英語パンダ
純ジャパ独学でTOEIC満点取得。 独学勉強法にはこだわりを持ち、大学受験では偏差値40から有名大学へ自力合格。 大学卒業後、某上場企業へ入社し、海外駐在を経て子会社代表に30代で就任。
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IELTSと英検のスコア換算表!目安はあるけれど完全な比較は難しい?

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IELTSと英検は、日本人にとって人気の高い英語資格試験ですよね。でも、この2つの試験のスコアを正確に換算するのは、実はそう簡単ではありません。

ネット上で検索すると、「英検1級はIELTS 6.5〜7.0程度」といった換算表が出てきます。一見便利そうですが、本当にそれで信頼できるのでしょうか?

そこで今回は、IELTSと英検のスコア換算表について、その目安と限界を詳しく解説していきます。「英検準1級を持っているけど、IELTSだといくつぐらいなの?」といった疑問にも、しっかりお答えしますよ。

換算表を鵜呑みにするのは危険? IELTSと英検の違いを正しく理解して、自分に合った試験選びをしていきましょう!

IELTSと英検のスコア換算表

まずは、IELTSと英検のスコアの対応関係を示した換算表を見てみましょう。よく紹介されているのが、以下のような表です。

英検IELTS
9.0
8.5
8.0
1級7.5
1級7.0
準1級6.5
準1級6.0
2級5.5
2級5.0
準2級4.5
3級4.0
3.5
4級3.0
5級

一見するとわかりやすい対応関係ですが、この換算表にはいくつか注意点があります。

  • あくまでも目安であり、絶対的な換算ではない
  • 試験の形式や目的が異なるため、完全な比較は難しい
  • 個人差が大きく、同じ級でもIELTSのスコアに幅がある

つまり、換算表はスコアの大まかな目安は示してくれるものの、盲目的に信じるのは危険だということ。特に、英検1級以上の高いレベルになると、換算の精度はかなり怪しくなります。

とはいえ、英検とIELTSのスコアの関係を知っておくのは、英語学習を進める上で参考になるはず。換算表を見る際は、あくまでも「めやす」という認識を持つことが大切ですね。

英検とIELTSの難易度の違い

なぜ、英検とIELTSのスコアを正確に換算するのが難しいのでしょうか? その最大の理由は、両者の試験難易度が大きく異なることにあります。

実はIELTSの最高スコアである「9.0」は、英検1級よりも上のレベルだと言われています。IELTSの方が、到達できる英語力の上限が高いんですね。

一般に、英検1級の合格者の平均的なIELTSスコアは6.5〜7.0程度と言われています。ただし、これはあくまでも平均値。英検1級に合格していても、IELTSでは7.0に届かない人も少なくないのが実情なんです。

ちなみに、英検CSEスコア2400点以上の人は、IELTS 7.5〜8.0程度の実力があるとも言われています。が、CSEスコア2400点以上は英検1級合格者のほんの一部。多くの1級合格者のIELTSスコアは、それよりも低いと考えられます。

では、英検の他の級とIELTSの難易度の関係はどうでしょうか?

  • 英検準1級は、IELTS 5.5〜6.0程度が平均的なレベル
  • 英検2級は、IELTS 5.0程度に相当
  • 英検3級は、IELTS 4.0が関の山
  • 英検4級以下は、IELTSのスコアに換算するのは現実的ではない

こうして見ると、英検1級以上でないと、IELTSの高得点は望めないことがわかります。逆に言えば、英検1級に満たないレベルでIELTSを受けるのは、あまりおすすめできません。

英検とIELTSの難易度差は、一体どこから来るのでしょうか? それは、以下のような試験の性質の違いが関係していると考えられます。

  • IELTSの出題形式はアカデミックな内容が多く、一般的な英検より難しい
  • IELTSは留学やビザ申請に必要な英語力を問う試験で、ハイレベルな英語運用能力が求められる
  • 英検は日本の英語教育の枠内で作られた試験。IELTSほど高度な英語は問わない
  • IELTSは4技能を1日で測る「総合型」だが、英検は2日に分けて実施される

つまり、IELTSと英検では、そもそも測ろうとしている英語力の質が大きく異なるのです。難易度を単純に比較するのが難しいのは、むべなるかな。

ですが、だからこそ換算表はあくまでも目安に過ぎないと理解しておくことが大切。自分の英語力を過信せず、地道にレベルアップを目指していきましょう。

目的に合わせて賢く試験を選ぼう!

では、英検とIELTSのどちらを受ければいいのでしょうか? 結論から言えば、それぞれの試験の目的と特徴を理解した上で、自分の目標に合う方を選ぶのが賢明です。

まず、英検とIELTSの主な目的と特徴を確認しておきましょう。

英検の目的と特徴

  • 日本国内の学校や企業で、英語力の指標として幅広く使われている
  • 小学生から社会人まで、幅広い年齢層が受験可能
  • リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能を測定
  • 級ごとに細かくレベル分けされており、段階的に学習を進められる
  • 2次試験(面接・作文)の合否判定は主観的になりやすい
  • 日本の英語教育に即した内容(日本語訳問題など)が出題される

IELTSの目的と特徴

  • 留学やビザ申請など、海外での英語運用能力を測ることに特化
  • 大学のレベルに応じた高度な英語力が求められる
  • アカデミックとジェネラルの2種類から、目的に合うものを選べる
  • 4技能を1日で測定。リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの配点バランスが均等
  • 面接官との1対1の会話形式のスピーキングテストがある
  • ライティングは60分の制限時間内に、2つの課題にまとめて解答する形式

こうして見ると、英検は日本国内での汎用性が高く、IELTSは留学などの海外での英語使用を想定していることがわかります。つまり、両者は「測りたい英語力」のタイプが根本的に異なるのです。

となると、受験する試験の選び方はおのずと見えてきます。

  • 日本の大学入試や就職で英語力をアピールしたい → 英検
  • 海外の大学院に留学したい、英語圏に移住予定である → IELTS
  • これから英語の勉強を始める、苦手意識がある → まずは英検3〜5級からスタート
  • 英語に自信があり、留学も視野に入れている → 英検1級と並行してIELTSにも挑戦

ただし、この選び方はあくまでも基本的な指針。両方の試験を併願する、学習の途中で試験を切り替えるなど、柔軟な対応も可能です。

大切なのは、自分の目的と現在の英語力を冷静に見極めること。そして、無理のない計画を立てて、着実にレベルアップを目指すこと。

「英検1級を持っているからIELTSで高得点が取れるはず!」といった過信は禁物です。IELTSの高スコアを狙うなら、英検1級とは異なる対策が必要不可欠。過去問題集などを活用しながら、時間をかけて専門的な対策を進めていきましょう。

IELTSと英検のスコア換算表【まとめ】

IELTSと英検のスコア換算について、詳しく解説してきました。ここまでのポイントをおさらいしておきますね。

  • 換算表はスコアの目安は示すが、絶対的なものではない
  • IELTSの方が英検より難易度が高く、到達レベルの上限が上
  • 英検とIELTSは測定する英語力の質が異なるため、単純比較は難しい
  • 試験は自分の目的に合わせて選ぶのが賢明
  • IELTSの高得点を狙うなら、英検1級以上の実力が必要

アカデミックな英語力と日常的な英語力の違いを理解することが、スコア換算の限界を知る第一歩。英検1級の実力があっても、IELTSでそれ以上の点数を取るのは容易ではありません。

ですが、IELTSと英検、どちらの試験も英語力向上に有効なのは間違いありません。自分に合ったペースでしっかりと学習を積み重ねていけば、必ずスコアアップにつながるはず。

英語の試験は、あくまでも自分の目標達成のための通過点。スコア換算表に一喜一憂するのではなく、自分なりの学習プランを立てて、充実した英語学習を心がけましょう。

TOEICや英検など、ほかの試験も視野に入れるのも良いかもしれませんね。様々なアプローチから英語力を伸ばしていけば、きっと理想のスコアにたどり着く日が来るはずです。

皆さんの英語学習の成功と、夢の実現を心より応援しています!

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