英語パンダ
純ジャパ独学でTOEIC満点取得。 独学勉強法にはこだわりを持ち、大学受験では偏差値40から有名大学へ自力合格。 大学卒業後、某上場企業へ入社し、海外駐在を経て子会社代表に30代で就任。
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IELTS Writingで高得点を狙う!採点基準を徹底解説

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こんにちは!IELTS対策に励む皆さん。ライティングセクションの攻略には、採点基準を理解することが欠かせません。でも実際の評価項目や配点を把握するのは、意外と難しいものですよね。

そこでこの記事では、私がIELTS講師として長年指導する中で培ってきた知見をもとに、ライティングの採点基準を詳しく解説していきます。

評価の観点だけでなく、バンドスコアごとの特徴や、高得点を取るためのコツについてもじっくり掘り下げます。スコアアップに必要な要素が、きっと見えてくるはずです。

記事の最後まで集中して読み進めていただければ、採点者の視点を意識したライティング力が身につくこと間違いなしです。一緒にIELTS Writingの壁を乗り越えていきましょう!

IELTS Writingの概要と配点

まずは、IELTS Writingセクションの概要を振り返っておきましょう。ライティングは全体で60分、2つのタスクで構成されています。

タスク内容時間文字数
Task 1グラフや図表、地図などの情報を要約する20分150語以上
Task 2与えられたトピックについて意見を述べる40分250語以上

配点はTask 2の方が高く、ライティング全体の約2/3を占めます。Task 1は情報を的確にまとめる力、Task 2は自分の意見を論理的に述べる力が問われます。

ライティングの総合的な評価は、以下の4つの観点からなされます。

  1. Task Achievement(課題達成度)
  2. Coherence and Cohesion(一貫性と結束性)
  3. Lexical Resource(語彙の資源)
  4. Grammatical Range and Accuracy(文法の範囲と正確さ)

それぞれの観点について、詳しく見ていきましょう。

採点基準1:Task Achievement(課題達成度)

Task Achievementは、課題で求められている内容を適切に含んでいるかどうかを評価する観点です。Task 1とTask 2それぞれについて、押さえておくべきポイントがあります。

Task 1のTask Achievement

Task 1では、与えられた視覚情報を的確に分析し、要約する力が試されます。評価のポイントは以下の通りです。

  • 情報を適切に選択し、過不足なくまとめられている
  • データの特徴や傾向、比較が的確に描写されている
  • 文章全体を通して、一貫したテーマが維持されている

これらを満たすには、出題文をよく読み、求められている観点を正しく理解することが大切です。

例えば、グラフの場合は数値の変化や項目間の比較に着目し、地図ならば示された地域の特徴を詳しく説明するなど、情報の種類に合わせた記述を心がけましょう。

Task 2のTask Achievement

Task 2では、出題文で示された課題にしっかりと取り組んでいるかが評価されます。具体的には以下のような点がチェックされます。

  • 設問で与えられたトピックについて議論している
  • 自分の立場を明示し、一貫した主張をしている
  • 主張を裏付ける具体例や根拠が示されている
  • 規定の語数(250語以上)を満たしている

Task 2で高得点を狙うには、設問の意図を的確に理解し、それに沿った議論を展開することが求められます。

自分の意見を明快に述べるだけでなく、反論にも配慮しつつ、説得力のある主張を心がけることが大切だと言えるでしょう。

採点基準2:Coherence and Cohesion(一貫性と結束性)

Coherence(一貫性)とCohesion(結束性)は、文章構成の論理性や流れのなめらかさを評価する観点です。読み手にとってわかりやすく、説得力のある文章であるかがポイントになります。

以下のような点が重視されます。

  • 全体の構成が明快で、各パラグラフの役割が明確である
  • パラグラフ内の文のつながりが論理的で、一貫性がある
  • 適切な接続詞や指示語が使われ、文と文、パラグラフ間の関係が示されている
  • 一貫したトピックセンテンス(中心文)が各パラグラフに置かれている

採点者は「So what?」の視点を持っていると言われます。つまり、書いてある内容が論理の流れの中で何を意味するのかを常に意識しているのです。

書き手の主張が筋道立っているか、根拠は適切か、結論は説得力を持って導き出されているか。読み手を納得させる構成力と表現力が試されていると言えるでしょう。

文章全体の流れを意識し、つなぎ言葉を効果的に使いながら、論理的に組み立てる練習を重ねることが大切だと言えます。

採点基準3:Lexical Resource(語彙の資源)

Lexical Resourceは、語彙力の豊かさと使い方の適切さを評価する観点です。

単に難しい単語を使えばいいわけではありません。トピックに関連した適切な語彙を選び、正しい意味で使いこなせているかがポイントになります。

評価の視点は以下の通りです。

  • トピックに関連した適切な語彙が使用されている
  • 語彙の選択が正確で、ニュアンスや文脈に合っている
  • 語彙のスペリング(綴り)が正しい
  • 同じ語句の繰り返しを避け、言い換えや代名詞が適切に使われている

語彙力は、日頃からの地道なインプットの積み重ねが何より大切です。ニュースや論説文など、質の高い英語の文章に数多く触れ、語彙と表現の引き出しを増やしていくことが重要だと言えるでしょう。

また、語彙集などを活用してシノニム(同意語)を押さえておくのも効果的。表現の幅を広げることで、状況に合った言葉選びができるようになります。

IELTSでは語彙のバリエーションも評価のポイントになるので、繰り返しは避け、適切な言い換えを心がけることが求められます。

採点基準4:Grammatical Range and Accuracy(文法の範囲と正確さ)

Grammatical Range and Accuracyは、文法の正確さと使える文型の多様さを評価する観点です。

単に文法のルールを理解しているだけでなく、実際のライティングの中で適切に運用できているかがチェックされます。

重要なのは以下の2点です。

  • 基本的な文法事項に間違いがない(時制、主語と動詞の一致、冠詞など)
  • 複雑な文法構造(関係詞、仮定法、分詞構文など)が正しく使えている

「文法の範囲(range)」については、使用している文型のバリエーションの広さを見られています。単純な文ばかりではなく、複数の節を含む複雑な文もある程度使いこなせているかがポイントです。

一方、「正確さ(accuracy)」は言うまでもなく文法の間違いの少なさ。スペルミスなども減点対象になるので、時間を取って見直しをすることが大切です。

ただし、あまりに難解な文法や表現を使おうとするのは逆効果。簡潔で平明な文を正確に書けることが何より重要だと覚えておきましょう。

高得点を狙うためのコツ

ここまで、IELTS Writingの採点基準について詳しく見てきました。

それでは、実際に高得点を取るには何を意識すればいいのでしょうか。ポイントを3つにまとめてみました。

コツ1:課題文をよく読み、的確に答える

まずは問われていることを正しく理解することが大前提です。

特にTask 2の場合、出題文をよく読んで論じるべきポイントを押さえることが重要。設問の意図を取り違えると、的外れな答案になってしまう恐れがあります。

要点を整理してからアウトラインを描き、それに沿って論理的に展開していく習慣をつけておきたいですね。

コツ2:簡潔で正確な文を心がける

スコアアップのカギは、簡潔で正確な英語を書くこと。内容を詰め込み過ぎず、読み手に伝わりやすい文を意識しましょう。

パラグラフの構成にも気を配り、各段落の役割を明確にします。トピックセンテンスと支持文をしっかりと置き、全体の一貫性を保つことが大切です。

語彙は凝りすぎず、ミスのない平明な表現を選ぶのがベター。1文は長くなり過ぎないよう注意しましょう。

コツ3:時間配分に気をつける

ライティングは時間との勝負でもあります。Task 1は20分、Task 2は40分が目安とされています。

残り時間を意識しつつ、メリハリをつけて書くことが重要。特にTask 2は配点が大きいので、しっかりと時間を取ります。

序論と結論は手短に済ませ、本論の部分に時間を割くのが賢明だと言えるでしょう。あらかじめ時間配分を考えてから書き始めるのがおすすめです。

見直しの時間も忘れずに確保しましょう。文法や語彙のチェックはもちろん、設問に適切に答えられているかをもう一度確認します。推敲を重ねることでより洗練された文章になるはずです。

IELTSスコアと目安

ところで、IELTSのスコアは具体的にどのように付けられるのでしょうか。ここではバンドスコアの仕組みや、目安となる点数について解説します。

IELTSの成績は「バンドスコア」と呼ばれる9段階の指標で評価されます。9が最高点で、1が最低点。0.5刻みの半バンドも設定されています。

ライティングのバンドスコアは、先に解説した4つの評価観点の平均値をもとに決定。それぞれの項目でバンド5以上であれば、総合的に良いスコアが期待できると言えるでしょう。

以下は、ライティングの目安となるバンドスコアの一例です。

  • 5.0〜5.5: 基本的なミスは少なく、明快な文章が書ける。語彙・文法の精度にやや課題が残る。
  • 6.0: 出題内容を十分にカバーし、一貫した議論が展開できる。語彙・文法は比較的高い精度。
  • 6.5〜7.0: 課題に沿った説得力のある文章を書ける。幅広い語彙と複雑な文構造を使いこなせる。
  • 7.5以上: 優れた英語力。高度な内容を論理的に組み立て、洗練された文章が書ける。

もちろんこれはあくまで目安です。どのレベルのスコアを目指すかは、自分の目的や必要性に応じて異なります。

例えば海外の大学院に進学するなら、ライティングで6.5以上のスコアが求められるケースが多いです。一方、留学先によっては6.0程度でも十分な場合もあります。

自分の目標に合ったスコアを設定し、地道な努力を重ねていくことが大切だと言えるでしょう。

IELTSライティング添削のすすめ

最後に、ライティング力向上に欠かせない「添削」の重要性についてお話しします。

客観的な評価を受けることは、自分の課題を知る大きなヒントになります。特に、現役講師やネイティブスピーカーによる本格的な添削は、書く力を大きく伸ばす効果が期待できるのです。

添削では、次のような観点からアドバイスがもらえます。

  • 課題との適合性(課題文の意図を捉えているか)
  • 一貫性と論理構成
  • 語彙の使い方、表現の言い回し
  • 文法の正確性
  • 全体的な完成度

自分では気づきにくいミスや、直すべきポイントを指摘してもらえるので、効率的に弱点克服ができるというわけです。

ネット上にはオンラインでの添削サービスもたくさんあります。クオリティの高いサービスを選べば、プロの視点で丁寧にチェックしてもらえるでしょう。

代表的なオンライン英作文添削サービスを以下の表にまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

サービス名概要料金
ENC英作文IELTS専門講師による本格的な英作文添削サービス7,000円〜(200語程度)
ネイティブキャンプ 英作文添削ネイティブ講師による丁寧な添削指導800円〜(200語程度)
DMM英会話 英作文添削オンライン英会話大手のDMMが提供する添削サービス500円〜(200語程度)

いずれのサービスも、経験豊富な講師陣による手厚い添削が売りです。自分のペースでライティング力を伸ばしたい人におすすめです。

ただし、添削を受けるだけでは不十分。フィードバックをもとに書き直しや復習を重ねることが大切だと覚えておきましょう。

添削者の意見を真摯に受け止め、それを次の文章に生かしていく姿勢が何より重要。添削を通して自分の癖や弱点を知り、継続的に上達を目指すことが肝要だと言えます。

英語の表現力は一朝一夕では身につきません。だからこそ、客観的な評価をもらえる機会は貴重なのです。良質な添削サービスを活用して、着実にライティングスキルを高めていってくださいね。

Key Points

  • IELTSライティングは「課題達成度」「一貫性と結束性」「語彙力」「文法力」の4観点で採点される
  • 設問を正しく理解し、論理的で正確な文章を書くことが高得点のカギ
  • 語彙と文法の基礎を固め、使える表現を増やすトレーニングが不可欠
  • 簡潔で的確な文を心がけ、制限時間内にメリハリをつけて書き上げる
  • 講師やネイティブスピーカーの添削を受けて客観的なフィードバックをもらおう

以上、IELTS Writingの採点基準について詳しく解説してきました。

ライティング力の向上には地道な努力が欠かせませんが、ポイントを押さえた学習を積み重ねることで、必ず成果は現れるはずです。

今回の記事を参考に、自分の弱点を見極め、戦略的にスキルアップを図っていってくださいね。時には壁にぶつかることもあるかもしれません。でも、諦めずに努力を続ければ、必ずや高得点が手にできるはずです。

Writing力は、IELTS以外でも必ず役立つスキルだと信じています。ぜひこの機会に、自分の表現力を磨いてみませんか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
皆さまのIELTS対策が実り多きものとなりますように。一緒に頑張っていきましょう!

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