英語パンダ
純ジャパ独学でTOEIC満点取得。 独学勉強法にはこだわりを持ち、大学受験では偏差値40から有名大学へ自力合格。 大学卒業後、某上場企業へ入社し、海外駐在を経て子会社代表に30代で就任。
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“Get Down”とは? 遊び心から生まれたスラングの多様な魅力

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英語のスラングには、一見すると意味が分からないけれど、使い方次第で表情が変わるものが多く存在します。今回は「Get Down」というスラング表現に着目し、その由来から様々な使われ方、さらには陰の部分まで余すところなく掘り下げていきます。遊び心と豊かな想像力が生んだこのフレーズの魅力に、きっと驚かされることでしょう。

“Get Down”の主な意味と由来

“Get Down”と聞いて、まず思い浮かぶのは「楽しむ」「踊る」といった意味合いではないでしょうか。確かに、このスラングの最も一般的な意味は以下のようになります。

  • パーティーなどで盛り上がること
  • 音楽に合わせて踊ること
  • 楽しくはしゃぐ様子

しかし、このフレーズが生まれた由来を探れば、かなり露骨な意味があることが分かってきます。

“Get Down”の語源は1920年代のジャズダンス文化に遡ると言われています。当時、地面に手や腰を付けるダウン・ポジションと呼ばれる踊り方が流行となり、”Get Down”はそれを表すスラングとして使われ始めました。

ダウン・ポジションとは、つまり「性的な体位」を指していたのです。つまり、”Get Down”は「性行為に及ぶ」という露骨な意味があり、それからメタファーとして楽しむ意味にもなっていったのだと考えられています。

このようにスラングは概してその生まれた背景に刺激的な陰の部分があり、”Get Down”もまたそうした例の一つなのかもしれません。

遊び心から生まれた”Get Down”の様々な用法

さて、そんな刺激的な由来を持つ”Get Down”ですが、現代では楽しむ・盛り上がるといったポジティブな意味合いが一般化しています。意外にもこのフレーズは状況によって異なる使われ方があり、柔軟に対応できるのもスラングならではの魅力なのです。ここからは具体的な使われ方を見ていきましょう。

【パーティーなどで盛り上がる時】
“The party is lit! Let’s get down!”
「このパーティー、最高に盛り上がってるね!みんなで思いっきり楽しもう!」

【音楽に合わせて踊る時】
“Yo homies, get down to this dope beat!”
「おい、みんな!このベースの児ダンスを踊れよ!」

【相手のリズムに乗っかう時】
“I can get down with that idea.”
「そのアイデアは私も全面的に賛成だね」

このように”Get Down”は、状況によって「盛り上がる」「踊る」「同意する」といった違ったニュアンスで使われています。常に柔軟に対応できるフレキシブルな言葉なのです。

さらに、Up/Downといった方向を表す単語をくっつけると別の意味になります。

“I’m down to get down and party tonight!”
「今夜はしっかりパーティーを楽しむつもりだぜ!」

“Don’t get too down, let’s turn up the mood!”
「気分を沈ませるなよ、もっと盛り上がろうぜ!」

このように、単語の組み合わせ次第で様々なニュアンスを含むことができるのが、”Get Down”の最大の特徴と言えるでしょう。遊び心とクリエイティブな発想から生まれたスラングならではの、自由な表現の可能性を感じさせられます。

“Get Down”のダーティな一面

ここまで”Get Down”のポジティブな面を中心に見てきましたが、もちろんこのスラングに陰の部分があることは先に述べた通りです。

特に男性の間では、今も”Get Down”に露骨な意味を込めて使う場合があるようです。例えば、魅力的な異性を見て、

“Man, I’d really love to get down with her!”

と発言するなど、ストレートに性的なニュアンスを持たせることができるのです。中にはさらにグロテスクな表現で使う人もいるかもしれません。

また、パーティーなどで盛り上がり過ぎたりムードメーカーを務めるようなケースでは、”Get Down”は「乱れる」「はしゃぎすぎる」といった否定的な意味で用いられることもあります。

“That dude totally got down last night and made a fool of himself!”

このように、状況次第では”Get Down”に下品なイメージを感じさせる可能性もあり、注意を要するスラングなのです。

とはいえ、適切な場面で使えば遊び心あふれる魅力的な表現となることは間違いありません。

スラングに見る言葉の可能性

“Get Down”は、音楽・ダンス・性といったカルチャーの中から生まれたスラング表現で、ポジティブな楽しむ意味とグロテスクな陰の部分を同居させています。そしてそのどちらの意味合いも使う人の心情や状況によって柔軟に変化するのが最大の特徴でしょう。

この一例が示すように、スラングには想像を絶する言葉の可能性が潜んでいるのです。文化的背景やユーモア、ダーティな部分まで含めて、言葉を自在に操ることができるエキサイティングな世界があります。

“Get Down”という一つのスラングから見えてきた言葉の魅力は、言語の持つクリエイティビティの只中にあったと言えるのではないでしょうか。スラングの世界に一歩を踏み入れると、きっと新たな発見と楽しさが待っているはずです。

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