こんにちは。IELTS(International English Language Testing System)の受験を考えている皆さん、テストの主催団体にはどのようなものがあるかご存知ですか?日本では、英検(日本英語検定協会)、JSAF(日本スタディ・アブロード・ファンデーション)、IDP(IDP Education)の3団体がIELTSを実施しています。今回は、その中でもIELTS JSAFの特徴や英検との違いについて詳しく解説するとともに、主催団体の選び方のポイントについてもお伝えします。
IELTSとは?
IELTSは、英語を母語としない人の英語コミュニケーション能力を測定する国際的なテストです。リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能を評価し、0から9までのバンドスコアで結果が示されます。
IELTSは、世界140カ国以上で年間300万人以上が受験しており、英語圏への留学や移住、就労などの目的で広く活用されています。また、多くの大学や企業、政府機関でも、入学や採用、ビザ申請の際の英語力の証明としてIELTSのスコアが求められています。
IELTS JSAFの特徴
IELTS JSAFは、日本スタディ・アブロード・ファンデーションが主催するIELTSテストです。JSAFは、英国文化協会(ブリティッシュ・カウンシル)と提携し、日本国内でIELTSを運営しています。
IELTS JSAFの主な特徴は以下の通りです。
1. 全国9カ所の実施会場
IELTS JSAFは、全国9カ所(東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡)で実施されています。英検の16カ所には及びませんが、IDPの2カ所よりは多くの選択肢があります。
2. 1回あたり最大70名の受験者数
IELTS JSAFの1回あたりの受験者数は最大70名程度です。英検の30〜100名よりは少なめですが、IDPの80名よりは少し少ない人数で受験できます。
3. 英語と日本語での予約対応
IELTS JSAFでは、予約の際に英語と日本語のどちらでも対応してもらえます。英検は日本語のみ、IDPは英語のみなので、JSAFは両言語に対応しているのが特徴です。
4. 試験3日前までの予約締切
IELTS JSAFの予約締切は試験3日前までと、英検の5日前よりも遅くなっています。IDPには明確な規定がありませんが、概ね1週間前までとされているので、JSAFの締切が最も遅いと言えます。
5. Speakingテストの時間指定が可能
IELTS JSAFでは、Speakingテストの時間を指定することができます。英検とIDPは時間指定ができないため、JSAFのみが受験者の都合に合わせた時間設定が可能です。
以上のように、IELTS JSAFには他の主催団体にはない特徴があります。特に、英語と日本語での予約対応や、Speakingテストの時間指定は、受験者にとって嬉しいポイントと言えるでしょう。
IELTS JSAFと英検の違い
ここからは、IELTS JSAFと英検の違いについて、さらに詳しく見ていきましょう。
1. 受験料
IELTS JSAFと英検の受験料は、どちらも25,380円で同じです。IDPの29,400円よりもリーズナブルな料金設定になっています。
2. 実施会場数
英検は全国16カ所で実施されており、JSAFの9カ所よりも多くの会場から選べます。地方在住の方にとっては、英検の方が受験しやすいかもしれません。
3. 1回あたりの受験者数
英検の1回あたりの受験者数は30〜100名程度と、JSAFの70名よりも多めです。大人数で受験することに抵抗がある方は、JSAFの方が良いかもしれません。
4. 予約時の言語
英検は予約時の対応が日本語のみなのに対し、JSAFは英語と日本語の両方に対応しています。日本語での予約に不安がある方にとっては、JSAFの方が安心かもしれません。
5. 予約締切日
JSAFの予約締切は試験3日前まで、英検は5日前までとなっています。締切ギリギリまで予定が決まらない方にとっては、JSAFの方が予約しやすいと言えます。
6. Speakingテストの時間指定
JSAFではSpeakingテストの時間指定が可能ですが、英検では指定できません。Speakingの時間を自分の都合に合わせられるのは、JSAFの大きなメリットです。
以上のように、IELTS JSAFと英検にはそれぞれ特徴があり、受験者のニーズに合わせて選ぶことが大切だと言えます。
IELTS JSAFの申し込み方法
IELTS JSAFの申し込み方法は以下の通りです。
- JSAFのウェブサイトにアクセスし、「IELTS試験申込」ページを開く。
- 受験日と会場、モジュール(アカデミックまたはジェネラル・トレーニング)を選択する。
- 必要事項を入力し、受験料を支払う。
- 申し込み完了のメールを受信し、受験票をダウンロードする。
申し込みの際は、パスポートの情報が必要になるので、事前に準備しておきましょう。また、受験料の支払いは、クレジットカードまたはコンビニエンスストアで行います。
IELTS JSAFの結果について
IELTS JSAFの結果は、テスト日から13日後に発表されます。受験者は以下の方法で結果を確認することができます。
- JSAFのウェブサイトにログインし、オンラインで結果を確認する。
- 成績証明書(Test Report Form)が郵送される。
オンラインでの結果確認は、テスト日から13日後の午後3時以降に可能になります。成績証明書は、結果発表日から約1週間後に受験者の住所に届きます。
IELTSの結果は、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能それぞれについて、0から9までのバンドスコアで示されます。また、4技能の平均点であるオーバーオールバンドスコアも併せて表示されます。
IELTS JSAFの営業日
IELTS JSAFでは、以下のような営業日で運営されています。
- 英語での対応:月曜日から金曜日の9時から17時まで
- 日本語での対応:月曜日から金曜日の9時から17時まで
- Eメールでの問い合わせ:年中無休で受け付け(回答は翌営業日以降)
- 電話での問い合わせ:月曜日から金曜日の9時から17時まで
土日祝日は休業日となるため、注意が必要です。また、年末年始や夏季休業などの長期休業期間もあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。
IELTSの主催団体の選び方
最後に、IELTSの主催団体の選び方について考えてみましょう。英検、JSAF、IDPの3団体は、テストの内容や難易度に差はありませんが、それぞれ特徴があります。
主催団体を選ぶ際は、以下のようなポイントを考慮すると良いでしょう。
- 予約のしやすさ(言語対応、締切日など)
- 実施会場の利便性(アクセス、受験者数など)
- 受験料の予算
- 追加サービス(Speakingの時間指定など)
これらのポイントを総合的に判断し、自分のニーズに合った主催団体を選ぶことが大切です。特に、Speakingの時間指定ができるJSAFは、仕事や学業で忙しい人にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。
また、リピーターの方は、前回の受験団体の印象も参考にすると良いかもしれません。スタッフの対応や会場の雰囲気など、実際に受験してみないとわからない部分もあるからです。
まとめ
今回は、IELTS JSAFの特徴や英検との違いについて詳しく解説しました。JSAFは、英語と日本語での予約対応や、Speakingテストの時間指定が可能など、他の主催団体にはないメリットがあります。
一方で、実施会場数や受験料などは英検と大きな差はありません。IELTSの主催団体選びでは、自分のニーズや優先事項に合わせて、総合的に判断することが大切だと言えます。
IELTSは、英語力を証明する重要なテストです。JSAFをはじめとする主催団体の特徴を理解し、自分に合ったテストを選んで、万全の準備で臨みましょう。皆さんの目標達成を心から応援しています!