英語を学ぶ上で、ネイティブスピーカーがよく使うスラングを知っておくことは重要です。今回は、会話の中で便利に使える英語のスラング “Ditto” について、その意味と使い方を詳しく解説していきます。
英語スラングとしての “Ditto” の意味
「私も同じ」「同感」の意味で使われる “Ditto”
“Ditto” は、相手の言ったことに同意したり、同じ意見や感想を持っていることを示す時に使われるスラングです。
相手の意見に同意する時に使う
例えば、友人が “I love this new restaurant!” (この新しいレストラン大好き!)と言ったとします。それに対して “Ditto!” と返せば、「私も同じく、このレストランが大好き」という意味になります。
“Me too” や “I agree” の代わりにカジュアルに使える
“Ditto” は、”Me too”(私も)や “I think so too”(私もそう思う)、”I agree”(同意します)などの代わりにカジュアルに使うことができる便利な表現です。
具体的な使用例
- A: This movie is so boring.(この映画つまらないね)
B: Ditto. Let’s watch something else.(本当だね。他の映画にしよう) - A: I can’t wait for the summer vacation!(夏休みが待ち遠しい!)
B: Ditto! I’ve already planned my trip.(私も!もう旅行の計画立てたよ)
直前の言葉を繰り返す際に使う “Ditto”
“Ditto” は、直前に言ったことと同じことを繰り返す際に、重複を避けるために使うこともできます。
重複を避けるために使われる
例えば、子供たちに向かって “Kate, you can have a cookie after you finish your homework. And Sam, ditto!” (ケイト、宿題が終わったらクッキー食べていいわよ。サムもね!)と言えば、サムに対しても同じことを伝えることができます。
具体的な使用例
- A: I need to buy milk, eggs, and bread.(牛乳と卵とパンを買わないと)
B: Ditto for me, plus some coffee.(私も同じく、あとコーヒーも)
“Ditto” の語源と広まったきっかけ
ラテン語 “dictus” が語源
“Ditto” の語源は、ラテン語の “dictus”(前に言われたこと)に由来しています。元々は、同じ情報を繰り返す際に使われていた言葉でした。
映画 “Ghost” の有名なセリフから広く知られるように
1990年に公開された映画 “Ghost”(ゴースト)で、主人公のサムとモリーが交わす “I love you.” “Ditto.” というセリフがあります。このシーンがきっかけとなり、”Ditto” が「私も同じ」という意味で広く知られるようになりました。
“Ditto” の使われる場面
通常の会話だけでなくSNSなどのカジュアルなやり取りでも
“Ditto” は、友人同士の会話だけでなく、SNSなどのカジュアルなやり取りでもよく使われます。短いメッセージの中で簡潔に同意や共感を示すことができるので、便利な表現だと言えるでしょう。
フォーマルな場面では使わない方が良い
ただし、”Ditto” はあくまでもカジュアルな表現なので、ビジネスの場やフォーマルな場面では使わない方が賢明です。そのような状況では、”I agree” や “I feel the same way” など、より丁寧な言い回しを使うようにしましょう。
まとめ:会話の中で便利に使える “Ditto”
簡潔に同意や共感を示せるスラング的表現
“Ditto” は、会話の中で簡潔に同意や共感を示すことができる便利なスラング的表現です。相手の意見に賛成したり、同じ気持ちを持っていることを伝えたりする際に使ってみてください。
カジュアルな場面で使うのに適した言葉
ただし、”Ditto” はカジュアルな場面で使うのに適した言葉なので、ビジネスなどのフォーマルな場では使わないように注意が必要です。使う状況を見極めて、うまく活用していきましょう。
英語を学ぶ上で、ネイティブスピーカーがよく使うスラングを知っておくことは、コミュニケーション能力を高めるために重要です。”Ditto” を使いこなして、より自然な英会話を目指しましょう!