こんにちは。医療従事者の皆さん、英語の勉強には悩んでいませんか？
グローバル化が進む医療の世界では、英語は必須のスキルとなっています。でも、忙しい臨床の現場で働く皆さんにとって、なかなか英語学習の時間が取れないのが実情ですよね。
そこで今回は、医療英語のおすすめの勉強法をご紹介します。参考書やアプリの活用から、医療ドラマを使った学習法まで、効率的に医療英語を身につけるためのヒントが満載！
本記事を参考に、自分に合った勉強法を見つけて、医療英語力アップを目指しましょう。
医療英語を学ぶ意義とは？
まずは、なぜ医療従事者にとって英語力が大切なのか、その意義を確認しておきましょう。
近年、日本でも外国人患者が増加しており、英語でのコミュニケーション力が求められています。また、最新の医療技術や研究成果は英語で発信されることが多く、グローバルな医療の潮流を掴むためにも英語は不可欠。英語力は、医療の質を高め、患者さんの安全を守るためのカギだと言えるでしょう。
ただ、医療英語は一般的な英会話とは異なり、専門用語や特有の表現が多用されるのが特徴です。そのため、体系的な学習が必要になります。
次の章から、医療英語のおすすめ勉強法を具体的に見ていきましょう。
基本は反復学習！おすすめの参考書やアプリ
医療英語の習得には、基本的な単語やフレーズの反復学習が欠かせません。ここでは、書籍やアプリを使った効果的な学習法をご紹介します。
書籍で基礎をしっかり固める
まずは、医療英語の基礎を固めるための書籍がおすすめ。
中でも定番なのが、山田悠史先生の『全く英語が話せなかった私のとっておき医療英語勉強法』。医学部生時代に英語が苦手だった著者が、どのようにして医療英語を習得したかが詳しく解説されています。
他にも、『医療・看護の基本英単語1800』（成美堂出版）や『Medical English Basics 第2版』（医学書院）など、医療英単語に特化した書籍が役立ちます。英単語の正しい発音や用例が掲載されているので、日常的に目を通して身につけていきましょう。
アプリで手軽に復習
書籍での学習と並行して、アプリを活用するのも効果的です。通勤時間や休憩時間など、スキマ時間を使って手軽に復習できるのが魅力。
例えば、『メディカル英語TOEFL·TOEIC®・英検対応』（GAKKEN）は、医療英単語を効率よく学べる無料アプリ。約1000の重要単語が、医療現場で使われる例文とともに収録されています。
他にも、海外の医療ドラマのセリフを集めた『医療英語アプリ』（FunFun Labs）や、多言語対応の医療通訳アプリ『MediBabble』など、実践的な医療英語が学べるものもあります。自分のレベルや目的に合ったアプリを探してみてください。
英語学習の3つのコツ
医療英語の書籍やアプリを使った学習で大切なのは、以下の3点です。
- インプットとアウトプットのバランスを取る
- 継続的に学習する習慣をつける
- 分からないことは調べる、質問する
特に、学んだ表現は実際に声に出して練習することが重要。専門用語の発音は難しいものが多いので、リスニングとスピーキングのバランスを取りながら身につけていきましょう。
実践的な医療英語はドラマや映画で学ぶ！
単語やフレーズの学習と並行して、海外の医療ドラマや映画を活用するのもおすすめの勉強法です。
ネイティブが実際に使っている表現に触れられるだけでなく、医療現場特有の雰囲気も感じ取れるのが魅力。ここでは、医療英語の学習にぴったりのドラマ・映画をご紹介します。
医療ドラマの定番『グレイズ·アナトミー』
『グレイズ·アナトミー』は、シアトルの病院を舞台に若手外科医の成長を描いた大人気ドラマ。
医療現場の会話表現が数多く登場するので、リスニング力のアップに最適です。ただし、俗語的な表現や、実際の医療とは異なる設定も多いので注意が必要。あくまでもドラマの中の英語として、楽しみながら学ぶのがポイントですね。
臨場感あふれる『ER 緊急救命室』
『ER 緊急救命室』は、シカゴの病院の救命救急センターが舞台のドラマ。
次々と運び込まれる重症患者、医療スタッフの迅速な判断と処置など、緊迫感あふれるストーリー展開が見どころです。医療用語や急変時の対応表現など、実践的な英語表現が満載。医療ドラマの金字塔として、英語学習に最適の作品だと言えるでしょう。
専門用語が豊富な『ドクター·ハウス』
『ドクター·ハウス』は、型破りな天才医師ハウスを主人公にしたドラマ。
難解な症例に挑むハウスのチームが、議論を重ねて診断を進めていきます。専門的な医学用語が多く登場するため、語彙力アップに効果的。ただし、ストーリー上の誇張表現なども含まれているので、セリフをそのまま真似するのは避けた方が賢明でしょう。
医療ドラマ学習のポイント
医療ドラマを使った英語学習では、以下の点に気をつけましょう。
- 字幕や吹き替えを使い分けて、内容理解を深める
- 分からないセリフは巻き戻して聞き直す
- 印象に残った表現はメモして復習する
- 日常会話とドラマ特有の表現を区別する
医療ドラマは、楽しみながら臨場感あふれる医療英語に触れられる一方で、創作上の誇張も含まれています。あくまでも学習教材の1つとして、基礎英語力の強化と並行して活用するのが賢明だと言えるでしょう。
オンライン英会話で実践的なコミュニケーション力を磨く
最後に、オンライン英会話を活用した医療英語学習法をご紹介します。
ネイティブ講師とのマンツーマンレッスンで、実践的なコミュニケーション力を磨くことができるのが最大の魅力です。
特におすすめなのが、医療英語に特化したコースを用意しているスクール。
例えば『医療英語アカデミー』では、医師や看護師の経験を持つ講師陣が在籍。医療面接のロールプレイや、症例検討など、臨床で役立つ実践的なレッスンを受講できます。
また、大手オンライン英会話『DMM英会話』にも医療英語コースが。診察のフレーズから医療ニュースの読解まで、体系的なカリキュラムで医療英語力を伸ばせると評判です。自分のレベルや目的に合ったコースを選んで、ブラッシュアップを図るのも良いですね。
オンライン英会話の活用で大切なのは、講師とのコミュニケーションにしっかり臨むこと。
分からないことは遠慮なく質問し、おすすめの勉強法も聞いてみましょう。講師の専門性を存分に活用して、医療英語力を磨いていってください。
勉強法のまとめ
医療英語の勉強法について、ポイントをまとめると以下の通りです。
- 基本は反復学習！書籍やアプリで基礎単語を習得しよう
- 医療ドラマや映画を活用！実践的な医療英語を学べる
- オンライン英会話で専門講師とマンツーマンレッスン
- インプットとアウトプットのバランス、継続した学習習慣が大切
- 分からないことは調べる、質問することを恐れずに
- 基礎英語力の強化と並行して専門英語を学ぶ
医療英語の習得は一朝一夕にはいきません。
でも、自分に合った勉強法を見つけて、コツコツと積み重ねていけば、必ず英語力は伸びていくはず。今回ご紹介した勉強法を参考に、楽しみながら医療英語のスキルアップを目指してくださいね。
おわりに
医療の現場で働く皆さん、いかがでしたか？
英語は医療人としてのスキルを高め、グローバルに活躍するための武器になります。患者さんとの信頼関係を築き、より良い医療を提供するためにも、ぜひ英語学習に取り組んでみてください。
最初は難しく感じるかもしれません。でも、今回ご紹介した勉強法を工夫しながら、少しずつ前進あるのみ。皆さんが実践的な医療英語力を身につけ、グローバルな医療人材として羽ばたかれることを心より応援しています。
一緒に医療英語を学び、世界で活躍する医療人材を目指しましょう！
→ 参考情報：医療英語検定 英語力強化&人材育成のための試験｜医英検｜一般財団法人 日本医学英語検定協会 https://jasmee.umin.jp
「医療」と「言語」の知識のマッチングポイントを問う試験、それが医学英語検定試験の本来の目的であり受験生の皆さんに期待するところでもある。（南山大学 教授 杉浦 正利 先生）
