETSの多大なる苦労を想像できます。

彼らのネタ切れ状態を見たことがありませんので、相当な苦労を強いられているんでしょう。

なぜ日本の受験料だけ高いのか?

ご存知の通り、日本でTOEFLを受験すると海外で受験するより45ドル高額になります。

これはなぜなのか。

日本に住む日本人としてこの疑問を持たずにはいられません。

そこでぼくは先のETSの記事で紹介したように、

直接テスト作成側のETSに質問をぶつけてみました。

すると、彼らは「コストは受験地によって異なり、160ドル~250ドルの間になります」と周知の事実を突き付けてきただけでした。

何も理由について明記していません。

噂によると、日本のTOEFLにしか存在しないダミー問題を狙って日本にやってくる、近隣のアジア諸国からの受験者の流入を防ぐ、という目的であると耳にしたことがあります。

しかし、これは実際に近隣のアジア諸国で受験したことがないのでわかりません。

誰かご存知の方がいれば教えてくださいな。

TOEFLを安く受験する方法は?

一回2−3万もかかってしまうTOEFL…少しでも安く受験したい!と思い人は少なくないのではないでしょうか?

TOEICなどならIPテストの受験や団体受験で安くなるケースもあるのですが、残念ながら、TOEFLはどういう方法で受けても一律で値段は同じです。

TOEFL ITP試験を受ける

こちらの方法は所属している団体がITP試験を実施している人のみですが、ITP試験を受けることでかなり安い費用で受験料を抑えることが出来ます。

なんと、ITPの費用は受験人数によって違いますが、何と2500-3000円程度で、本番よりも遥かに安く受けることが出来ます

ただ、気をつけて頂きたいのは、ITPはあくまで校内でのスコア利用に限定した試験なので、海外の大学や大学院の留学にスコアを使うことは出来ません。

なので、あくまでITPは練習として受けて、留学までに必要な受験回数を減らすために活用して下さい。

  • ITP Level 1
    • 10名~199名:2,960
    • 200名以上:2,560
  • ITP Level 2 Pre-TOEFL
    • 10名~199名:2,820
    • 200名以上:2,430

模擬試験を受ける

受験料は安くはなりませんが、模試を無料で受けられるEFSETというものがあります。

なるべく無料の模擬試験や問題集をした上で受験回数を少しでも減らすことが、節約につながります。

最後に

この記事で読者の方の受験意欲を削ぎたいわけでは決してありません。

一回あたりの受験料が高いということを意識した上で、しっかりと対策をして、少しでも少ない回数で目標のスコアを取ることができるように頑張って欲しいです。

そうすることで、必要な受験料も少なくなり、学習効率も大きく上がるのではないでしょうか。

TOEIC IP 一般受験」を使うことで安くTOEICを受ける方法についても別記事で紹介しているので見てみて下さいね。

https://englishpark.jp/toeic/toeic-ip%e3%82%92%e4%b8%80%e8%88%ac%e5%8f%97%e9%a8%93%e3%81%99%e3%82%8b%e6%96%b9%e6%b3%95/

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