「方法・手段」を表す3つの単語
「方法」「手段」を表す英単語を聞かれたときに、みなさんはどの英単語が頭に浮かびますか?way、method、meansのどれかを思い浮かべた人がほとんどでしょう。では、それぞれの違いや使い分けを説明することが出来ますか?
ほとんどの人が違いを説明出来ず、そのとき思い浮かんだ英単語を無意識に使っていることが多いでしょう。それだと、細かなニュアンスまで使い分けて表現出来ないのと、試験問題などによってはその使い分けを問われる問題が出ることもあります。一度理解してしまえば取れる問題を落としてしまうのは勿体無いので、これを機に3つの単語の違いを理解してみて下さい。
本日はその3つの単語の違いと使い分けを紹介します。違いが分かることで、文章での中での筆者の伝えたい内容や文脈がクリアに理解することが出来るようになります。
wayの意味と使い分け
3つの英単語の内、wayは最も一般的で、汎用的な表現です。みなさんのうちほとんどが、最初に学んだ「方法・手段」を表す単語はwayなのではないでしょうか?
まずは、wayの意味と使い分けを学ぶために本来のwayの意味から理解してみましょう。
way: 道・方向・距離・方法
上記がwayの意味です。イメージとしては、どうすれば分からなくて、先が見えない状態からwayが「進むべき方向、やるべき事を与えてくれて方向づけをしてくれる。」というようなイメージで理解するとわかりやすいです。
wayが進むべき方向を示してくれると理解してみて下さい。
methodsの意味と使い分け
次は、methodsについて紹介します。methodsはwayに比べてどちらかというと、日常会話などのカジュアルな場ではなく、研究や仕事などフォーマルな場で使われることが多いです。
methodも同じようにその単語の意味をみてみましょう。
method: 方法、方式、(一定の)順序、筋道、秩序、規則正しさ、きちょうめん
wayは「方向」だったのに対して、methodsは体系だった方法・手段を表します。Methodsが一番使われることが多いのは、学術研究の場であったり、何らかを教育するための指導方法などで使われるケースです。そのような場だと、方向のような曖昧な「方向」ではなく、ある程度型化された中での「方法・方式」になります。
なので、単なる思いつきの方法・手段などはmethodsとは言いません。
meansの意味と使い分け
次のmeansはどちらかという「何らかの結果をもたらすための方法・手段」です。たとえば、目標の達成など何らかの目的があり、それを実現するための様々な手段がmeansです。
means: (特定の結果をもたらすための)手段。
methodsと少しややこしく聞こえるかもしれませんが、methodsはどちらかというと、その方法自体にフォーカスされているのに対して、meansは目的の達成にフォーカスが当たっています。
meansがよく使われるのは戦争などで、その場合、戦争での勝利というゴールがある中で、手段は問わず、1つの集中攻撃だけでもいい、何らかの(勝つための)方法、手段というように使われます。
研究では、それで実験する目的よりも、それを証明する方法が重要なので、methodsが使われます。
measuresの意味と使い分け
measuresは「問題への対策」というような意味です。これもmethodsと同じく形式張った場面で使われる事が多いです。
measuresは何か問題が起きたときに、その問題に対して対処する方法・手段というように使われます。
たとえば、災害が起きたときや何かビジネスで問題が起きた時にはtake measuresといったような表現で「問題の対策を打つ」というように表現されます。
ここでは、形式や目的よりも、その問題に対処するということです。
それ以外の方法・手段を表す英単語の意味
それ以外にもいくつか方法・手段を表す英単語は存在します。上記の3つよりは使う頻度は低いですが、念のために紹介します。
procedureの意味と使い分け
procedureは一連のプロセスを表します。たとえば、仕事での承認プロセス、選考への応募プロセスなどは、その一覧の流れがあります。
procedure:(正しい手順として正式に決まった)やり方
1つの方法ではなく、色々なものが手順の中で存在する方法がprocedureです。
mannerの意味と使い分け
mannerはそれぞれの人特有の方法、やり方を表すことが多いです。ご飯を食べる時のmannerもこれと同じ単語です。
manner: 方法、やり方、礼儀
たとえば、ご飯を食べるときの方法、料理をするときの方法など、それぞれの人が持った特有の方法があり、それを表現するときにmannerが使われます。
まとめ
どうでしたか?「方法、手段」を表す単語の違いと使い方はマスター出来ましたか?最後にそれぞれをまとめておきます。
- 「方向」を表すway
- 「方式」を表すmethod
- 「目的達成手段」を表すmeans
- 「問題解決」を表すmeasures
- 「一連の流れ」を表すprocedure
- 「人のやり方」を表すmanner
ニュアンスを理解して、使いながらそれぞれの単語を自分のものにして、ネイティブと変わらない単語の使い分けをしてみて下さい。
そうすることで、英語表現に幅が生まれて、他の英語学習者とは少し違った粋な英語表現が出来るようになります。