英語パンダ
純ジャパ独学でTOEIC満点取得。 独学勉強法にはこだわりを持ち、大学受験では偏差値40から有名大学へ自力合格。 大学卒業後、某上場企業へ入社し、海外駐在を経て子会社代表に30代で就任。
オーストラリア英語の特徴

オーストラリア英語のリンクするRと挿入されるRを紹介!

壁に書かれたRの文字
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英語の発音スタイルには、大きく分けて2つあります。

Rhoticityという、「rの音色」で2つに分類されているんですね。

よく、「アメリカ英語はRを発音するけれど、イギリス英語はRを強く発音しない」なんて言われていますよね。

Rhoticityでは、Rの発音の仕方によって、英語をrhoticとnon-rhoticに分けています。

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rhotic・・・つづりにRがある場合は文章のどの位置でも発音する英語
non-rhotic・・・文章の場所によってはRを発音しない英語[/st-mybox]

rhoticの代表的な英語は、アメリカ、カナダ、スコットランド、アイルランド
対してnon-rhoticは、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカです。

そう、オーストラリア英語はイギリス英語と同じくnon-rhoticの言語なんです。

オーストラリア英語はnon-rhotic英語

オーストラリア英語の場合、以下の場合Rを発音しません。

Rを発音しないというのは、Rで舌を曲げて(舌を後ろに引いて)発音する、あの独特のRの発音をしない、という意味です。

語尾にRがくる場合(語尾が以下の綴りになる場合)

-er
-ir
-re
-or
-ar
-a
-ur
-ure
-our
-wor
-ear

などなど。

オーストラリアのRがどのように発音されるのか、詳しくはコチラの記事をご参照ください。
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リンクするRと挿入されるR

前置きが長くなりました、今回の記事の本題です。

non-rhoticである、オーストラリア英語やイギリス英語では、Rに関して他にも独特の特徴があります。

それが、

リンクするR

挿入されるR

です。

これらは、connected speech(コネクティド・スピーチ)と言われていますが、これは日本語にはあまり見られない特徴ですね。

なぜなら日本語では、単語が、子音と母音もしくは母音で単語が形成されているため、それぞれの単語をはっきり話すからです。

英語の場合、子音で終わる単語だったり、同じ子音が続いたりするため、文章全体で話すときに一つの単語をはっきり発音しないことが出てきます。

日本語は一つ一つの言葉をはっきり発音しますが、英語でそれをやってしまうとかなり不自然な印象を与えてしまいます。

ネイティブスピーカーにとっては、そのほうが話すのが楽ですし、リラックスして話すことができるんですね。

それぞれ説明していきましょう。

リンクするR

英語では、いわゆる「リンキング」と呼ばれるものです。

リンキングとは・・・

単語を一つずつはっきり区別して発音するのではなく、前後の単語がリンクして、続けて発音される現象のこと

話すときに、単語ときに区切らず、一気に発声しちゃうので、英語初心者には、速すぎて何を言っているのかわからないってことが起きるのはこのリンキングのせいです(笑)。

もっと具体的にいうと・・・

単語の一番後ろの子音が、次の言葉の最初の母音とつながることです。

わかりやすく、例をあげますね。

I want to eat this orange.

これを一語一語、ハッキリ言うと、

アイ・ウォント・イート・ディス・オレンジですが、実際にはリンキングされて、こんな感じに。

I wanna eat thisorange.(アイウォナイーlディソーレンジ

上の例でいくと、this orangeのs(子音)とorangeのo(母音)がリンキングします。

ちなみに、want toはフラップTと呼ばれる発音変化により、Tの音ではなくNの音に近く発音します。

もうひとつ。

Check it out.

これは有名なフレーズなので聞いたことあるかも。

kとi、そしてtとoがリンクして、「チェキラゥ」、みたいな感じですね。

ここでもitのtはフラップします。

ここまでのリンキングは、rhotic、non-rhoticともに同じ発声方法なんですが、単語の最後にrが来た場合、Rを発音しないnon-rhoticの英語ではある現象が起きます。

たとえば、

My car is very fast.

rhotic英語ではcarのrを発音するので、次のisは普通に発声します。

ところが、non-rhotic英語の場合は、carのrと次のisのiがくっついて、カーリィズと発声するのです。

同じように、mother-in-law は、マザーリンロウ、みたいな感じで発声します。

これは、最後がrじゃなくても、centreやtheatre、fibre、metreなども次の単語の頭の母音にリンキングします。

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挿入されるRとは?

次に、挿入されるRです。

これは、オーストラリア英語やイギリス英語などのnon-rhoticの英語に見られる現象ですので、アメリカ英語にはないものです。

ちなみに挿入されるRは英語で、intrusive rと言います。

具体例をあげますね。

Australia is a big country.

この文章はアメリカ英語なら、オーストレイリア・イザァ・ビッグカントゥリーのような発声をしますが、オーストラリアではある場所にRが挿入されるんです。

それはどこか?

Australiaとisの間です。

Australia【R】is a big country

そうすると、オーストレイリア・リザァ・ビッグカントゥリー、のような感じに変換されます。

挿入されるRのルールは、母音で終わった単語の次の単語の最初が母音だった場合です。

apple is a fruit.はアッポーリィーザ・フルートゥです。

ただ例外もありますね。

I am a student.のIとamの間にはRは挿入されません。

なぜ、Rが挿入されるようになったかという経緯は不明ですが、母音の連続を嫌ってRを挿入するようになった、という説もあるようですよ。

同じ英語なのに、こういった違いがあるというのは興味深いものですよね。

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