英語パンダ
純ジャパ独学でTOEIC満点取得。 独学勉強法にはこだわりを持ち、大学受験では偏差値40から有名大学へ自力合格。 大学卒業後、某上場企業へ入社し、海外駐在を経て子会社代表に30代で就任。
IELTSライティング

IELTSライティングタスク1を完全マスター!20分で高得点を取るコツとは?

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IELTSのライティングセクションは、タスク1と2の2つのパートで構成されています。その中でもタスク1は、20分という短い制限時間内で、与えられた情報を的確にまとめる力が問われる難易度の高いセクションです。

得点の3分の1を占めるタスク1で高スコアを取るためには、出題形式の理解と効果的な対策が不可欠。本記事では、IELTSライティングタスク1の概要から、頻出の問題タイプ、解答のテンプレートまで、得点アップに必要な知識を余すところなく紹介します。

これを読めば、あなたも20分間でタスク1を制する自信がつくはずです。早速、中身に入っていきましょう!

タスク1の基本情報

出題形式と制限時間

IELTSライティングタスク1では、グラフや表などの視覚情報をもとに、150語以上の英文でまとめることが求められます。与えられる制限時間はわずか 20分間 。素早く情報をまとめる力が試される、難易度の高いタスクだと言えるでしょう。

ちなみに、タスク1の配点ウェイトは全体の 1/3 。タスク2の2/3と比べると低く感じるかもしれませんが、ここで確実に得点することが全体のスコアアップにつながります。

【知っておきたい】アカデミックとジェネラルの違い

IELTSには、大学進学を目的とする「アカデミック・モジュール」と、一般的な英語力を測る「ジェネラル・トレーニング・モジュール」の2種類があります。

ライティングに関しては、タスク1の出題形式のみが異なります。アカデミック・モジュールでは図表の要約が、ジェネラル・トレーニング・モジュールでは手紙やEメールの作成が課されます。

一方、タスク2については両者で共通。エッセイライティングが出題されます。本記事では主にアカデミック・モジュールのタスク1に的を絞って解説しますが、一部ジェネラルの問題にも触れていきます。

評価の観点

IELTSライティングの採点は、以下の4つの評価基準に従って行われます。

  1. Task Achievement(課題達成度) :課題で求められている内容が過不足なく含まれているか
  2. Coherence and Cohesion(一貫性と結束性) :全体の構成が論理的で、情報のつながりが明確か
  3. Lexical Resource(語彙の適切さ・豊富さ) :トピックに合った適切な語彙が使われているか
  4. Grammatical Range and Accuracy(文法の正確さ・複雑さ) :文法的な誤りが少なく、豊かな表現が使えているか

タスク1においても、これらの観点から総合的に評価が下されます。

視覚情報から必要なデータを読み取り、論理的な構成でまとめる力が求められるわけですね。またその際、図表の種類に合わせた適切な語彙を使い分けることも重要なポイントだと言えます。

【コラム】得点に直結する語数とは?

タスク1の 指定語数は150words以上 とされていますが、どの程度の語数を目指すのが理想的なのでしょうか。

多くの専門家は、 160~180words程度 が望ましいと指摘しています。この程度の語数があれば、課題で求められている情報を十分にカバーできるというわけです。

一方、200words以上の長文になると、時間が足りなくなるリスクが高まります。情報を取捨選択し、コンパクトにまとめる力も評価の対象だと覚えておきましょう。

どんなに優れた内容でも、書ききれていなければ高得点は望めません。 制限時間内に適切な分量で、過不足ない情報を盛り込む 。それがタスク1の合格の鍵だと言えるでしょう。

タスク1の問題タイプ

頻出の図表の種類

タスク1で使われる視覚情報には、主に以下のようなタイプがあります。

  1. 折れ線グラフ(line graph)
  2. 棒グラフ(bar chart)
  3. 円グラフ(pie chart)
  4. 表(table)
  5. 複合グラフ(combined graph)
  6. 工程図(process diagram)
  7. 地図(map)

用途に合わせてさまざまな図表が用いられますが、頻出なのは 「折れ線グラフ」「棒グラフ」「円グラフ」の3種 だと言われています。特に、2つ以上の折れ線グラフや棒グラフを比較する問題は、非常に出題率が高い傾向にあります。

それぞれのグラフの種類に合わせて、適切な動詞や形容詞、副詞を使い分けることが求められます。よく使われる表現については、後ほど詳しく説明しますね。

【ミニクイズ】この図表は何グラフ?

以下のグラフは、ある国の自動車輸出台数の推移を表したものです。このグラフは何と呼ばれるでしょうか?

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答えは、「折れ線グラフ(line graph)」です。

折れ線グラフは、ある項目の 時系列の変化 を表すのに適しています。上の例では、X軸に年代、Y軸に輸出台数をとり、その推移を線で示しているのが特徴的ですね。

同じような形式で、気温の変化や為替レートの推移なども表されます。折れ線グラフを英語で説明する際は “The graph shows …” “It can be seen that …” といった表現が使えます。

このように、グラフの種類に応じた 定番の言い回し を押さえておくと、本番でも的確に表現できるようになるでしょう。

ジェネラル・トレーニング・モジュールの出題

アカデミック・モジュールが図表要約なのに対し、ジェネラル・トレーニング・モジュールのタスク1は 手紙やEメールの作成 が課されます。実生活でよく使われるビジネス文書やプライベートの連絡文など、幅広い場面設定での出題が特徴です。

例えば、以下のような指示文が与えられます。

  • あなたが予約したツアーをキャンセルしたい旨を旅行会社に伝える手紙を書きなさい。
  • 新居への引っ越しを友人に知らせ、訪問を促すメールを書きなさい。
  • 不良品の返品を求める苦情のメールを書きなさい。

与えられた状況に合わせて、目的や相手を意識した適切な文面を考えることが重要です。

ビジネスとプライベートで、書くべき内容や言葉遣いも変わってきます。手紙らしい書き出しと結びの表現、依頼や謝罪の表現など、バリエーション豊かな文例を身につけておきたいですね。

タスク1の解答テンプレート

基本の4段落構成

タスク1の解答では、以下の4つのパラグラフ構成を意識すると良いでしょう。

  1. Introduction(導入):図表の種類と主題を簡潔に述べる
  2. Overview(概要):全体の傾向や特徴を大づかみにまとめる
  3. Details 1(詳細1):個別のデータに言及し、詳しく説明する
  4. Details 2(詳細2):異なる項目の比較や、注目すべき変化を詳説する

Introductionでは、提示された情報が何を表しているのかを一言で述べます。続くOverviewでは、グラフ全体から読み取れる大まかな傾向を説明します。

Details 1とDetails 2では、グラフ内の 個別の数値に言及 しながら、それぞれの変化や比較を詳しく説明していきます。その際、最大値や最小値、急激な変化があった点など、特徴的な部分に注目 しながら書くのがポイントです。

以上の4つのパラグラフを意識して情報を整理することで、データの抜け漏れを防ぎつつ、メリハリのある解答を作ることができるでしょう。

【例題で確認】折れ線グラフの分析

先ほどの折れ線グラフを例に、具体的な解答例を見てみましょう。

The line graph illustrates the number of cars exported in a certain country between 2010 and 2020. (Introduction)

Overall, the number of exported cars showed an upward trend throughout the decade, despite some fluctuations. (Overview)

In 2010, the country exported approximately 500,000 cars. This figure saw a steep increase, reaching a peak of 700,000 in 2012. However, there was a slight decline to 650,000 in the following year. (Details 1)

From 2014 onwards, the number of exported cars continued to rise steadily. In 2017, the figure surpassed 800,000 for the first time. The export volume remained stable until 2019 and finally reached a record high of 900,000 in 2020. (Details 2)

上記の解答例では、まずグラフの種類と対象を明示した上で、全体的な上昇トレンドに言及しています(Introduction & Overview)。

続くDetails 1とDetails 2では、グラフの山と谷(最大値と最小値)に注目し、数値の推移を細かく追っています。特に、最初の段落で2010年から2013年までの変動を、次の段落で2014年以降の上昇傾向を丁寧に説明しているのがポイントです。

このように、グラフの特徴的な部分に焦点を当てながら、全体像とディテールのバランスを取ることが大切だと言えます。

タスク1で使える表現集

ここからは、タスク1で使える便利な表現をいくつかご紹介します。

図表の紹介に使える表現

  • The graph shows / indicates / illustrates …(グラフは…を示している)
  • The diagram outlines / depicts / represents …(図は…を描写している)
  • The pie chart compares / breaks down …(円グラフは…を比較・分類している)
  • The table summarizes / highlights / gives information on …(表は…の情報を要約・強調・提示している)

上昇・下降トレンドを表す表現

  • rise / increase / grow / climb / go up(上昇する)
  • soar / surge / shoot up / skyrocket(急上昇する)
  • fall / decrease / drop / decline / go down(下降する)
  • plummet / plunge / nosedive(急降下する)

変化の度合いを表す表現

  • dramatically / considerably / significantly / substantially(劇的に・かなり・著しく)
  • moderately / slightly / gradually / gently(適度に・わずかに・徐々に)
  • sharply / steeply / rapidly / quickly(急激に・急速に)

比較・対比を表す表現

  • A is higher / lower / greater / smaller than B(AはBより高い・低い・大きい・小さい)
  • A is twice / three times as large as B(AはBの2倍・3倍の大きさである)
  • A is the highest / lowest among the X items(AはX項目の中で最も高い・低い)
  • While A increased, B remained stable.(Aが増加した一方で、Bは安定していた)

グラフの形状や特徴をつかむのに役立つ語彙も押さえておくと、より詳細な説明ができるようになります。

  • peak / high point(ピーク・最高点)
  • bottom / low point(底・最低点)
  • fluctuate / vary(変動する)
  • remain stable / stay constant / level off(一定を保つ・安定する)

以上の表現例を参考に、さまざまなケースで使い分けられるようになりましょう。

ただし、単に暗記するだけでは実力はつきません。実際にグラフを分析しながら、表現を思い出す訓練を重ねることが何より大切です。

日頃から、数値の変化を英語で説明する習慣をつけておくのがおすすめですよ。

【コラム】「数字」を英語で表現するコツ

グラフを説明する際は、数字やパーセンテージを適切に読み取ることが重要です。以下のようなポイントを意識すると、スムーズに数値を組み込めるようになるでしょう。

  • 桁数の多い数字は、カンマで3桁ごとに区切る(例:1,000,000)
  • 小数点以下の数字は、”point”を使って読み上げる(例:0.25 = “zero point two five”)
  • おおよその数値を示す場合は、”about”や”approximately”を使う(例:about 1,200)
  • ピンポイントの数字に言及する際は、”exactly”や”precisely”を使う(例:exactly 50.8%)
  • %の読み方は、”percent”(例:25% = “twenty-five percent”)
  • 分数は、”half”(1/2)や”a third”(1/3)のように読み上げる(例:3/4 = “three quarters”)

英語で数字を表現する際のルールを押さえておけば、より正確で自然な説明ができるはずです。普段から意識して数値を読み上げる練習をしておきましょう。

タスク1の対策法&勉強法

対策のポイント

タスク1で高得点を狙うためには、以下のような対策が欠かせません。

  1. 情報の読み取り方を学ぶ:グラフや表から必要な情報を素早く読み取るスキルを身につける。
  2. 語彙力を高める:図表の種類に合った適切な語彙を学習し、使い分けられるようにする。
  3. 文法・構文力をつける:比較級や最上級など、データ分析でよく使う文法事項を復習する。
  4. 論理的な構成を意識する:情報を整理し、一貫性のある説明を心がける。
  5. 時間配分に気をつける:20分間で処理できるペースを身につける。

以上の5点を意識しながら、以下のような勉強法を実践していきましょう。

具体的な勉強法

過去問題で演習を積む

タスク1対策で何より重要なのが、過去問題を使った演習の積み重ねです。

実際の出題形式に慣れることで、設問の要求を的確につかめるようになります。また、制限時間内に解答する感覚も自然と身についていくでしょう。

時間を計って問題を解き、解答例や解説を読んで復習する習慣をつけましょう。

【おすすめ】IELTS公式問題集

過去問演習をするなら、ケンブリッジ大学出版局から出ているIELTSの公式問題集がおすすめです。

  • The Official Cambridge Guide to IELTS
  • Cambridge IELTS 17 Academic Student’s Book with Answers

どちらも、実際の試験と同レベルの問題が収録されており、効果的な演習が可能です。巻末の解答解説も充実しているので、自己採点・復習に役立ちます。

出題傾向の把握と、時間配分の練習に最適な1冊だと言えるでしょう。

英文を音読する

情報をまとめて英語で伝える力を養うには、英文を音読する習慣が効果的だと言われています。

グラフの説明文などを声に出して読むことで、英語の語順やリズムが体に染み込んでいきます。黙読するだけでは気づかない、文と文のつながりや強弱のポイントが見えてくるはずです。

やや大げさに感情を込めて読むのも◎。英語独特の抑揚を意識することで、より自然な言い回しが身につくでしょう。

ライティングの型を身につける

図表を英語で説明する際の型を身につけるのも重要なステップです。

グラフの種類ごとに、Introductionの書き方や全体の流れをパターン化しておくことで、本番での作業がスムーズになります。

先ほど紹介した解答例なども参考にしながら、グラフ説明の基本的な型を頭に叩き込んでおきましょう。

型に囚われすぎるのは禁物ですが、最初のうちは「型通りに書く」感覚から始めるのがおすすめです。

少しずつ語数を増やしていく

タスク1は150words以上と指定されていますが、いきなりその文字数を書くのは難しいかもしれません。

その場合は、まず100words程度の短めの解答から始め、徐々に語数を増やしていく方法がおすすめです。

例えば、最初は大まかな傾向だけを説明する練習から入ります。慣れてきたら、数値を織り交ぜて具体的に説明してみる。そのように少しずつレベルを上げていくことで、無理なくスキルアップを図ることができるでしょう。

語数に縛られすぎず、自分のペースでステップアップしていくことが何より大切だと言えます。

おわりに

IELTSライティングタスク1について、問題の概要から解答テクニック、スコアアップのための勉強法まで詳しく解説してきました。

要点をまとめると、以下のようになります。

  • タスク1では、制限時間20分で150words以上のサマリーを書く
  • グラフや表など、与えられた情報を正確に読み取ることが大切
  • 4段落構成(Introduction, Overview, Details 1&2)を意識する
  • 情報を整理し、論理的な流れで説明する力を養う
  • 過去問演習を中心に、地道にライティング力を高めていく

TAsk1の高得点は、日々の積み重ねで必ず手が届くものだと言えます。

最初のうちは手探りでも、諦めずに学習を継続することが何より重要。本記事で得た知識を生かし、効果的かつ効率的な対策を進めていってください。

20分間で的確に情報を整理・要約する力は、大学での学術的文章作成など、これから先の人生でも必ず役に立つはずです。IELTSのスコアアップのみならず、実践的な英語力の向上を目指して、一緒に頑張っていきましょう。

おすすめ教材

教材名出版社特徴
The Official Cambridge Guide to IELTSCambridge University Press公式問題集。全セクション対応。
Cambridge IELTS 17 Academic Student’s Book with AnswersCambridge University Press最新の公式問題集。解答解説付き。
Target Band 7: IELTS Academic Module – How to Maximize Your ScoreSimone Bravermanバンド7突破のための問題集。
IELTS Success Formula AcademicStephen Slaterライティング対策に特化。
IELTS Advantage: Writing SkillsRichard Brown, Lewis Richardsライティング向けの問題集。

以上の教材を使い分けながら、ライティング力に磨きをかけていきましょう。 努力を積み重ねることで、必ずあなたの目標とする評価が得られるはずです。

一緒に理想のスコアを目指して頑張りましょう!

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