こんにちは。英語学習者の皆さん、IELTS(International English Language Testing System)の受験を考えていますか?IELTSは、英語圏への留学や移住、就職などに必要な英語力を測定する国際的な試験です。今回は、IELTSの試験内容について詳しく解説するとともに、高得点を取るためのコツや対策法についてもお伝えします。
IELTSの基本情報
まずは、IELTSの基本情報を確認しておきましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
主催団体 | ブリティッシュ・カウンシル、IDP:IELTS Australia、ケンブリッジ大学英語検定機構 |
試験形式 | ペーパー版(リスニング、リーディング、ライティング)とフェイス・トゥ・フェイス(スピーキング) |
試験時間 | リスニング約30分、リーディング60分、ライティング60分、スピーキング11〜14分 |
試験日 | 日本では月2〜3回程度。世界では年間48回以上 |
受験料 | 25,380円(税込)※2023年4月現在 |
IELTSには、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類がありますが、試験の形式や時間は同じです。
IELTSの試験内容
次に、IELTSの試験内容を各セクションごとに見ていきましょう。
リスニング
- 4つのセクション(計40問)
- セクション1:日常的な会話
- セクション2:モノローグ(1人で話す内容)
- セクション3:教育的・訓練的な場面での会話
- セクション4:学術的なトピックに関するモノローグ
リスニングテストでは、様々なアクセントの英語を聞き取る能力が問われます。
リーディング
- 3つのセクション(計40問)
- セクション1:短めの文章が2〜3個
- セクション2:少し長めの文章が2個
- セクション3:長文1個
アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールでは、難易度が異なります。
ライティング
- 2つのタスク
- タスク1:グラフや表、図表などの情報を150語以上でまとめる(20分)
- タスク2:与えられたトピックについて250語以上のエッセイを書く(40分)
アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールでは、タスク1の内容が異なります。
スピーキング
- 面接官との1対1の面接形式
- パート1:自己紹介と一般的なトピックについての質問(4〜5分)
- パート2:与えられたトピックについて1〜2分間話す(準備時間1分)
- パート3:パート2のトピックに関連した抽象的な質問(4〜5分)
スピーキングテストでは、流暢さ、語彙の多様性、文法の正確さ、発音などが評価されます。
IELTSの難易度と評価基準
IELTSの難易度は、英語力のレベルによって異なります。
IELTSのスコアは、0〜9のバンドスコアで表されます。各セクションのスコアと総合スコアが報告されます。
バンドスコア | 英語力のレベル |
---|---|
9 | Expert User |
8 | Very Good User |
7 | Good User |
6 | Competent User |
5 | Modest User |
4 | Limited User |
3 | Extremely Limited User |
2 | Intermittent User |
1 | Non User |
0 | Did Not Attempt the Test |
多くの大学院では、入学にバンドスコア6.5〜7.0以上を要求しています。また、移民申請に必要なスコアは、国や州によって異なります。
IELTSの勉強法と対策
IELTSで高得点を取るためには、適切な勉強法と対策が不可欠です。ここでは、セクションごとの対策法をご紹介します。
リスニング対策
- 様々なアクセントの英語に慣れる
- 問題文をしっかりと読み、設問の意図を理解する
- キーワードを聞き取り、メモを取る習慣をつける
- 模擬試験を解き、時間配分に慣れる
リーディング対策
- 時間内に読み切る力を養う
- スキミング(全体像をつかむ読み方)とスキャニング(特定の情報を探す読み方)を使い分ける
- 文章構造を意識し、論理展開を追う
- 知らない単語があっても、前後の文脈から推測する
ライティング対策
- 課題文をよく読み、求められていることを理解する
- 指定された語数を書くことを意識する
- 構成を考え、論理的な文章を書く
- 時制や語彙の使い方に気をつける
スピーキング対策
- 自然な発音とイントネーションを身につける
- 適切な語彙や表現を使って、詳しく説明する
- 間つなぎの表現を使い、スムーズに話す
- 面接官の質問の意図を理解し、的確に答える
これらの対策を効果的に行うには、IELTSの勉強法を確立することが大切です。以下のような勉強法がおすすめです。
- 毎日英語に触れる(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)
- IELTSの過去問やサンプル問題を解く
- 英語での発信力を高める(エッセイライティング、スピーキング練習)
- 弱点を分析し、重点的に対策する
- 時間を意識して練習する
継続的な学習と適切な対策を行えば、必ずIELTSでの高得点が狙えるはずです。
IELTS申し込み方法
IELTSの申し込み方法は以下の通りです。
- IELTSの公式ウェブサイトにアクセスする
- 受験日と会場を選択する
- 申込書に必要事項を記入する
- パスポートのコピーをアップロードする
- 支払いを完了する
申し込み期間は試験日の2ヶ月前から2日前まで。ただし、人気の日程は早めに埋まってしまうため、早めの申し込みがおすすめです。
IELTSに関する口コミ・評判
実際にIELTSを受験した人の口コミを見てみましょう。
リスニングとリーディングは時間との勝負でした。でも、事前にたくさん練習したので、本番では時間内に解き切ることができました。(20代、男性)
ライティングのタスク2が難しかったです。でも、エッセイの型を押さえていたので、何とか書くことができました。(30代、女性)
スピーキングは緊張しましたが、面接官の方が優しくリードしてくれたので、リラックスして話すことができました。(40代、男性)
口コミからは、事前の準備と練習の重要性が伺えます。また、試験官の配慮もあり、リラックスして臨めるようです。
まとめ
IELTSは、英語力を測定する信頼性の高い国際的な試験です。リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能をバランスよく評価することで、実践的な英語力を測ることができます。
高得点を取るためには、適切な勉強法と対策が重要です。毎日コツコツと学習を積み重ね、過去問や模擬試験で実践力を養いましょう。
IELTSは、皆さんの英語力を証明するチャンスです。今回ご紹介した試験内容や対策法を参考に、ぜひ高得点を目指して頑張ってください!
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