英語パンダ
純ジャパ独学でTOEIC満点取得。 独学勉強法にはこだわりを持ち、大学受験では偏差値40から有名大学へ自力合格。 大学卒業後、某上場企業へ入社し、海外駐在を経て子会社代表に30代で就任。
コラム

オーストラリアの選挙で聞くsnagとDemocracy sausageとは?

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さてこの記事を書いている2019年5月18日は、オーストラリアの選挙(Australian federal election)です。

今回の選挙の見どころは、何と言っても現首相スコット・モリソン氏が率いる与党保守連合(自由党と国民党:Liberal/National coalition)と最大野党の労働党(Labor Party)が激しい接戦を繰り広げていること。

もしかしたら6年ぶりに政権交代が起きるかもしれないと、オーストラリア国内では盛り上がっています。

ところで、オーストラリアの選挙のときによく聞く言葉がsnagとDemocracy sausageです。

snagのDemocracy sausageの意味とは?

ホットドッグPhoto by Annie Spratt on Unsplash

まず、snagの意味は通常、 problem, difficulty, disadvantage(障害や問題)といった意味や、a tear, hole(ほつれや穴)といった意味がありますが、オーストラリアのスラングでは全く別の意味になります。

ズバリ、snag=sausageです。

そう、ソーセージという意味です。

もっというと、スーパーに売っている、どこにでもある安いポークやビーフのソーセージですね。

オーストラリアの選挙会場にあるブースでは、sausage sizzleといって、バーベキュースタイルのソーセージをジュージュー焼いてパンに挟んだものが配られます。

ちなみに、sizzleというのは、ジュージューと音を立てる、という意味で、ジュージュー焼いたソーセージは今や選挙の代名詞になっています。

オーストラリアでは、選挙=sausage sizzle、sausage sizzle=選挙なのです。

それくらい、ソーセージはオーストラリアの風物詩と化しています。

最近では、選挙以外でも、募金会場やBunningsのようなホームセンターの前などにもsausage sizzleが売られています。

さて、そんなソーセージにまつわる言葉がもうひとつ、Democracy sausageの意味を紐解いてみましょう。

Democracy sausageの意味とは?

Democracy sausageの意味は、他でもありません。

投票会場で配られるパンに挟んだsausage sizzle(ホットドッグ)こそがDemocracy sausageなのです。

Democracy sausageという言葉が使われたのは、2016年の連邦選挙の時です。

それ以来、選挙の度にこの言葉が使われていますが、Australian National Dictionary Centreが選んだ2016年の新しい言葉として、このDemocracy sausageが選ばれています。

実際に、Democracy sausageという選挙のサイトも作られています。
https://democracysausage.org/federal_election_2019

このサイトでは、sausage sizzle mapという地図があって、どこの会場で何が配られているかが分かるようになっていて面白いです。

ソーセージ以外にもコーヒー、ケーキなどの絵も書いてあって、ホットドッグ以外にもいろんなものがあるようですよ。

もちろん全ての投票会場にあるわけではなく、なかにはsausage sizzleすらないところもあります。

選挙ですから、sausage sizzle目当てってことはないでしょうけど、投票が終わって家族で腹ごしらえにホットドッグを食べるというのがオージー流なのでしょう。

あとがき

オーストラリアの選挙は、compulsory voting、つまり18歳以上のオーストラリア市民は投票に行かないといけません。

投票に行っていないことがわかると、20ドルの罰金が課せられます。

そういった背景のせいか、毎年投票率は90%を上回ります。

この方法がいいか悪いかは別としても、選挙に行くことで国の政治に関心を持ちやすくなることは確かだと思います。

投票率が低い日本も、このシステムを導入すればいいのに、と思ってしまうのは私だけでしょうか。

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