背景知識の理解がスコアに与える影響
TOEFL/IELTSの背景知識を理解することでスコアの底上げをすることが出来ます。
背景知識を付けるのは、英語力そのものを付けることに比べると時間がかかります。しかし、背景知識は将来の海外生活でも役に立つため、長期的視点で見ると自分にとって大きなメリットがあります。
また、ハイレベルで少しでも高いスコアを狙っている人は背景知識を付けることで理解がさらに深くなり、正答率を上げる武器になります。
他の対策をしっかりとやった人は背景知識をつければ鬼に金棒です。
カバーすべきジャンル
TOEFLで出題されるといわれているジャンルは一般的に以下の4つです。
このジャンルは実際に大学に入学後に学ぶ一般教養とも関わってきます。
Physical Science:自然科学
自然科学は数学、物理学、化学などの理論的研究をする部門です。
理系科目の多くはこのジャンルに含まれます。
たとえば、以下のようなトピックが自然科学に含まれるものです。
- 海洋学
- 天候・天気
- 宇宙学
- 氷河・氷河期
- 環境政策
Arts:芸術分野
この分野からは
- 建築
- 民芸品
- 音楽史
- 写真
- 文学・作家
などの項目が出題されます。
芸術については中々大学や高校でも学ばないので、意識して背景知識をつけなければなりません。
Life Science :生命科学
生命科学は生物学を中心として生き物の成り立ちや仕組みについて学ぶものです。
- 生物化学
- 動植物
- 水生生物
- 動物行動学
- 単細胞生物
Social Science:社会科学
社会科学は経済学部、商学部、法学部などのような学部がカバーする範囲です。
- 文化人類学
- 歴史言語学
- 社会行動学
- 教育
- 現代史
などの分野が社会科学では出題されます。
どのように背景知識をつけるのか?
参考書で専門分野ごとの英語力・背景知識をつける
リンガメタリカという参考書が背景知識をつける上で特にオススメです。
自分は難関私大(慶應大学)の受験勉強用にこの参考書をやったのですが、この参考書によって分野ごとの英単語や背景知識をかなり効果的に高めることが出来ました。
以下が参考書の説明ですが、これを読むだけでも背景知識をつけることがわかるのではないでしょうか?
最新の入試テーマを確認する=話題の理解 経済・環境・医療・心理学など、2次・私大入試に頻出のジャンルから専門性の高い最新のテーマを厳選し、図解を交えながら各章の冒頭で詳しく解説しました。まずここを読んだ上で英文+和訳と読み進めることで、各テーマの理解の充実を図ります。小論文対策にも有効。 「連語方式」の単語=語彙力の養成 入試長文テーマを理解するためのキーとなる単語を、記憶に残りやすい「連語方式(=フレーズ)」で示し、その派生語・関連語を多数掲載。総語数およそ1900語。英文による背景知識の理解と単語力の養成が効果的にリンク。 「覚える単語」から「使う単語」へ 各章末に簡単な英作文と和訳の問題を設けました。覚えた単語を「使う」ことにより、記憶のさらなる定着を図ります。
初心者向けの英語本を読む
まず、最初にオススメなのが、英語で各ジャンルの基本が書かれた本を読むことです。
レベルとしてはTOEFLのリーディングと同じか、それよりも簡単なものが出るはずです。
英語で各ジャンルを読むことで背景知識をつけながら、同時にリーディング力も強化することが出来ます。
入門書だと日本語の本のように面白く書かれている本も多くあるのでお勧めです。
海外の高校生用のテキストを使う
次にオススメなのが、海外の高校生用のテキストを使うことです。
デメリットとしては、教科書なのもあり、退屈な本が多いことです。
メリットとしては高校生用に書かれているので読みやすく、英語や単語のレベルが最適です。
日本語の教養書を読む
最後にオススメなのが日本語で教養書を読むことです。
背景知識をつけるためには必ずしも英語の本を読む必要はありません。
勿論、英語の本を読むことがベストですが、息抜きがてら、日本語で各ジャンルの教養書を読むのも良いのではないでしょうか。
上記のジャンルの中から大衆向けの本を読む。興味のあるタイトルの本を読むのが良いでしょう。
最後に
どうでしたか?
TOEFLの学習のゴールはスコアを取ることではなく、その先にある大学や大学院に入学する。そして世界で活躍することが出来る人材になることです。
そのためには英語力だけではなく教養をつける必要もあります。
今回紹介したような教養を付けることは、TOEFLだけではなく、長い目で見ると、自分の人生に必ずポジティブな影響を与えてくれるでしょう。
しっかりと英語と教養を磨いて深いTOEFLの問題の理解と解答が出来るようになって見てください。