「Piece of cake」とは?
「Piece of cake」は英語の慣用句であり、日本語で「簡単なこと」「朝飯前」という意味を持ちます。直訳すると「ケーキの一切れ」という意味になりますが、なぜこの表現が「簡単なこと」を表すのでしょうか?
語源と由来
「Piece of cake」の語源は諸説ありますが、1930年代のアメリカ空軍のパイロットたちの間で使われ始めたという説が有力です。当時、パイロットたちは難易度の高い曲技飛行を行っていましたが、うまくいった時に「It’s a piece of cake!」と言っていたそうです。
また、ケーキを切り分けるのが簡単であることから、「簡単なこと」を表す言葉として使われるようになったとも言われています。
スラングとしての「Piece of cake」
「Piece of cake」は本来であれば中立的な意味合いの言葉ですが、スラングとして使われる場合、少し意味合いが変わってきます。
皮肉として使われることも
例えば、難しい仕事を任された時に「It’s a piece of cake!」と言うと、「簡単だと思ってるの?」という皮肉の意味になります。
- 例文:This project is going to be a real piece of cake. (このプロジェクトは本当に簡単だと思ってるの?)
女性蔑視の表現として使われることも
また、女性を「Piece of cake」と表現することがありますが、これは女性蔑視の表現として使われています。女性を性的な対象としてしか見ていないことを表す言葉なので、使うべきではありません。
似た表現
「Piece of cake」と似た表現として、以下のようなものがあります。
- Easy as pie(パイみたいに簡単)
- No sweat(汗もかかない=簡単)
- Like taking candy from a baby(赤ちゃんからキャンディを取るくらい簡単)
これらの表現も「簡単なこと」を表す慣用句として使われています。
「Piece of cake」の使い方
「Piece of cake」を使う際は、以下のようなシーンで使うのがおすすめです。
友達と会話をする時
- 例文:Don’t worry, the test will be a piece of cake for you.(心配しないで、君にとってはテストなんて朝飯前だよ。)
自信をもって話す時
- 例文:I’ve done this a thousand times, it’s a piece of cake!(これは何度もやったことあるから、簡単だよ!)
ただし、相手を見下しているような言い方はNGです。「Piece of cake」はくだけた表現なので、ビジネスシーンなどではあまり使わない方が良いでしょう。
まとめ
「Piece of cake」は「簡単なこと」を表す慣用句ですが、スラングとして使う場合は注意が必要です。特に女性蔑視の表現として使われることがあるので、気をつけましょう。友達との会話など、くだけたシーンで自信を持って使うのがおすすめです。