英語パンダ
純ジャパ独学でTOEIC満点取得。 独学勉強法にはこだわりを持ち、大学受験では偏差値40から有名大学へ自力合格。 大学卒業後、某上場企業へ入社し、海外駐在を経て子会社代表に30代で就任。
オーストラリア英語とは

オーストラリア英語のなまりは一つじゃなくて実は3つもあった!?

オーストラリア英語のなまり
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オーストラリア英語って、どんななまりなの?

「あーっ、強烈になまっている英語だよね?」

「挨拶は決まってグッダイマイト!でしょ?」

エイをアイと発音することから、「I am going to the hospital today(トゥダイ=to die)」なんていうジョークもあったり・・・。

いろんなイメージを持たれている、オーストラリア英語。

実は、そのなまりは一つだけじゃないんですよ。

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オーストラリア英語の3つのバリエーションとは?

コアラ

オーストラリア英語のなまりは、大きく「Broad, general and cultivated」のバリエーションに分類されます。

これは、オーストラリア・マッコリー大学の教授であり、言語学者であるRobert Mannellが、オーストラリアで話される英語を研究して発表したものです。

Academic research has shown that the most notable variation within Australian English is largely sociocultural. This is mostly evident in phonology, which is divided into three sociocultural varieties: broad, general and cultivated

by Wikipedia

実は、この3つのバリエーション以外にも「Modified(モディファイド)」という、ほとんどなまりがない、感じない話し方をする人もいます。

なまりがないので、これについては、今回は省きます。(笑)

それでは、ひとつずつ説明していきましょう。

Broad Australian(ブロード・オーストラリアン)

ブロードなオーストラリア英語は、世間が一般的に思っている典型的なオージーイングリッシュといっていいでしょう。

まさにG’day mate!!(グダイ マイッ!!)、Today(トゥダイ)の世界です。

これぞ、オーストラリア英語です。

この典型的なオージーイングリッシュといわれるブロードなまりは、世界的にも有名ですが、寂しいことに年々その話者は減ってきているようですね。

田舎では、まだまだ現役バリバリですが、都市部ではほとんど聞かれることがありません。

また、若者でブロードバリバリで話す人は珍しく、話すのは中年以降の人がほとんどです。

シドニーやメルボルンに住んでたら、なかなか聞く機会はないかもしれませんね。

以前ケアンズに住んでいたのですが、田舎だったからか、ブロードのなまりで話す人が結構多かったですね。

ケアンズに住み始めて数ヶ月たったある日、いつもスーパーマーケットで見かけるおじさんに「Hello」と挨拶をしたら、話しかけてきてくれたんですが、なまりが強いこと、強いこと。

別れ際に聞かれた「What’your name?」が「ウォッチョー ナイム?」に聞こえて、(はっ?ナイムってなに?)と何度も聞き返したのが昨日のことのように懐かしいです。

ブロードなまりを話すオーストラリア人といって真っ先に思いつくのは、クロコダイルハンターで有名な故スティーブ・アーウィン。

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どうですか?

かなりなまってるので、慣れないと聞き取りづらいですね。

もうひとり紹介します。

今度は女性。

ジュリア・ギラードはオーストラリアの首相もつとめたことがあるので知っている人も多いでしょう。

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スティーブ・アーウィンほどではないものの、かなりなまってますね。

ちなみに、ブロードな強いなまりを話す人や典型的なオージースタイル(バーベキュー、オーストラリア・フットボールなど)を愛する人のことをOcker(オッカー)といいます。

General Australian(ジェネラル・オーストラリアン)

現在、オーストラリアでもっとも話されている英語が、このジャネラルタイプです。

これが現代のオーストラリアなまりの主流です。

ブロードほど強くはないけど、程よくなまってますが、アメリカ英語やイギリス英語に慣れている人だとちょっと聞き取りづらいかも。

オーストラリアに旅行や留学で来て、聞く比率がもっとも高いのがこのタイプですし、オーストラリアの映画、テレビドラマ、コマーシャルy、ニュース、ラジオなどで話されている英語も、ほとんどがこのタイプですね。

また、田舎よりも都会で話されている傾向が高いです。

ジェネラルタイプのオーストラリア英語を話すオーストラリア人は、たとえば俳優のヒュー・ジャックマンとエリック・バナ。

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僕の周りのオージーもほとんどが、ジェネラルなオーストラリア英語を話します。

Cultivated Australian(カルティベイティド)

cultivatedという単語はなかなか聞いたことがないと思います。

オックスフォードの英英辞典で「cultivated」を調べてみました。

Refined and well educated.

‘he was a remarkably cultivated and educated man’

出典:https://en.oxforddictionaries.com/

「上品で高い教育を受けている」、という意味の形容詞ですね。

そういった人が話すタイプの英語で、ほとんどなまりが感じられないのがカルティベイティドです。

話し方は、RP(Received Pronunciation)と言われる、イギリス英語の標準発音、アメリカ北部の発音に近いです。

日本人が聞いたら、オーストラリア人が話しているとは気づかないかもしれません。

それくらい、なまりが感じられない英語です。

カルティベイティドタイプの英語を話すオーストラリア人は、女優のケイト・ブランシェットです。

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確かに、オーストラリアなまりをほとんど感じません。

アメリカ人が話しているといっても違和感ないかも・・・。

3つに分類されているけど、結構混ざる場合もあり

こうして、3つに分類されてはいますが、実際のところは、それぞれのタイプが互いに混ざる場合も多いのでややこしいです。

例えば、カルティベイティドタイプの人がエイをアイと発音したり、話す相手が変わるとジェネラルタイプの人がカルティベイティドになったりと。

田舎から東京に出てきて、しばらくすると標準語に慣れてしゃべるようになったけど、相手が同郷の人だとわかった途端、地元のなまりでしゃべりはじめるみたいな感じですかね。

もっといえば、ジェネラルよりのカルティベイティドや、ブロードよりのジェネラルなひともいるわけで、3つに分類するのが難しい場合もあります。

オーストラリア出身のモデル、ミランダ・カーも普段はアメリカに住んでいるので、カルティベイティドよりだけど、オーストラリアに来たときはジェネラルに戻るとか。

まぁ、そんな感じです。

移民が増え続ければ、もはや分類は意味がない?

ご存知のとおり、オーストラリアは世界でも有数の移民国家です。

つい先日、2018年8月にオーストラリアの人口がついに2500万人を突破したというニュースがありました。

なんと今や、1分23秒に一人がオーストラリアに住み始めるとのこと。

計算上では、あと3年で2600万人、2050年には4000万人に到達するという予想も出ています。

”As a country, we’re more diverse than ever.”とニュースでも言われていたように、中国、インド、フィリピンなどを含めた世界中から人々がオーストラリアに移住してきています。

そうなると当然、いろんな国のなまった英語があちこちで話されるわけです。

実際、タクシーの運転手には移民が多いし、インターネットのテクニカルサポートを電話で受けるとインドなまりの英語が聞こえてきます。

移民が増えて人口が増えていけば、それだけいろんな国のなまりがオーストラリアで話されることになるので、それらが混ざりあって、将来はBroad, general and cultivated以外のなまりが出てくるかもしれませんね。

<まとめ>
一口にオーストラリアなまりといっても、一つではない。
大きく分けて、ジェネラル、ブロード、カルティベイティドの3つのなまりに分類される。
オーストラリアは移民国家なので、様々な国のなまりの英語が話されている。

あと書き

オーストラリア英語も、奥が深いですね~。

個人的には、この先、典型的なオーストラリアなまりのBroad australianが少なくなっていくとしたらちょっと悲しいです。

僕は名古屋出身なのですが、僕が知っている、使っている名古屋弁は、今の若者は使わず、どんどん東京弁に同化していっていると聞きます。

いやはや悲しい限り。

名古屋弁といえば、やっぱり河村たかし市長のようなブロードななまりが本物だと思ってますからね~。

方言や話し方は移り変わるというのはしょうがないことですが、やっぱり寂しいもんです。

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