英語パンダ
純ジャパ独学でTOEIC満点取得。 独学勉強法にはこだわりを持ち、大学受験では偏差値40から有名大学へ自力合格。 大学卒業後、某上場企業へ入社し、海外駐在を経て子会社代表に30代で就任。
GMAT

GMATのIR(Integrated Reasoning)攻略ガイド

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こんにちは!GMATの受験を考えている皆さん。今回は、2012年に導入されたGMATの新セクション、IR(Integrated Reasoning)の攻略法について詳しく解説します。

私自身、IR対策には苦労した経験があります。グラフや表の読み取りに不慣れで、出題形式になかなか適応できずにいました。しかし、効果的な学習法を実践するうちに、IRで高得点を取るコツをつかむことができました。

本記事では、私の経験を踏まえつつ、IR攻略に役立つ情報を惜しみなくシェアしていきます。出題傾向の分析から、具体的な対策法まで、実践的なアドバイスをお伝えできればと思います。

1. IRの概要と特徴

IRは、ビジネススクールで必要とされるデータ分析力や情報統合力を評価することを目的としたセクションです。12問が出題され、制限時間は30分となっています。

IRのスコアレンジは1~8ポイントで、単独で報告されます。総合スコアには含まれませんが、ビジネススクールの入学審査では重要視される傾向にあります。

IRの特徴

  • 複数の情報源(グラフ、表、文章など)を統合して問題を解く
  • 実践的なビジネス課題に即した出題が多い
  • 計算機を使用できる(専用の統合型計算機あり)
  • マルチソース・リーズニング(複数の情報を統合して推論する)能力が問われる

2. IRの出題形式

IRでは、以下の4つの問題タイプが出題されます。

Multi-Source Reasoning(複数情報源の推論)

複数のグラフや表、文章を統合し、設問に答えるタイプ。情報の関連性を見抜く力が問われます。

例題:Multi-Source Reasoning

次の3つの情報源を参照し、設問に答えてください。

Information 1:
Bar graph showing the number of cars sold by a dealership over a 5-year period.

Information 2:
Line graph showing the average price of cars sold by the same dealership over the same 5-year period.

Information 3:
Table showing the revenue and profit figures for the dealership over the 5-year period.

Question:
In which year did the dealership have the highest profit margin (profit as a percentage of revenue)?

Table Analysis(表分析)

大量のデータが記載された表を読み取り、設問に答えるタイプ。データの比較や計算が必要となります。

例題:Table Analysis

Given the following table showing the sales figures for different product categories in a company:

Product CategorySales (in thousand $)% of total sales
Electronics45030%
Home Appliances30020%
Furniture22515%
Clothing37525%
Sports Equipment15010%

Question:
If the sales for the Clothing category increased by 20% and all other categories remained the same, what would be the new percentage of total sales for the Clothing category?

Graphics Interpretation(グラフ解釈)

グラフや図表の情報を正しく読み取り、設問に答えるタイプ。トレンドや相関関係の把握が求められます。

例題:Graphics Interpretation

次のグラフは、ある企業の四半期ごとの売上高と純利益の推移を示しています。グラフを見て、設問に答えてください。

Graph: Line graph showing quarterly sales revenue and net profit over a 2-year period.

Question:
In how many quarters did the company experience a year-over-year decrease in net profit?

Two-Part Analysis(2段階分析)

設問が2つのパートに分かれており、前半の答えを基に後半の問いに答えるタイプ。複雑な情報処理が必要とされます。

例題:Two-Part Analysis

次の表は、ある企業の部門別の従業員数と1人あたりの平均給与を示しています。

DepartmentNumber of EmployeesAverage Salary per Employee
Marketing50$60,000
Sales80$55,000
Engineering100$75,000
HR30$50,000

Part 1: What is the total annual salary expense for the company?
Part 2: If the HR department’s average salary per employee is increased to $60,000, by what percentage will the total annual salary expense for the company increase?

3. IR高得点のコツ

IRで高得点を取るには、以下のようなポイントを押さえておくことが大切です。

(1) 情報の関連性を素早く見抜く

複数のグラフや表から必要な情報を素早く見つけ出し、関連付ける力が問われます。情報の相関関係を意識しながら、設問で求められているポイントを的確に押さえましょう。

(2) 図表やグラフの読み取りに慣れる

IRではグラフや図表の出題が多いため、データの可視化に慣れておく必要があります。日頃からグラフや表を用いた情報分析の練習を積み、素早く正確に読み取れるようにしましょう。

(3) 設問の意図を正確に理解する

設問で問われていることを正しく理解することが重要です。求められている数値の単位や、グラフの軸の意味など、細部まで注意深く読み取りましょう。

(4) 時間配分を意識する

IRは12問30分と時間が限られているため、時間配分が重要になります。1問にかける目安時間を決めておき、時間を超えそうな場合は見切りをつける勇気も必要です。

(5) 計算機を有効活用する

IRでは専用の計算機を使用できるため、計算問題では積極的に活用しましょう。ただし、計算ミスには十分注意が必要です。簡単な計算は暗算で行うなど、臨機応変に対応することが大切です。

4. IR対策の進め方

では、具体的にどのようにIR対策を進めていけばよいのでしょうか。以下に、私なりのオススメの学習方法をご紹介します。

ステップ1: 出題傾向を分析する

まずは、IRの出題傾向を把握することから始めましょう。GMATの公式問題集に収録されているIRのサンプル問題を解いてみるのがおすすめです。頻出の問題タイプや、押さえておくべきポイントを理解することが重要です。

ステップ2: 基本的な問題演習を積む

IRの基本的な問題パターンを押さえるために、まずは易しい問題から演習を始めましょう。表やグラフの読み取り、計算問題など、基礎力を固めることが大切です。正答率を意識しながら、着実にレベルアップを図っていきましょう。

ステップ3: 実践的な問題演習を行う

基本問題に慣れてきたら、徐々に難易度の高い問題に挑戦していきましょう。GMATの公式問題集やIR特化の問題集を活用し、実践的な問題演習を積むことが重要です。制限時間を設けて解くなど、本番さながらの環境で練習することをおすすめします。

ステップ4: 弱点分野を重点的に対策する

問題演習を通して、自分の弱点分野を把握することが大切です。苦手な問題タイプや、ミスしやすいポイントを洗い出し、重点的に対策を行いましょう。弱点克服には、類似問題を反復練習し、解法のパターンを身につけることが効果的です。

ステップ5: 時事問題に触れる

IRの問題には、実社会のビジネス課題に即した出題も多く含まれます。経済ニュースや企業の業績報告など、普段から時事問題に触れる習慣をつけておくことをおすすめします。ビジネスの基礎知識を身につけることで、問題の背景理解にも役立つはずです。

5. おわりに

GMATのIRセクションは、ビジネススクールで必要とされるデータ分析力や情報統合力を測る重要なパートです。複数の情報源から必要なデータを読み取り、問題解決につなげる力が問われます。

IRの出題傾向を押さえ、基礎力を固めながら実践的な問題演習を積むことが、高得点への近道と言えるでしょう。弱点克服を意識しつつ、時事問題への理解も深めながら、着実に力をつけていきましょう。

私自身、IR対策には多くの時間と労力を費やしましたが、鍛えられた情報分析力は、ビジネススクールでの学びや実際のビジネスシーンで大いに役立っています。IRは単なる入試の一部ではなく、ビジネスパーソンとして必要な力を養う絶好の機会だと思います。

みなさんのGMAT受験が成功し、志望校合格の夢を実現されることを心から願っています。IR対策を通して、データドリブンな意思決定ができるビジネスリーダーへと成長していきましょう!

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