オーストラリアに住んで10年以上になりますが、本当にオーストラリア人は雑談やお喋りが大好きです。
もちろんそうじゃない人もいますが、友人や職場の同僚とはもちろん、お客さんと店員さん、たまたまお店で会った人など、様々な場面で彼らの「お喋り好き具合」を見てきました。(笑)
国民性としては、日本人よりも話好きな人が多いというのが僕の見解です。
そんな彼らのお喋りは、talkというよりは、chatですね。
どちらかというと深刻な話題を話す訳ではなく、他愛もない世間話をするって感じです。
日本でも、井戸端会議なんて言葉がありますが、それに近いです。
例えば、誰と誰がどうしたとかいうゴシップ的な話題であったり、Lotto(宝くじ)でいくらチケット買ったとか、そういう、とりとめもない話題です。
そういったお喋りをオーストラリア英語では、単純にchatということも多いですが、chinwagとかchit-chatもよく使います。
chit-chatはオーストラリア以外の英語圏でも使われますが、chinwagはイギリス英語で使われている単語で、オーストラリアでもバリバリ使われています。
chinwagをオックスフォード英英辞典で調べてみましょう。
chin‧wag
/ˈtʃɪnwæɡ/NOUN
informal British
A chat.VERB
informal British
Have a chat.
chatと同じ意味で使われますが、チャットは「長く心地の良いおしゃべり」という意味なので、使われる状況がわかっていただけるかと思います。
ところで、chinwagの、chin。
勘の良い方ならお分かりかと思いますが、これは「あご」という意味の単語で、wagは「体の一部を揺らす」という意味の単語です。
この二つの単語が重なって、「長く心地の良いおしゃべり」という意味になるんです。
なるほど!イメージがつきやすいですよね!
それでは、chinwagを使った例文をいくつか見ていきましょう。
Maybe we could have a chinwag over a coffee?
よかったら、コーヒーでも飲みながら話さない?
It’s good to have a chinwag with you and see how you felt in the difficulties.
君とお喋りできて、困難の中で君がどう感じているのか分かってよかったよ。
I saw they chinwagging for such a long time.
あいつら、本当に長い間お喋りしてたよ。
chinwagの動詞の変形は、chinwagged(過去形)、chinwagging(現在分詞)です。
なお、上記文のchinwagはchit-chatに置き換えが可能ですよ。
それでは最後に、chinwag, chit-chatの同義語(synonym)をいくつか紹介しますね。
shatter
natter
claver
small-talk
tittle-tattle
ちなみに、おしゃべりな人のことをchatter-boxと呼びます。
それではまた!