英検(実用英語技能検定)の二次試験で、ライティング問題の形式が変更されるのをご存知ですか?2023年度から、英検 2級以上の試験で「要約問題」が導入されます。
この記事では、新方式の要約問題について、出題開始時期や形式、対策法などを詳しく解説します。英検の新しい傾向を理解して、万全の準備をしましょう!
英検の要約問題とは?出題形式と配点
英検の要約問題は、2023年度から2級、準1級、1級の二次試験(ライティング)に導入される新しい問題形式です。
受験者は、与えられた英文を読んで内容を理解し、指定された文字数で要約を書く力が問われます。要約問題の配点は、2級と準1級が25点、1級が30点となっています。
以下は、各級の要約問題の概要です。
試験級 | 問題数 | 字数制限 | 配点 |
---|---|---|---|
2級 | 1題 | 50〜60語 | 25点 |
準1級 | 1題 | 70〜80語 | 25点 |
1級 | 1題 | 90〜100語 | 30点 |
従来のライティング問題とは異なり、要約力とパラフレーズ力が重視されるため、対策法も変わってきます。
英検の要約問題はいつから出題される?
英検の要約問題は、2023年度第1回検定(6月実施)から導入されます。つまり、以下の日程から新方式での出題が開始されるということですね。
- 2級:2023年6月4日(日)
- 準1級:2023年6月11日(日)
- 1級:2023年6月18日(日)
2023年度からの受験を予定している人は、要約問題への対策を怠らないようにしましょう。
英検の要約問題へのおすすめ対策法
では、具体的にどのように要約問題に備えればよいのでしょうか?おすすめの対策法を3つ紹介します。
1. 要約のテクニックを身につける
要約問題では、文章の要点をつかみ、簡潔にまとめる力が問われます。以下のようなテクニックを練習しましょう。
- 文章全体を速読して、主題や重要ポイントを把握する
- キーワードやトピックセンテンスに着目する
- 重要でない情報や例は省略する
- 別の言葉でパラフレーズする
2. 語数制限を意識した練習を重ねる
要約問題では、指定された語数内に収めることが求められます。文字数オーバーは減点対象となるため、語数制限を守る練習が欠かせません。
- 要約文を書いた後は、必ず語数をチェックする癖をつける
- 不要な冠詞や前置詞を削り、簡潔な表現を心がける
- 同じ意味の短い単語に置き換える
3. 過去問演習とフィードバック
最も効果的なのは、実際の問題演習を積み重ねることです。過去問に取り組み、自分の要約を添削してもらうのがおすすめです。
- 英検対策講座などで過去問演習をする
- ネイティブ講師や英語教師に要約文を添削してもらう
- モデル解答と比較して、改善点を洗い出す
自分の弱点を知り、克服するためには客観的なフィードバックが不可欠。プロの目から見た評価を受けることで、より効率的にスキルアップできるはずです。
英検の要約問題対策におすすめの参考書・問題集
最後に、要約問題対策に役立つ参考書や問題集をご紹介します。
『英検 2級 総合対策教本』(旺文社)
- 2級の試験対策に特化した総合教材
- 要約問題のサンプルと解答例を収録
- リスニングやリーディングも同時に学習できる
『英検準1級 ライティング 標準問題集』(三修社)
- 準1級のライティング対策に特化した問題集
- 要約問題の形式を徹底分析
- 丁寧な解説とサンプルエッセイつき
『英検1級 総合対策教本』(旺文社)
- 1級の試験対策に特化した総合教材
- 要約問題の傾向と対策を詳細に解説
- リスニングやリーディングも同時に学習できる
いずれの参考書・問題集も、各級の出題傾向に合わせた内容になっています。自分のレベルに合ったものを選んで、要約問題対策に役立ててくださいね。
まとめ
英検の要約問題は、2023年6月の検定から導入される新方式です。従来のライティング問題とは傾向が異なるため、しっかりとした対策が必要不可欠。
要約のテクニックを身につけ、語数制限を意識した練習を重ねることが対策のカギとなります。過去問演習を通して自分の弱点を把握し、着実にスキルアップを目指しましょう。
要約力は、英語の読解力や表現力の向上にもつながる重要なスキルです。新方式への移行をチャンスと捉えて、積極的にチャレンジしてみてくださいね。