今回は、That will doという、とてもシンプルな表現を紹介します。
オーストラリアでは、レストランやカフェ、スーパーマーケットなどで仕事をする人がよく使っています。
日本の学校では決して教えてくれない表現ですが、ネイティブの英会話では結構使われているのでぜひ覚えてくださいね。
That will doにはこんな意味があった!
オーストラリアのパン屋で働いていたとき、両手がふさがっている同僚に「この鍋に水入れてくれる?」と頼まれました。
鍋に水をある程度入れたところで、同僚がひとこと「That will do!」。
That will do?
そんな表現を今まで聞いたことはありませんでしたが、その時はなんとなく「それくらいでいいよ」という意味だと判断できました。
That will doの意味を、ケンブリッジ英英辞典で調べてみましょう。
that will do
said to mean that you do not want any more of something:
“Do you need more potatoes peeled?” “No, that’ll do, thanks.”(皮をむいたじゃがいも、もっといる? いや、もうこれで十分。ありがとう。)
That will do, Charles. I don’t want to see any more of that kind of behaviour.(もうやめてくれ!チャールズ。もうこれ以上そんな態度みたくないよ。)
出典:https://dictionary.cambridge.org/
もうこれ以上、必要ないよ、という意味ですね。
これで十分だ
もういいよ
事足りている
実際の会話ではこんな意味で使われますね。
でもなぜ、That will doがそんな意味になるのかイマイチ理解に苦しみませんか?
実は、doの意味を知ると一気に理解できるんです!
もう一度ケンブリッジ英英辞典で調べてみましょう。
do
verb (BE ACCEPTABLE)mainly UK to be acceptable, suitable, or enough:
出典:https://dictionary.cambridge.org/
なるほど!
doっていろんな意味がありますが、enoughという意味もあったんですね。
ただ、mainly UKと書かれてあるので、主にイギリスでは使われている表現で、アメリカではあまり使われていないと思われます。
イギリス英語に近いオーストラリア英語では普通に使われているのもこれで納得です。
That will doの発音
That will doは、That’ll doと省略され、実際の発音は、カタカナで書くと「ダッルドゥー」みたいな感じです。
ネイティブは、かなり速く短く発音するので、最初は聞き取りづらいかもしれません。
こちらの動画の最後のほうでThat will doと言っているのを確認してみてください。(1分5秒~)
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あとがき
個人的に、That will doは仕事場で使うイメージが強いですね。
ぜひ、ここぞという時に使ってみてくださいね。