TOEFL ITPリスニングのススメ
今回はTOEFL ITPのリスニングテストでハイスコアを獲得する勉強法、コツを紹介します。
TOEFL ITPは大学院入試やクラス分けなどで使われることが多いですが中々勉強法などの情報がネットに多くないのが事実です。
帰国子女や海外経験がない人にとってはいかにリスニングで安定して高得点を取るかが鍵になります。しかし、リスニングは勉強を初めてすぐに結果が分かりやすく出るわけではないので、中々伸びずに悩んでいる人も多いと思います。
実際にTOEFL ITPリスニングで9割以上のスコアを獲得した経験を元に、どのように勉強していけば最速でスコアメイクが出来るのかを紹介していきます。
TOEFL ITPテストとは?
TOEFL ITPテストは団体向けの試験で、過去のPBT試験問題を再利用したテストです。過去の問題を再利用しているので、学校内のクラス分けや大学院入試では使えるのですが、海外の大学や大学への留学のためスコアとしては使うことが出来ません。
しかし、勿論問題の形式や難易度はTOEFLと同じなので、英語力を測るためには有効な試験です。試験にかかる費用もTOEFL ITPはiBTの7分の1とかなり安く抑えることが出来ます。
なので、iBTを受けるために力試しをあまりお金をかけずにしたいという人にオススメの試験です。
TOEFL iBTとの違い
試験に使われる問題
iBTとは違い、過去のTOEFLの試験問題から出されるので、毎回新しい試験問題が出されるiBTとは大きく違います。
しかし、出題される問題のレベルなどは特に大きな違いはありません。
団体受験であること
基本的にTOEFL iBTは大学などの教育機関の内部試験用として使われているものなので、基本的には団体での受験しか出来ません。ほとんどの教育機関はITPを実施しているのですが、もし実施していない場合は個人でITP試験を受験することは出来ません。
受験費用が安いこと
一番大きいのは受験費用の違いです。iBTは毎回新しくゼロから問題を作っているのですが、ITPは過去の問題を活用しています。
なので、試験問題作成にかかる費用がかからない分、受験料も安くおさえられています。また、団体として受験するのである程度受験数が担保されるということも費用が安く抑えられている理由の1つでしょう。
費用は受験人数によって異なるのですが、2500円から3000円の間で、20000円を越えるiBTに比べると遥かに安い費用でおさえることが出来ます。
- 10名~199名:2,960
- 200名以上 :2,560
ITPとiBTのそれぞれの費用はこちらに詳しくまとめています。
問題の出題形式
TOEFL ITP Level1とLevel2
TOEFL ITPはLevel1と2に分かれており、学校によってどちらが使われるかが異なります。
Level1では、PBTと同じ問題が使われます。なので、Level1を受験する場合はPBTの問題集などを入手して、それを用いて勉強するのがいいでしょう。
Level2はPBTの問題を再構成したもので、時間を短縮し、さらに問題の難易度を少し下げたものです。
リスニング問題(Section1)の形式
TOEFL ITPリスニングテストの3つのSectionの内、Section1がリスニング問題です。
- Section1:Listening Comprehension
Section1で出される内容は比較的理解しやすい日常会話のリスニングです。
Level1だとPartAは二人の登場人物の会話で、PartBはPart1が少し長くなったものです。PartCは短めの会話になります。
Level2はPartAが短い文、PartBが二人の会話、PartCは短い会話です。解答は4つの選択肢からの選択問題です。
TOEFL ITPリスニングの攻略法
語彙力を付けてボキャブラリーを増やす
まず、一番リスニングのスコアを高めるために効果的な方法が、ボキャブラリーを増やすことです。TOEICだと、リスニングの語彙力のレベルが高くないのと、内容も日常会話で予測しやすいので、そこまで語彙力が高くなくても、運良くスコアが取れることがあります。
しかし、TOEFLだと文章が専門的で単語のレベルも高いので、語彙力がなければ、何1つ分からず、ほとんどスコアを取ることが出来ません。
まずは、しっかりとTOEFLの単語帳を繰り返して、語彙力を付けてみて下さい。語彙力の強化はリスニングに限らず全てのTOEFLのパートで重要なので、語彙力をつければ全体のスコアアップに必ず繋がります。
単語帳は王道の「TOEFL 英単語 3800」を使うことをオススメします。
レベルに合わせて重要な英単語がまとまっており、Rank3までをやれば、TOEFLでも100点程度までならカバーすることが出来ます。
余裕があり、さらに上を目指す人はRank4も勉強してもいいですが、ほとんどの方にとってはRank3までで十分でしょう。
効果的な単語帳の覚え方は別の記事で紹介しています。
アプリなどでクイズ形式で単語を学ぶのが好きな人は、TOEFLの英単語アプリを使ってみるのもオススメです。
英文のリスニング量を増やして耳を慣れさせる
次に重要なのが、英文のリスニング量を増やすことです。ここでは必ずしも、TOEFLの問題である必要はなく、たとえば映画、音楽、アニメ、テレビといったような英語の音声でも大丈夫です。
あとは、NetflixやYoutubeなどで興味のある英語の動画を探して、それを繰り返し聞くのも効果的です。好きなものや学びたいものを英語でやることで、楽しく学べます。
ここでは英語のシャワーを浴びてなれることが重要なので、自分が興味があり、楽しく英語に触れられるものを選んでみて下さい。
何度か同じものを聞き、ときには英語字幕を出しながら英語リスニングの絶対量を増やしてみて下さい。
一定の量の英語のシャワーを浴びると、魔法にかかったように英語が耳に入ってくるようになります。
リスニングする音声のスピードを上げて耳を錯覚させる
次に重要なのが、倍速でリスニングの音声を聞くことで、早いスピードの英語に耳を慣れさせることです。自分は、問題集の音声のスピードを少しずつ上げていって、最終的には1.5倍くらいまで上げて何度も聞きました。
スピードを上げても、読んだことがあり、何度もみていると内容が頭に入っているので、スムーズに英語が入ってきます。
これを何度か繰り返していくと、あら不思議。耳がそのスピードになれているので、普通のスピードにするとかなり遅い英語のように聞こえます。
何度も繰り返した後に、再度普通の音声で問題を解いてみて下さい。魔法にかかったように英語が聞こえて、正解もどれか簡単にわかるようになります。
これを繰り返していくと、最初に聞く音声でも同じように英語のリスニング音声が遅く聞こえて、かなり正答率が上がります。
問題集を解き、試験問題になれる
語彙力を高め、リスニングに慣れて、早いスピードで感覚を慣れさせた後にやるのが問題集を使った実践です。
いくら英語がわかる人でもTOEFLの傾向になれないと、スコアが取れないことがあります。基礎力を高めた上で問題集を解き、試験問題に慣れて、どこが自分が苦手なのか?どういう風に解くのが効果的か?を学んでみて下さい。
ここで大切なのは、問題を解くことでも、正答率をあげることでもなく、傾向を掴んで自分の得意、不得意、それを踏まえた解き方を見つけることです。
TOEFL背景知識をつける
上記で述べた4つが出来た上で、さらにまだ伸ばしたい人は背景知識を付けてみて下さい。TOEFL背景知識が分かっていると、出来たら単語や内容から◯◯について話しているのかもしれない。こういう内容があればこうくるだろう。ということが分かりやすいです。
他の勉強法よりは効率的ではないのですが、そういった内容の予測をしやすくなるように、TOEFLに関連するトピックの背景知識をつけることがオススメです。
TOEFL ITP リスニングオススメ参考書・問題集
TOEFL ITP TESTリスニング完全攻略
TOEFL ITP TESTリスニング完全攻略
【CD2枚付】TOEFL ITPテストリスニング問題攻略 (TOEFLテスト大戦略シリーズ―リスニング問題攻略)
【CD2枚付】TOEFL ITPテストリスニング問題攻略 (TOEFLテスト大戦略シリーズ―リスニング問題攻略)
【CD3枚付】TOEFLテストリスニング問題190 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)
【CD3枚付】TOEFLテストリスニング問題190 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)
最後に
いかがでしたか?TOEFL ITPリスニングでハイスコアを取るために、しっかりと要点を抑えて効果的な勉強方法で対策をしてみて下さい。
英語はある程度正しく勉強をすればスコアが伸びるテストです。
TOEFL ITPリーディングのコツ・勉強法は別の記事で紹介しているので、そちらもご覧ください。