英語パンダ
純ジャパ独学でTOEIC満点取得。 独学勉強法にはこだわりを持ち、大学受験では偏差値40から有名大学へ自力合格。 大学卒業後、某上場企業へ入社し、海外駐在を経て子会社代表に30代で就任。
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IELTSとTOEFLのスコア換算表!その信頼性と注意点を解説

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IELTSとTOEFLは、留学や就職で求められる代表的な英語能力試験。でも、両者のスコアの読み替えって、実はそう簡単じゃないんです。

ネット上には、IELTSとTOEFLの換算表がたくさん出回っています。確かに、それを見れば大まかなイメージは湧くかもしれません。でも、その換算表は本当に信頼できるのでしょうか?

そこで今回は、IELTSとTOEFLのスコア換算表の信頼性と、使う際の注意点について詳しく解説します。換算表を鵜呑みにせず、適切に活用するためのポイントが満載ですよ。

これからIELTSやTOEFLの受験を考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

IELTSとTOEFLの概要と違い

まずは、IELTSとTOEFLの概要と違いを押さえておきましょう。両者は、以下のような特徴があります。

IELTS(International English Language Testing System)

  • 主にイギリス・オーストラリア・カナダへの留学や移住に必要
  • リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能を測定
  • 0〜9の「バンドスコア」で評価
  • アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類
  • ペーパー版とコンピューター版を選択可能

TOEFL(Test of English as a Foreign Language)

  • 主にアメリカの大学への留学に必要
  • リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4技能を測定
  • 0〜120の「スコア」で評価
  • インターネット版(iBT)、ペーパー版(ITP)の2種類
  • 統合型の出題形式(リーディングとリスニングの組み合わせなど)

以上のように、IELTSとTOEFLは測っている英語力の領域は似ていますが、試験形式やスコアの表記方法が大きく異なります。その違いが、スコア換算を難しくしている要因の1つなのです。

IELTSとTOEFLのスコア換算表の例

では、実際のIELTSとTOEFLの換算表を見てみましょう。ネット上では、以下のような対応関係が示されていることが多いです。

IELTSTOEFL iBT
9.0118-120
8.5115-117
8.0110-114
7.5102-109
7.094-101
6.579-93
6.060-78
5.546-59
5.035-45
4.532-34
4.031

※各スコア帯は目安であり、絶対的な対応関係を示すものではありません。

一見すると便利な換算表ですが、これには大きな落とし穴があります。両者の試験形式や評価基準が異なるため、このような単純な読み替えは不可能だからです。

実際、換算表通りのスコアが取れるとは限りません。IELTSで高得点を取った人が、TOEFLでは伸び悩むケースもよくあるのです。

IELTSとTOEFLを単純に換算できない理由

ここからは、IELTSとTOEFLのスコアが単純に換算できない理由を、詳しく見ていきましょう。両テストの違いを理解することが、適切なスコア比較のカギとなります。

1. 出題形式と問題数の違い

IELTSはリスニング40問、リーディング40問、ライティング2問、スピーキング3パートで構成されています。一方、TOEFLはリスニング28-39問、リーディング36-56問、スピーキング4問、ライティング2問と、問題数のボリュームが全体的に多めです。

また、TOEFLの読解問題は長めの文章が出題され、複数のパッセージにまたがる設問もあるのが特徴。IELTSよりもアカデミックな英語力が問われる傾向にあります。

こうした出題形式の違いが、同じ英語力でもスコアに差が出る原因になっているのです。

2. 評価観点と配点の違い

IELTSの各技能は9段階のバンドスコアで評価され、4技能の平均点が総合バンドスコアとなります。つまり、リスニングとリーディングの配点比重が高めです。

対してTOEFLは、4技能ともに0-30点で採点。リーディングとリスニングが各30点、スピーキングとライティングが各30点の配点なので、アウトプット能力をより重視する配分だと言えます。

このように評価のウェイトが異なると、得意な技能の違いによって、同じ英語力でもスコアに開きが出てしまうのです。

3. スピーキングとライティングの採点基準の違い

IELTSのスピーキングテストは、試験官との1対1の面接形式。流暢さや発音、語彙の幅広さなどを採点されます。TOEFLはコンピューターに向かって回答するため、発音の評価基準が異なります。

ライティングもIELTSは課題に対する回答力を重視しますが、TOEFLは文法の正確性や構成力、語彙の豊富さなども評価の対象。同じライティング力でも、スコアに違いが出る可能性があるのです。

セクション別のスコア比較にも注意が必要

IELTSとTOEFLを技能別に比較する換算表も、ネット上に出回っています。しかし、これにも注意が必要です。

確かに、リーディングとリスニングは問題形式の類似性から、ある程度の相関関係があると言われています。IELTS6.5とTOEFL23-30の読解力は、おおむね同等レベルと見なせるでしょう。

一方、ライティングとスピーキングは、採点基準の違いが大きいため、スコアの単純比較は難しいと言えます。同じ6.5でも、求められるライティング力は各試験で異なるのが実情なのです。

したがって、セクション別の換算表も絶対視は禁物。特にライティングは、IELTSとTOEFLでは問われるスキルが大きく異なることを理解しておきましょう。

換算表活用の5つの注意点

IELTSとTOEFLの換算表を参考にする際は、以下の5点に気をつけることが大切です。

  1. あくまでも目安として活用する
    • スコア換算表は絶対的なものではない
    • 各自の英語力を大まかに知る「目安」と考える
  2. 換算表より各テストの基準を理解する
    • 換算表を鵜呑みにせず、各テストで求められる英語力を把握する
    • 問題形式や評価ポイントの違いを知ることが大切
  3. 過去の受験者の体験談を参考にする
    • 両方の試験を受けた人の体験談をチェックする
    • 換算表通りのスコアが取れるとは限らないことを認識する
  4. 留学先が求めるスコアを確認する
    • 留学先の要求スコアは換算表と異なることが多い
    • 必ず留学先が指定する試験とスコアを満たすこと
  5. 苦手分野の克服に注力する
    • 自分の弱点となるパートを把握する
    • 換算表に惑わされず、苦手分野を重点的に対策する

以上の点を押さえつつ、換算表はあくまで目安として活用しましょう。そして、IELTS・TOEFLどちらの試験を受けるにしても、各テストの特徴を理解した上で、戦略的に学習を進めることが肝心です。

IELTSとTOEFLどちらを受験すべき?

「IELTSとTOEFLのスコアって換算できないの?」と疑問に思った人も多いかもしれません。でも、大切なのはどちらの試験が自分に合っているかを見極めること。

以下の3つの観点から、受験する試験を選ぶことをおすすめします。

  1. 留学先や就職先が求める試験かどうか
    • 留学先大学の入学要件を満たす試験を選ぶ
    • 就職先企業が評価する試験に傾斜配点する
  2. 自分に合った出題形式かどうか
    • コンピューターに慣れているならTOEFL iBTがおすすめ
    • アカデミックな英語が得意ならTOEFLの方が有利
  3. 学習期間と費用を考慮する
    • IELTSは約2週間、TOEFLは約1ヶ月の学習期間が理想
    • 受験料はIELTSの方がやや高め(約2.5万円)

自分の目的や学習スタイルに合う方を選んで、しっかりと対策を進めていきましょう。無理に両方受ける必要はありません。それよりも、1つの試験に的を絞って、効果的なスコアアップを目指すことが賢明だと言えます。

まとめ

IELTSとTOEFLのスコア換算表について、その信頼性と正しい活用法を解説してきました。

換算表はあくまで「目安」に過ぎず、2つの試験で問われる英語力は同一ではありません。語学力を測る物差しが違うのだから、当然スコアにも差が出るのです。

大切なのは、留学や就職の目的に合った試験を「戦略的に」選ぶこと。換算表に振り回されるのではなく、IELTSとTOEFLの違いをしっかりと理解した上で、対策に臨みましょう。

そうすれば、必ず目標スコアに近づけるはず。コツコツと努力を重ねて、自分の英語力を存分に発揮できる日を目指してくださいね。

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