TOEFLスコアアップにおける参考書選びの重要性
皆さんはどうやってTOEFL対策をしていますか?塾に行って学ぶ。独学で参考書を使って学ぶ。どちらにしても多くの問題を解いてスコアを伸ばすためには参考書や教材の使用が不可欠です。
でも、世の中にはびっくりするほど多くの教材が溢れています。本屋に行っても本が多すぎてどれがオススメなのかわからない。アマゾンで見ていてもよくわからない。そんな人たちのために今日はオススメの教材を紹介します。
参考書は日本の和書が中心です。基礎を固める単語帳や、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング各パートのオススメの参考書を紹介します。
問題集は和書に加えて洋書も多く紹介します。なぜなら、洋書の方が質の高い問題を作っている業者が多く、問題の質、解説ともに圧倒的に和書に比べてレベルが高いです。TOEFLは世界中で受験者がいるため、多くのユーザーがいる方が問題研究に時間が避けることがその要因でしょう。
自分は和書の参考書で基礎をつけて問題集をやった上で、最終的には洋書の問題集を繰り返して実際の問題の傾向や対策を学びながら苦手なところを埋めていきました。
人によって向いた勉強方法があるとは思うのですが、参考に自分が活用したTOEFLのオススメ参考書・問題集を紹介していきます。
TOEFLの参考書・問題集(和書)
次は、TOEFL参考書選定記事の第二弾目として、トーフルの和書の問題集の選び方について触れてみたいと思います。
しかしながら、TOEFL学習者初心者や、洋書アレルギーの持ち主、さらには、愛国主義者の方々には、やはり和書がウケるのではないかと推測します。
そこで、TOEFLの和書テキストで、実際に僕が購入して使用してみたものについての評価と難易度を主観的に算出したいと思います。
あくまでも主観的ですので、僕の批評を丸呑みするのではなく、一つの判断材料として利用していただければ光栄です。
それでは、順々にトイフルの和書のリストを見ていきましょう。
TOEFL単語帳
語彙の吸収という観点では、やはり日本人の学習者ならば和書を使うのが一番手っ取り早い語彙の吸収方法です。
まずはその和書の得意分野ともいえる単語帳の紹介をここでしてみたいと思います。
TOEFLテスト英単語3800 (TOEFL iBT大戦略シリーズ)
評価: ★★★★★
難易度:★★★☆☆
この単語帳はTOEFLを受験するすべての日本人が買っても損はない単語帳。
正直、この本に記載されている単語を8割でも抑えることができたら、もうTOEFLの語彙に関して言うことはない。
特に優れているのが、その的中率。
この本に出てくる(特にレベル2~3)の英単語がリーディングの同義語問題で頻繁に登場します。
また、難易度もなかなかちょうどよく、この本をマスターすれば、アカデミックの語彙はもちろん、
それ以外の日常で使用する語彙をも習得することができます。
強いていうならば、レベル1の扱いが少し雑です。
レベル1では、発音記号も例文もないため、僕はあまりこのレベルでの語彙力増強はお勧めしません。
レベル1に登場する語彙が少し難しいと感じたらまずは別の単語帳で鍛錬を積んでからにしましょう。言うならば、レベル1は読者をふるいにかける役割を担っています。本屋で立ち読みして力試しをしてみることをお勧めします。
また、各々単語についての同義語がすべて記載されていないことも残念であります。
同義語の語彙網がものを言うTOEFLテストの単語帳ならば当然持っていてほしい項目です。
そこで僕は、僕は以下の写真のように日本語訳の空白に英語の同義語を記載しました。
TOEFL iBT 頻出単語 1700
評価: ★★★☆☆
難易度:★★☆☆☆
TOEFL学習入門者向けに作られた単語帳。
前述の3800と比較しても平易な単語がずらりと記載されているため、
3800のレベル1の単語が難しいと感じた方は、まずはこの単語帳で学習を始めるのがよいかもしれない。
しかしながら、この本に記載されている語彙だけでは正直、TOEFLを制することはできません。やはり、この本での語彙習得が終了した後に、3800での鍛錬が必要です。
また、この本の特異な特徴としては、ほぼすべての単語についての同義語が記載されている、という点です。
その意味でこの単語帳はまったく新しい単語帳の形をとっている新鋭の本であると言っても過言ではありません。
ただ、ひとつ残念なのが、各々の単語についての例文が難解すぎるという点である。
正直、明らかにTOEFLの範疇を越えており、気軽に例文を目で追えない代物ばかりです。
TOEFL TEST 必須英単語5600
評価: ★★★☆☆
難易度:★★★★★
ありがちな文章を読みながら英単語を覚えるというTOEFLの参考書です。
しかしながら、マクロな視点でみると、掲載されている語彙がテストの範疇から大きく外しています。
100回テストを受験して1回出るか出ないか、という瀬戸際の単語がちらほらとみられます。
また、各英語の文章の掲載の仕方が正直クドイです。
なぜなら、それぞれの英文の学術記事に対して日本語訳が丁重に付与されており、
これでは、学習者に英語を日本語のように読んでしまう癖をつけてしまうのではないかと思います。
また、リーディングパッセージのいたるところに青の太字、黒の太字が散りばめられており、
正直、重要度の高い情報の選別に困難を有します。(まるで僕の記事のようですね笑)
ただ、どんなに醜悪な人にも良い面があるように、この本にも良い面があります。
それは、この単語帳に付録されているCD音源です。
しかも、話すスピードが「試験レート」、「高速レート」、「基礎レート」のようにリスニングスピードが丁寧にレベル別に分かれています。
この批評を書くためにCD音源を掘り返してみたら、想像以上に音源の質がよくて驚きを隠せませんでした。
このCDには、無理な日本語訳など含まれていないし、スピーカーの話し方、または話す内容はTOEFLのそれに近いのでじ非常におすすめします。
また、リーディングパッセージ群の後に、Part2と称して単語帳が付随されていますが、この単語群は正直、マニアックすぎて存在価値を疑います。英単語オタクしか見向きもしないような代物がずらりと押し並べられています。
たとえば、pneumoconiosis(肺塵症)という単語。こんなの日本語でも耳にしたことがなかったし、もし、本番出題されたとしても、推測すべき単語です。
全体的に、いい学習教材を提供しようとしているにも関わらず、それを勿体ないカタチでアウトプットしてしまっているのが非常に残念です。
TOEFLリーディング問題集
和書のTOEFL対策の問題集は大方、出題傾向を把握できておらず、無駄に難解すぎるものばかりですが、そんな中でも皆様におススメできる参考書もあります。
受験英語からのTOEFL TEST iBT リーディング
評価: ★★★☆☆
難易度:★★★★☆
リーディングパッセージが全部で合計で28題掲載された和書の中では良質な問題集です。
パッセージの出題傾向や文章中にちりばめられた各問いもそんなに主題傾向を外れていません。
しかし、ひとつ残念な点はその値段の高さである。
なぜ、文章題が28しかないにもかかわらず、「本体2400円+税」なのでしょうか。
それは、無駄に付与された日本語訳の量に起因します。
このテキストでは残念ながら、一つの学術記事について、ご丁寧にも一つの全日本語訳がついています。
挙句の果てに、文章中の問いとその選択肢らにも和訳がついている次第です。
これでは、翻訳者の労力に見合うために高額の慰安料を払わねばならないのは当然です。
このすこぶる無駄な和訳さえなかったら、この問題集は良本であることは間違いありません。
TOEFLスピーキングテスト問題集、参考書
TOEFLのスピーキングセクションは、日本人の受験者が最も苦戦するセクションの一つです。かくいう僕もこのセクションには大分苦しめられ、スピーキングに関するテキストを、和書に限らず洋書でも探しまくりました。
参考書の中を泳ぐように漁りまくった結果、次に紹介する和書が日本人にとって最もスピーキングセクション攻略に近いテキストだと結論づけることができました。
TOEFL TEST対策iBTスピーキング
評価: ★★★★★
難易度:★★★☆☆
TOEFLスピーキングのために生まれたスピーキングのための和書。
この本はスピーキングの各問においてのモデルアンサーが数十個(数えようと思ったがめんどくさかった)記載されており、スピーキングセクションでどうふるまえばよいのか、右往左往している日本人受験者にとってまさに神の手となる本です。
受験者の中には、この本に記載されているいくつかのモデルアンサーを完全暗記してそれを質問ごとに少しずつ変容させる、という作戦をとっている方もいるそうです。
つまり、ある一つの「スキーで骨を折って、病院送りになった」というモデルアンサーを、
たとえば、「一番印象に残っている旅行は??」という質問に対して、「それは家族で行った北海道旅行です。なぜなら、私の弟がスキーで骨を転んで骨折って・・・」と続けることができます。また、「尊敬する人はだれか」という問いに対しても、「私が尊敬するのは、私の父です。なぜなら、私が家族旅行でスキーをして、骨を折ったとき、彼が助けてくれて云々・・・」というようにカメレオンの肌色のように使いまわしができるわけです。
この戦法を僕も試みたことがあるのですが、練習もろくにせずに本番で試したために悲惨な結果になりました。
そこで気づいたこの方法の一番の欠陥は、暗記していた事柄を出し切ったときに言葉に詰まる、ということです。
なぜなら、それ以外にアウトプットの倉庫がないからです。仮に、自分の言葉でしゃべろうという姿勢を持っていたら、続けることができますが、単に暗記していたことを喋るのでは不可能です。
ただ、この本は単なるモデルアンサーの暗記だけではなく、
ところどころで使用できる便利なフレーズを吸収することができます。
このテキストでは、便利な語彙・熟語の箇所が太字で強調されているため学びやすいのです。
ぜひ、参考にしてみてください。
TOEFL学習のモチベーションを上げるための参考書
トーフルの学習に常時付きまとうのは、やはりモチベーション。やる気があれば自分の人生の貴重な時間を割くことだってできるし、学習の密度も異なってきます。
日本のTOEFL学習者を鼓舞するためにこのウェブサイトが存在しているわけですが、同じような主旨を持った和書が存在しています。それが次の書籍です。
TOEFL TEST対策iBT&ITP学習法ガイド
評価: ★★☆☆☆
難易度:★★☆☆☆
TOEFL iBTとITPの勉強法について書かれた和書。
しかし、大半の内容はテスト出題傾向からはずれていたり、一ミリも栄養分として吸収できないような項目が目立ちますが、その膨大な情報の中にはいくつか参考になるものもあります。
たとえば、英語の脳の作り方。この著者は英語学習にとって大事なのはインプットだと主張しています。
この彼の主張は、ろくに友人がおらず、一人で英語の勉強ばかりしていた僕にとってまさに鶴の一声でした。
彼曰く、「留学をすることでスピーキング力は伸ばすことができるが、リーディング力は伸びない」といっていました。
まさに彼の主張は僕自身の経験にも通ずるところがありまして、
ろくにTOEFL対策もせずにテストを留学中に受験したらリーディングの点数がこれまでに採ったことがないほど、低い点数を叩き出した僕の経験と非常に酷似しています。
留学すれば万事よし、という世の中にはびこる幻想が嘘だと通告してくれる良本だと思います。
また、僕は、ライティングエッセイの書き方をこの本で学びました。
この書籍によれば、ライティングセクションのIndependent Taskのエッセイでは、
心理学のマズローが唱えた人間の5大欲求を元に多角的な視点からのサポートを混ぜ込むべき、と書かれていました。
この法則を実際のテストで試してみたところ、見事にこれがはまりました。
この視点の入れ方を用いるだけで、高得点を容易に叩き出せるようになりました。
しかしながら、参考にできる箇所が上記の2点しかなく、それ以外は、テスト形式から的を大幅に外していることが多かったため、評価を★2つとさせていただきました。
TOEFLの参考書・問題集(洋書)
Official Guide to the TOEFL Test fourth edition (通称:OG)
評価: ★★★★★
レベル:★★★★☆
TOEFLの熱狂的ファンの間では、OGという愛称で親しまれています。
テスト作成者側のETSが作成したテストのオフィシャルガイドであるため、
TOEFLを学習しようと志しているものは購入して損はないと思います。
このテキストでは、
リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのセクションにおける解法のコツがまず解説されており、
その解説後に3つの練習テストが付属されています。
また、練習テストが収録されたCD-ROMが付与されているので、
TOEFLテスト本番を模擬したパソコンでの実践解法に最適です。
たとえば、本番同様にリーディングのパッセージをパソコンの画面上で読む練習を積むことができる。
ただ、ETSが発行している公式ガイドだけあって、若干難しいです。
そのため、エントリーモデルではないが、購入しておいて損はない書籍と称することができると思います。
Cambridge Preparation for the TOEFL TEST fourth edition
評価: ★★★★★
レベル:★★★☆☆
これは実践的な問題演習ができる、という観点で非常に良書です。
なぜなら、7回分のテストがCD-ROMに収められており、
リーディング、リスニングの問題の質がすこぶる高いです。
その質の高さに加えて、問題形式が本番の形式と非常に近く、CD-ROMの出来が非常に良いです。
特にこのCD-ROMのフィードバックのシステムが非常によく、自分の過去の成績と現状を比較することも可能です。
正直、スピーキング・ライティングの問題群に関しては、
出題傾向を若干外している傾向があるのであまりお勧めしません。
Extensive Reading for Academic Success A~D
評価: ★★★★☆
レベル:★★★★☆
リーディング力を手っ取り早くつけたいなら、まさにこのテキストで己の鍛錬をするべきです。
なぜなら、この一つの本には、約700字(TOEFL本番の一つのパッセージの量に相当する)の英語の文章が、
80個掲載されており、それぞれの文章において5つの質問が課されているからです。
これらの問いはTOEFLと同様の形式のものであるため、非常にTOEFLの受験者にとって重宝する問題集です。
トピックとして取り扱う分野も幅広く、
この問題集を無事に終えるだけで英語の学術記事に対する抗体が、
自身の脳内で形成されるので、TOEFL学習の初期段階に取り込むことをおススメします。
ただ、文章を読み始めて、ただの苦痛しか感じないようでしたら、すぐにこの問題集は後回しにしましょう。
後ほど紹介するエントリーモデルを克服してからでも、決して遅くはありません。
ただ、一つ残念なのが、たまに解答が間違えていることです。
一人で独学していると、答えをかみしめ合う友人がいないので、
己の答えに自信が持てなくなるときがあるかもしれません。
それでも、ひとまず息をつき安心しましょう。
この本における目標は読解力の向上とアカデミック英語に対する慣れです。
この問題集における正答率が上がらなくても気にしないことが大切です。
ちなみに、この本はAからDの4つのシリーズからなるため、
全シリーズ間で320個の学術記事、約1600もの問題に対して回答する計算になります。
これだけ解けばあなたのリーディングの点数もうなぎのぼりになることは間違いありません。
Delta’s Key to the Next Generation TOEFL Test six practice tests for the iBT
評価: ★★★★☆
レベル:★★★☆☆
これはリスニングのために生まれてきたようなTOEFLの参考書です。
なんといっても、そのリスニング音源の質がとても高い。
まず、英語の音源の音読のリズムが棒読みではなく、なんというか、生命感にあふれている。
その生きたアメリカ英語のリズムに加えて、
リエゾンと呼ばれるアメリカ英語独特の音のつながりが混ぜ込まれています。
いままでにこの本よりリスニングCDの質が高いものを見たことがありません。
そのため、このTOEFLの問題集は、リスニング練習のために購入すると考えたほうがよいです。
一度この問題集を解き終わっても、スクリプトとCD音源があるため、
シャドーイングの教材として再利用できることが利点です。
この書籍には、全6回分のテストが付属されており、ダミー問題がリーディングの場合とリスニングの場合とで交互に現れるようになっています。
このテストにおいても、スピーキング・ライティングは正直あてになりませんが、
リーディングもリスニング同様に優良な教材なので、シコシコと問題を解いて実力をつけましょう。
Delta’s Key to the Next Generartion TOEFL test Advanced Skill Practice
評価: ★★★★☆
レベル:★★★☆☆
この本はTOEFL iBTにおける4つのセクションにおいて、高得点を獲得するための練習問題が用意されています。
Deltaシリーズのリスニングの教材の高さは先ほど紹介した参考書と同様にこのテキストでも見られので、
リスニング力を底上げしたい受験者の方は、この問題集での鍛錬が非常に効果的です。
前作と同様に、スクリプトが巻末についているため、シャドーイングの教材として再度利用が可能です。
ただ、残念な点はCDの質の悪さです。
CDに付属されている会話や講義が一つ一つ分離されていないという負の面が挙げられます。
つまり、一つのCDトラックに2~3個ものリスニング問題が収録されているのです。
そのため、編集ソフトを利用して、一つのトラックを切り分けるか、
もしくは、問いごとに異なる会話の開始時間に早送りするかしないといけません。
Building Skills for the TOEFL iBT(Beginning~Advanced)
評価: ★★★★☆
レベル:★★☆☆☆
ドリル形式でじゃんじゃん問題を解いていくTOEFL入門本。
4つのセクションについてそれぞれ問題が用意されており、
少量を小出しにするスタイルをとっているために、挫折しやすい初心者にはおススメの一冊です。
ただ、スピーキング、ライティングの2セクションに関しては、主題傾向を若干外しており特に取り組む価値はありません。
また、リスニングのCD音源がほぼ棒読みであるため、リスニング対策のテキストを探している方は、他の問題集をあたったほうがよいかもしれません。
リーディング、リスニングの問いの形式が本番に沿ったものになっているため、テスト慣れには良い参考書です。
入門書を探している方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
NorthStar building Skills for the TOEFL iBT Advanced
評価: ★★★★☆
レベル:★★★★☆
この問題集はテスト作成側のETSと大手出版社Longmanが協力して作成した問題集です。
それだけあって、スピーキングとライティング以外の問題は非常に質が高いのが特徴です。
リスニングの音源の質という観点では、DELTAに唯一引けをとらない本と言えそうです。
リスニングのスクリプトもしっかりついているので、シャドーイング用の音源としても利用可能です。
形式としては、ユニット1~10までアカデミックな話題に関するリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの練習問題が課され、
さらに、巻末でパート2として、ETSが作成した練習問題が付属されています。
リーディング・リスニングの2力を身に着けたい方は、このテキストで鍛錬を積んでみてはいかがでしょうか。
The Complete Guide to the TOEFL TEST READING iBT
評価: ★★★☆☆
レベル:★★★☆☆
これは良好なTOEFLリーディングに関する参考書(僕はリーディングパートしか購入していないので他は知らないです)。
TOEFLの出題形式と同様の問いが、600~700字の文章に対して問われます。
そのため、リーディングの練習問題としては最適なテキストです。
しかし、一つ残念というか、気を付けなければいけないのは、解答が別売りだということです。
ちなみに、僕はこの詐欺的事実を知らずに購入して痛い目をみました。
読者の皆様が洋書を購入するときは、まず最初にアンサーキーが巻末についているかどうか確認することをおススメします。
Steps to Academic Reading ~between the lines
評価: ★★★☆☆
レベル:★★★★☆
文字通り、学術記事を読破するためのリーディングの教材です。
文章の質はTOEFLのリーディングに匹敵するほどの質を兼ね備えているので、読み物としては良い教材です。
しかしながら、各文章語に出題される問いがTOEFLのそれと大きく異なるために、TOEFLの点数には直結しにくいかもしれません。
そのため、この本の使い方を少しTOEFL対策使用に変えてみることが必要とされます。
たとえば、記載されている学術記事を読み、それを自分なりに書き言葉で要約する、という作業を自分なりにしてみるなどです。
これにより、アカデミックリーディング能力が鍛えられると同時に、己の脳内に漂うアイディアを書き言葉としてアウトプットする能力を身に着けることができます。
Writing for the TOEFL iBT fourth Edition
評価: ★★★☆☆
レベル:★★★☆☆
教育系の教科書で名が高いBarronが作成したTOEFLライティングのために存在している参考書。
しかしながら、随所に設置された練習問題が正直だるいです。
たとえば、150字ほどのリーディングパッセージを読みそれのmain ideaやsupporting detailを読み取ったり、
クラゲのようなアイディアマップを書かせて記事の要約させたりさせられます。
ただ、このテキストの売りは序盤ではなく終盤にあります。
それは、巻末に付属されたモデルエッセイ集です。
ここには、ETSが公開しているライティングトピックに基づいて作成された計185のモデルエッセイが記載されています。
これらのモデルアンサーは若干、高得点を取るという観点から逸してしまっている部分が否めませんが、
それでも、このモデルから便利な書き言葉のフレーズを吸収することができます。
たとえば、書き言葉得意の言い回しや、ある特定のトピックに対する回答のアイディアなどです。
このモデルエッセイ発のアイディアは、ライティングに限らずスピーキングでも使いまわせるために非常に便利です。
Sample Essays for the TOEFL Writing Test
評価: ★★☆☆☆
レベル:★★☆☆☆
TOEFLライティングセクションの模範解答を集約したテキストです。
どのサンプルエッセイも高得点を獲得した優れものを記載している、
とこのテキストは主張していますが、まずそんなことはありません。むしろ、ほとんどエッセイは最悪の部類に入ります。
非ネイティブの僕がモデルエッセイを読んでも、これが第二外国学習者によって書かれたエッセイである、と察することができる程です。
なぜなら、ところどころに無理な表現が散りばめられており、違和感しか残らないからです。
ただ、この本の唯一の利点としては、エッセイのアイディアを取得できる、という点です。
この本のトピックとそれに対する答えを参考にして、エッセイに対して自分なりの答えを準備しておくのも一つの手かもしれません。
Barronn’s TOEFL iBT13th edition
評価: ★★★★☆
レベル:★★★★★
最も難解なTOEFL問題集がこのテキストです。
バロンが出しているトーフルの対策本で、全7回のテストが付属されています。CD‐ROMもついているため、パソコン上でのテスト対策に最適です。
しかし、このCD-ROMにはバグが多く、解答が正しいにも関わらず誤解答と認識されてしまっていたり、
途中で問題から離脱できない、などの問題点があります。
しかし、この問題集の質はどのテキストにも勝ります。
リーディングの問題は正直、難しくて何を言っているかわからなく、リスニングは、会話時間がテスト平均の5分を軽く超過し、7分ぐらいあります。TOEFL初心者がこの本に手を出すと痛い目に合うので気を付けましょう。
Speaking and Writing Strategies for the TOEFL iBT
評価: ★★★★☆
レベル:★★★☆☆
洋書の中で唯一許容されるライティングの参考書です。
このテキストの基本スタンスは「ライティングのエッセイを書ける奴はスピーキングも話せる」というものです。
なぜなら、論理的に文章を書けるようになれば、論理に沿って自分の意見を口頭で表明することもできるからです。
そのため、この本の序盤では主にTOEFLライティングのIndependent Taskの解答の作り方について触れています。
この参考書では英語でのエッセイの書き方をこれでもかというほど簡易に書きとめてくれています。
帰納法と演繹法の違い、5パラグラフエッセイの書き方、読者を惹きつけるためのイントロダクションの作り方など多岐にわたります。
ぼくも実際、この書籍で英語のエッセイの書き方を修得しました。
TOEFLライティング入門には持って来いの一冊です。
Perfect Phrases for the TOEFL Speaking and Writing Sections
評価: ★★★☆☆
レベル:★★☆☆☆
洋書でTOEFLのスピーキングとライティングに特化した参考書です。
このテキストが提示しているモデルアンサー、出題形式、戦略などは基本的には的を外したものばかりです。
しかしながら、この洋書テキストの武器は表現の例の多さにあります。
ほんとうに英語のスピーキングの地力がない方はほんとうに英語でなんて言っていいかわかりません。
そんな方に助けを差し伸べるようにこの本ではTOEFLスピーキングに役立つありとあらゆる表現が掲載されています。
この参考書で自分の英語の表現に幅を持たせましょう。
まとめ
どうでしたか?無数にあるTOEFLの参考書。そのような中からいかに効率的に質の高い教材を選ぶかが高得点をとって周りと差をつける秘訣です。
今日は様々な参考書を解いた上でオススメする日本語の和書と英語の洋書両方の参考書、問題集を紹介してみました。
お気に入りの教材を見つけてみなさんもハイスコアを目指しましょう。