スピーキングセクションは、通常の会話とは似て非なる。
僕は、今でこそネイティブの会話にあまりストレスなく、ついていくことができるようになりました。しかし、このレベルを持ってしてもTOEFLのスピーキングセクションは、対策しなければ全く点数が取れる気がしません。実際全く取れませんでした。逆に言えば、対策すればこれまで「スピーキング」を怠ってきた人であっても、ある程度の点数が取れる可能性があるということです。
”iBTのスピーキングは、対面での気軽な会話やインタビューに対する受け答えではありませんから、単に「英語が話せる」というだけでは高得点には結びつきません。逆に、英語を話すのが苦手な人、英語を話慣れてない人でも、英語を話す積極的な姿勢と目標達成への強い信念があれば、取り組み方次第で、大きくスコアを伸ばすことが可能です。その取り組み方を指南するのが本書の目的です。”
TOEFL TEST対策iBTスピーキングより引用
TOEFL iBTスピーキングテストの採点基準
まずは、3つの採点基準があるので、これを頭に叩きこんでください。
1. 話し方(Delivery)
明瞭な話し方をしている
滑らかな話し方をしている
自然な速さで話している
明瞭な発音で話している
不自然な間合いがない(Ah…、like…とかそういうのがありすぎてないか?)
普通に英語を「伝わる」ように話せているかということになります。
この記事では、TOEFL(トーフル)スピーキングの勉強対策については、あまり言及しませんが、どの部分が自分に足りないかを把握するには、自分で録音してみたり、他人にチェックしてもらったりしましょう。
2. 言語の使い方(Language Use)
基本的な文法が正しく使えている
より複雑で豊かな文構造が使えている
適切な語彙表現が使えている
幅広く豊かな語彙表現が使えている
これらの指し示すところは、基本的な文法を使いながら、簡単な表現ばかり使わずに、様々な幅広い表現が使えているか?ということです。例えば、英語(言語は全部そうなのかな?)の形容詞であれば、極論を言えば、「good」「bad」の2つに分かれると勝手に思っています。
Beautiful(美しい)→Good
Comfortable(心地よい)→Good
Expensive(高い)→Bad
みたいな感じです。でもGoodだけじゃ、具体的にどういうGoodなのか?
というところがわからないので、もっと具体的な形容詞を使って、幅広く豊かに表現しましょうというニュアンスです。
また、同じ文において、Buy(買う)ばかり使うのではなく、次の文では、Purchase(買う)を使うなど、同じ表現を使いすぎないことも、ポイントの1つです。
3. トピックの展開の仕方(Topic Development)
Questionに対して完全に答えている
具体性があり、うまくトピックが展開している
考えが首尾一貫してうまく表現されている
複数の考えがうまく関連づけられている
解答時間をほぼ上手く使えている
しっかり文が制限時間以内に作ることができ、それが文として成り立っているかということです。この3つの採点基準を基に、4段階で評価されます。非常に良い、良い、普通、出直してこいの、4段階です。
問題形式
全部で問題は6問になります。
2問が独立型問題(Independent Task)、残り4問が統合型問題(Integrated Task)になります。この2つは、簡単に言えば「スピーキングだけ」の問題か、「スピーキング、リスニング、リーディング」が合体した問題かどうかになります。
Q1. 個人的な趣向に関する問題(15秒用意の45秒で発表)
Where would you like to go to spend a vacation?
Describe this place and say why you would like to holiday there.
Q2. 意見を言う問題(15秒用意の45秒で発表)
Would you rather read a book on a particular subject or would you prefer to watch the movie instead?
Include specific examples and details to explain your reasons.
Q3.キャンパスで交わされるトピック
Q4.ある学習分野における見解、理論、法則など
Q5.大学キャンパスのトピック
Q6.講義の要約
という感じになります。
TOEFL(トーフル)スピーキング本の使い方
TOEFLには良い参考書がないと言われて久しいです。ETSが発行しているETS公認ガイドTOEFL iBT CD‐ROM版は、必須だとして、セクション毎に素晴らしい対策がないというのが現状です。しかし、僕個人の意見としては、もはやTOEICの新公式問題集のように、それをやり続ければ大丈夫。みたいなものはTOEFLには出てこない気がします。
というのも、テクニックだけではTOEFLの点数は、上がらないからです。そういう意味でも本当にTOEFLには学ぶ価値があると思います。その上でTOEFLスピーキングのオススメ本としては、ここでもたくさん引用させてもらったTOEFL TEST対策iBTスピーキングになります。
しかし、これを見れば大丈夫というわけではありません。ここにモデルアンサーを真似るのだけではなく、「何故このモデルアンサーが高い評価を受けるのか?」ということを考えながら、その構成と表現を見るようにしましょう。
何千とあるスピーキングトピックなので、それを丸暗記したところで、全く意味ありません。型を覚えましょう。そういう意味でこの本は非常に効果が高いと言えるのでオススメです。”