英語を学習する上で厄介なルールの一つに、可算名詞と不可算名詞の数え方の違いがあります。
僕はパン職人で、毎日小麦粉=Flourを扱っています。
Flourは不可算名詞で数えられないため、例えば小麦粉を2袋という場合は、two floursと言ってもまず伝わりません。(何度も経験あり)
この場合は、two bags of flourと言わなければいけないというルールが英語にはあります。
ちなみに、two floursと言うとネイティブスピーカーにはtwo flowersと認識され、小麦粉2袋持ってきて、と頼んだら代わりに花を2本持ってきたという笑えない話が本当に起きてしまうので注意が必要です。(※flourとflowerの発音は同じです。実は語源も同じです。)
不可算名詞には、その他にも・・・
water
milk
sugar
soup
smoke
wood(木材)
coffee(口語で可算名詞として使う場合あり)
cheese
などがあります。
これらの不可算名詞を数える時は、a cup of waterだとかa bottle of milkというように使います。
さて、ここからが今日の本題ですが、英語にはその他にも厄介なルールがあります。
それは動物の「群れ」の数え方です。
動物の群れを数えるとき英語ではどう表現する?
動物の群れを英語で数えるときは、その動物の種類によって数え方が異なります。
えーっ!って感じですが、しょうがありません、そういうルールなので。。。
例えば日本語にも、動物の数え方にはルールがありますよね。鳥なら一羽、馬なら一頭、犬なら一匹、マグロなら一本という具合に。
これだって言わば、日本語学習者泣かせのルールですので、しょうがないと思ってくださいね。(笑)
まず、人間も含めて、群れや集団を数えるときにはgroup of~と表現します。これが基本形です。例えば、a group of peopleなどです。
では、動物ごとの数え方を以下に記載しておきます。
a flock of sheeps(羊)
a pack of wolves(オオカミ)
a colony of ants(アリ)
a herd of deer(シカ他、草食動物)
a flight of birds(飛んでいる鳥)
a murder of crows(カラス)
そして、ちょっとヤヤコシイのが魚の群れの場合です。
群れで泳ぎつつも、それぞれがバラバラに泳いでいる場合はa shoal of fish。そして、それぞれが同じ方向に整列して規則的に泳いでいる場合は、a school of fishと言います。
ちなみににshoalは種類が異なる魚、schoolは同じ種類の魚という区別があるようです。
また、イルカやクジラ、シャチなどの哺乳類には a pod of~を使います。
ヤヤコシイですね!!
この他にもまだまだあるのですが、全て覚えるのは至難の技ですので、ある程度覚えておけばOKとしましょう。
もしも数えるときに迷った場合には、a group of~を使えば普通に通じますのでご安心ください。
カンガルーはどうやって数える?
さて、オーストラリア固有の動物といえばカンガルーですね。
カンガルーの場合は、
a mob of kangaroos
と、mobを使って数えます。
mobには「暴徒」という意味があり、カンガルーの凶暴性を表しているんでしょうか?面白いですね!
実は、オーストラリアではその他の草食動物も、mobを使って表現するんですよ。
ラクダなら、a mob of camelsといったように。
ちなみに、同じくオーストラリア固有の動物であるコアラの場合は、そもそも群れで行動しないので、こういう使い方はしません。
いかがでしたか?
厄介な英語のルールですが、こうやって調べていくと面白いものです。
全てを覚えるのは大変だと思いますが、一つの知識として知っておくといつか必ず役に立つと思いますよ!