素点からスコア導き出すには?
TOEICでハイスコアを取る上で過去問を使った問題演習がとても重要ですが、問題集のスコアを足し上げればスコアが算出されるわけではありません。
実際に過去問を取って本番で取れるスコアレンジを予測するためには、TOEICの採点方法の仕組みと、それを踏まえた換算の方法を理解する必要があります。
スコアレンジ換算表
上で述べたように、設問によって配点は異なるので、配点はわからないのですが、今までの得点配分から大体の換算点は予測することが出来ます。
正解した問題から大体の得点の範囲を予想して大体のスコアを見てみてください。
この表の見方ですが、素点が正答数で、換算点がその時の点数の範囲です。それがリスニングとリーディングでそれぞれ存在します。
例えば、リスニングが81問正解でリーディングも81問正解の場合、得点は740-890の範囲内になります。
なので、実際にリスニングとリーディングを解きながら、それぞれの正答数を計算する。それぞれ正答数を元に下の換算表から得点を計算することで、全体のスコアを導き出すことが出来ます。
※TOEIC新公式問題集から抜粋したTOEIC得点換算表
リスニングセクション | リーディングセクション | ||
素点 | 換算点範囲 | 素点 | 換算点範囲 |
96-100 | 475-495 | 96-100 | 460-495 |
91-95 | 435-495 | 91-95 | 425-490 |
86-90 | 405-475 | 86-90 | 395-465 |
81-85 | 370-450 | 81-85 | 370-440 |
76-80 | 345-420 | 76-80 | 335-415 |
71-75 | 320-390 | 71-75 | 310-390 |
66-70 | 290-360 | 66-70 | 280-365 |
61-65 | 265-335 | 61-65 | 250-335 |
56-60 | 235-310 | 56-60 | 220-305 |
51-55 | 210-280 | 51-55 | 195-270 |
46-50 | 180-255 | 46-50 | 165-240 |
41-45 | 155-230 | 41-45 | 140-215 |
36-40 | 125-205 | 36-40 | 115-180 |
31-35 | 105-175 | 31-35 | 95-145 |
26-30 | 85-145 | 26-30 | 75-120 |
21-25 | 60-115 | 21-25 | 60-95 |
16-20 | 30-90 | 16-20 | 45-75 |
11-15 | 5-70 | 11-15 | 30-55 |
6-10 | 5-60 | 6-10 | 10-40 |
1-5 | 5-50 | 1-5 | 5-30 |
0 | 5-35 | 0 | 5-15 |
スコアレンジ換算表を理解したTOEIC攻略法
実際に換算表を参考にしながら過去の新TOEIC公式問題集を解いていってください。そして、毎回表に対して自分がリスニングとリーディングがそれぞれどのレンジだったのかを記録していきます。
それを数をこなすと、大体の自分のリスニング、リーディングそれぞれの得点レンジが見えてきます。
もちろん、そこから上下するものの、大体の自分のスコアが見えます。
目標を最初に設定した上でそこに近づけるように過去問を解いていきながら、そこで見えた不得意なところを個別の参考書でカバーしていって目標点の獲得を実現してみてください。
評価方法
評価についてはマークシート方式で、機械によって自動的に評価・採点がされています。
数多くの問題が出て、多くの人が受験出来るにも関わらずすぐに結果が出るのは自動採点によって評価されているからです。
しっかりと正しく採点されるようにミスなくマーキングすることが重要でしょう。
評価の仕組み
評価については、統計処理を用いてされており、実は問題によってスコアが全く異なります。
具体的には、難易度が高く正解率が高ければ高いほどスコアが高くなります。そして、正解率が高い問題であればあるほどスコアは低くなります。
なので、他と差をつけて本当の英語力を有している人がハイスコアを取ることが出来る評価の仕組みと言えるでしょう。
具体的な評価の仕組みについては断定はされていないのですが、運営機関からも曖昧な表現では評価の仕組みがアナウンスされており、それが今回紹介したようなものです。
採点の流れ
採点前分析(アイテムアナリシス)
作成した問題を無作為サンプルで選ばれた受験者に解答してもらい、その解答をランダムで選び出します。
その上で各解答サンプルの正答率を計算して、難易度が分析されます。
このタイミングで著しく解答率が低い悪問は設問から除外されます。
悪問は英語力がない人でも勘で当たってしまうことがあり、それをスコアに入れると正しく評価が出来ないため、このような仕組みを導入しています。
人間が問題を作る以上、プロでも時には難しすぎたり、回答しにくい問題が作られることがあります。それが、この除外を「アイテムアナリシス」と呼びます。
採点後分析
実際に採点前分析の結果を用いて各テストを受講した人達の回答を評価していきます。
このタイミングで実際に受けた人のテストは採点されることになります。
スコアの同一化(イクエイティング)
過去のTOEICの試験問題や回答結果を用いてスコアの同一化をします。
ここでは点数や評価、スコア基準にブレがないように素点を換算点に変換して、テストごとの難易度によるブレを無くします。
イクエイティング(スコアの同一化)」は素点ではなく換算点に置き換えた素点でスコアを算出する方法です。受験者はどのような受験時でも、どんな受験者が多くても英語能力が同一になるように評価されています。
なので、実際に継続して受ける上で自分の英語力の伸びを他のノイズがなく見ることができます。
過去の出題内容の一部を必ず新しい問題の中に織り込み、過去で出題された時の回答と照らし合わせることでスコアの同一化をしています。この処理をすることでスコア基準の不変性が確保されます。
スコア算出
ここで初めてそれぞれの受験者の点数が評価されてスコアがでます。
まとめ
どうでしたか?実はTOEICの配点は少し変わっていて複雑です。
ほとんどの受験者がそのことを理解せずに試験を受けています。
しっかりと理解をした上でそれを使って対策することで、自分の得点が予測できて、最速でハイスコアを取得することに繋がります。
目標の設定、それを目指した過去問の繰り返し。その上で自分の現状を把握して継続的に学習することでTOEIC990点を獲得してみてください。