G’day, mate?
「No worries」と並んで、オーストラリアで話されるスラングと聞いて、真っ先の思い浮かぶのがこのフレーズではないでしょうか?
G’day, mate?を日本語に訳せば、「よぉ!元気?」みたいな、かなりカジュアルな挨拶ですが、意外に深い意味を持つのがこのmateという単語。
発音は、もちろん「メイト」でもなく「マイト」とも少し違って、「マイッ」という感じです。
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mateという単語は、基本的にカジュアルな会話の一番最後に付け足して使われます。
No worries, mate.
Thanks, mate.
See ya! mate.
Good on you, mate.
などなど、mateを聞かない日はないといっても過言ではないくらい、オーストラリア人がよく使う単語です。
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mateの意味とは?
mateというのは、もともとはイギリスでよく使われていた言葉。
オックスフォード英英辞典でその意味を調べてみると・・・
‘my best mate Steve’
出典:https://en.oxforddictionaries.com/
もともとは、友人、友達、仲間といった意味ですね。
オーストラリアでも、同じ意味でmateを使いますが、それよりも上で例をあげたように、挨拶文の最後に来る場合が圧倒的に多いです。
‘‘See you then, mate.’’
出典:https://en.oxforddictionaries.com/
mateの発音は「メイッ」ですが、オーストラリアではご存知の「マイッ」と訛ります。
基本的に男性同士が使う言葉ですが、まれに女性でも使う人はいます。
ちなみに、このmateという単語、アメリカ英語ではほとんど使われていません。
mateは奥が深い、いろんなニュアンスがある?
mateというくらいだから、親しみをもって使われると思っている人が多いと思います。
もちろん、仲の良い友人や同僚の間では挨拶にmateをつけて話すことが多いのですが、実はそうでない場合もあるのです。
ちょっとした知り合い程度の場合
仲の良い友人でなくても、ちょとした知り合い程度の間でも、mateはよく使われます。
お店の常連さんやたまに見かける近所の人など。
単なる口ぐせの場合
たとえば、初対面なのにHow are you, mate?と話しかけてくる場合がありますが、これは単なる「口ぐせ」の可能性が高いですね。
カフェやスーパーマーケットの店員、バスやタクシー、Uberの運転手さんも、よく初対面で使います。
この場合、とくにmateに深い意味はないと思ってください。(笑)
オーストラリアのコメディアニメ、「Koala Man」のあるエピソードをみてみましょう。
冒頭で、主人公のKoala Manが口癖のようにmateを連発します。
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これ以外にも、口論している相手に対して「ふざけるな!こいつ」みたいなニュアンスや、迷惑をかけられて、あきれ顔で「Don’t worry, mate」というときもあったり、ニュアンスは多岐に渡ります。
どれに当てはまるかは、そのときの状況によるので、臨機応変に理解するしかありません。
とにかく、「mate」という言葉は親しみがある相手だけに使うわけではないと覚えておきましょう。
mate,意外にも奥が深い言葉です。
mateに関連した表現を紹介
mateship(マイトシップ)
mateが入った、mateshipという単語があります。
これは、オーストラリア人の、FriendshioやFair-go(※フェアゴー精神)といった考え方を表現したもの。
フェアゴー精神というのは、誰でも平等に成功できるチャンスが与えられているという考え方です。
mates’ rates(マイツ・レイト)
mate(友人や知り合い)から受ける、もしくはmateに対しての「特別価格」のことです。
簡単にいうと、お友達価格のことですね。