ネイティブとの日常会話の中でよく聞くのですが、最初はその意味がよくわからず、なんとなくスルーしてしまっていたフレーズって結構ありませんか?
僕の中ではまさにそんなフレーズが、今回紹介する「may as well / might as well」です。
構成されている単語自体は簡単なのですが、最初はなかなかこのフレーズが意味するニュアンスがつかめませんでした。
[st-kaiwa1]なんとなくわかりそうで、わからないって感じでしたね。[/st-kaiwa1]
学校英語でも習ったんだか、習ってないんだか、記憶にも残っていませんでした。(笑)
ということで、この日常会話でよく使われるmay/might as wellについて解説したいと思います。
最初に言っておきますが、会話の幅が広がる、便利なフレーズですよ!
意外に難しいmay/might as wellの意味と使い方
まずは、may/might as wellの意味をケンブリッジ英英辞典で調べてみましょう。
may/might as well
used to suggest doing something, often when there is nothing better to doWe might as well walk there.そこまで歩いていったほうがいいんじゃない。(他に選択肢もないしね・・・)
We may as well start the meeting – the others will be here soon.(せっかくだから)ミーティングでもはじめようか。そろそろみんな来るだろうし。出典:https://dictionary.cambridge.org/
may as well / might as well、基本的には同じ意味ですが、might as wellのほうが口語的で実際の会話でもよく使われる気がしますね。
キモは、often when there is nothing better to doの部分。
「しばしば、他にすべきことがないとき(他に選択肢がない場合)」
このニュアンスが、may/might as wellを理解するムチャクチャ大事なポイントです。
何かをしたほうがいい、という提案をしているのですが、shouldみたいに積極的にすすめるのではなく、状況的にみても、他にいい案はないから、せっかくだから~しておこうか?、したほうがいいんじゃない?、というニュアンスです。
なかなか、日本語訳にするのが難しいんですが、和訳を覚えるよりも、フレーズに込められたニュアンスを理解したほうが早く覚えられると思います。
ここで、shouldのおさらいを!
shouldにはいろんな意味がありますが、今回may/might as wellと比較するのはこの意味です。
Used to give or ask advice or suggestions
「アドバイスや提案をする」、です。
しかもmay/might as wellのように一切の条件なしで、そうしたほうがいいよ!とアドバイスするんです。
アドバイスや提案の度合いをあえて数字で示すなら、shouldが100%に対して、may/might as wellは50~60%くらいでしょうか。
~しないよりは、したほうがいいかも。他に選択肢やいい提案がないから、とりあえずコレやってみては?という提案です
いってみれば、消極的な提案とでもいいましょうか。
そんな状況って普段の生活で結構ありますよね?
だから、このフレーズって超使えるんですよ!
僕がなかなか、このmay/might as wellを覚えたキッカケを少し紹介しますね。
以前、あるパン屋で仕事しているとき、パン生地を乗せる車輪付きのラックが壊れてしまいました。
あちこちと移動させるので、車輪付きのラックがあると便利なのです。
でも、車輪が壊れてしまった、どうしよう・・・。
何か変わりになるものを探していたら、マネージャーが倉庫から車輪がないラックを持ってきて一言。
You guys might as well use this rack.(とりあえず、これ使っておけば。ないよりマシでしょ。)
だいぶ腑に落ちてきましたよね?
とりあえず今のところは他に選択肢がないので、コレ使うしかないでしょ。という消極的なアドバイスと理解してください。
意味そのものを覚えなくても、「may/might as well=消極的なアドバイス」と覚えたほうが早いですね。
ちなみに、may/might as wellは、may/might(just)as wellと、間にjustが入る場合がありますが同じ意味です。
また、may/might as wellの後には動詞の原形が来ますので注意してくださいね。
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あとがき
今回紹介したmay/might as wellはかなり使える表現です。
使える表現ですが、なかなか敷居が高いと感じている人も多いのではないでしょうか。
こういった表現を理解して覚えて使いこなすには、実際の会話でドンドン使うことが一番です。
声に出して、何回も使っていくうちに自分のものになり、忘れることはなくなるでしょう。
そうなったらしめたもの!
ぜひ試してみてくださいね。