英語パンダ
純ジャパ独学でTOEIC満点取得。 独学勉強法にはこだわりを持ち、大学受験では偏差値40から有名大学へ自力合格。 大学卒業後、某上場企業へ入社し、海外駐在を経て子会社代表に30代で就任。
IELTSライティング

IELTS ライティングタスク2を完全攻略!高スコア獲得のための11の極意

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IELTS(International English Language Testing System)は、英語圏への留学や移住を目指す人にとって重要な試験の一つです。中でもライティングセクションは、全体の25%を占める配点の高さから、多くの受験者が苦戦する分野だと言われています。

特に40分で250語以上のエッセイを書くタスク2は、IELTSライティングの最難関パートと呼ばれ、高得点を狙うには戦略的な対策が欠かせません。限られた時間内で、論理的で説得力のある文章を書くためには、正しい理解と数多くの訓練が必要不可欠です。

そこで本記事では、IELTSライティングタスク2で高スコアを獲得するための極意を11個に凝縮してお届けします。出題パターンの分析から、押さえておくべき文字数、使える表現まで、タスク2攻略に必要なエッセンスを余すことなく解説します。

これを読めば、あなたもIELTSライティングタスク2で、高得点が狙えるはずです。では、早速中身に入っていきましょう!

タスク2の基本情報

出題形式と解答時間

IELTSライティングタスク2では、与えられたトピックについて自分の意見を述べる英作文が課されます。制限時間は 40分 で、 250語以上 のエッセイを書く必要があります。

タスク1(20分・150語以上)の倍の時間が与えられていることからも、タスク2の重要性がうかがえます。配点ウェイトもタスク1が1/3、タスク2が2/3と、タスク2の比重が大きくなっています。

【知っておきたい】アカデミックとジェネラルの違い

IELTSには、大学進学を目的とする「アカデミック・モジュール」と、就労目的の「ジェネラル・トレーニング・モジュール」の2種類が存在します。

ライティングに関しては、タスク1の出題形式が異なります(アカデミック:グラフ要約、ジェネラル:手紙作成)。しかし、タスク2については両モジュールで共通 の出題となっています。

本記事では、アカデミック・モジュールのライティングを中心に解説していきますが、タスク2対策はジェネラル受験者にも役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてみてください。

採点の評価ポイント

IELTSライティングの採点は、以下の4つの評価基準に基づいて行われます。

  1. Task Achievement(課題達成度) :課題で求められている内容が十分に含まれているか
  2. Coherence and Cohesion(一貫性と結束性) :文章構成が論理的で、アイデアのつながりが明確か
  3. Lexical Resource(語彙の適切さ・豊富さ) :トピックに合った適切な語彙が使われているか
  4. Grammatical Range and Accuracy(文法の正確さ・複雑さ) :文法的な誤りが少なく、豊かな表現が使えているか

これらの項目はそれぞれ09の10段階で評価され、4項目の平均点がバンドスコア(19)として算出されます。

つまり、単に難しい単語を羅列するだけでは不十分で、課題に合った内容を論理的に展開し、読み手を説得できる文章が求められるのです。

採点基準をしっかりと理解し、4つの力をバランス良く伸ばすトレーニングを積むことが大切だと言えます。

タスク2の出題パターン

タスク2には大きく分けて、以下の5つのタイプがあることが知られています。

  1. 意見陳述型(Opinion) :賛成か反対か、自分の立場を明確にして論じるタイプ
  2. 利点&欠点型(Advantages and Disadvantages) :トピックの長所と短所を述べるタイプ
  3. 問題&解決型(Problems and Solutions) :問題点を挙げ、解決策を提示するタイプ
  4. 両論併記型(Discussion) :ある問題に対する2つの見方を述べ、自分の意見を述べるタイプ
  5. 二者択一型(Two-part Question) :2つの問いが提示され、それぞれについて自分の考えを述べるタイプ

どのタイプでも、出題文をしっかりと読み取り、指示に沿って論理的に課題を遂行することが重要です。

【出題例を見てみよう】

意見陳述型の出題例:

Some people believe that university students should be required to attend classes. Others believe that going to classes should be optional for students. Which point of view do you agree with? Use specific reasons and details to explain your answer.

「大学生は授業に出席すべきだと考える人もいれば、授業は任意でよいと考える人もいる。あなたはどちらの意見に賛成ですか?具体的な理由を挙げて、あなたの答えを説明しなさい。」

このように、出題文では「賛成か反対か」という問いかけがなされています。そこで、自分の立場を冒頭で明確にした上で、主張を裏付ける具体的な理由を述べていくことになります。

ほかの出題パターンでも、「長所と短所を述べよ」「問題点と解決策を挙げよ」など、明示的な指示が与えられます。まずは 設問で求められていることを正確につかむ ことが大切だと言えます。

タスク2の基本的な解答構成

タスク2の解答をする際は、以下の4つのパラグラフ構成を意識すると良いでしょう。

  1. Introduction(序論) :トピック導入&自分の立場表明
  2. Body Paragraph 1(本論1) :立場を支持する理由1つ目
  3. Body Paragraph 2(本論2) :立場を支持する理由2つ目
  4. Conclusion(結論) :立場の再表明&まとめ

Introductionで主張を示し、Body paragraphsでその主張を裏付ける具体的な理由や例を挙げ、Conclusionで主張を再確認する、という基本的な流れを抑えておきましょう。

ただし、これはあくまで基本形です。問題文の指示によっては、Body paragraphを3つ以上書く必要があるケースもあります。

文字数の目安は、Introductionと

Conclusionが全体の25%ずつ、Body paragraph 1&2がそれぞれ25%ずつと覚えておくと良いでしょう。

【解答例を見てみよう】

先述の意見陳述型の出題例に対する解答例をご紹介します。

In my opinion, attending classes should be compulsory for university students. I feel this way for two reasons, which I will explore in the following essay. (Introduction)

First of all, attending classes allows students to interact directly with their professors. They can ask questions, participate in discussions, and receive immediate feedback on their ideas. This interaction is crucial for developing a deep understanding of the subject matter. (Body Paragraph 1)

Secondly, going to classes helps students stay motivated and disciplined in their studies. When attendance is optional, it’s easy to fall behind or become distracted by other activities. Regular class attendance keeps students focused and engaged in their coursework. (Body Paragraph 2)

In conclusion, I believe that university students should be required to attend classes. The benefits of classroom interaction and the structure provided by regular attendance are essential for academic success. (Conclusion)

この例のように、各パラグラフで1つずつポイントを提示し、それを理由や具体例で補強していく展開が理想的だと言えます。

本論のパラグラフでは Topic Sentence(トピックセンテンス) で中心となる主張を示し、そのあとに Supporting Sentences(サポーティングセンテンス) を続けるのが定石です。パラグラフの構成にも気を配って、論理的な文章を目指しましょう。

タスク2で使える表現集

ここからは、タスク2で使えるテンプレート表現をいくつかご紹介します。状況や文脈に合わせて適宜アレンジしながら活用してみてください。

序論で使える表現

  • It is often said that … / It is sometimes argued that …(〜だとよく言われている)
  • People have different views about … / There are differing opinions on …(〜について様々な意見がある)
  • In my opinion, … / From my perspective, …(私の意見では、〜)
  • I believe that … / I am convinced that …(私は〜だと信じている)

本論で使える表現

  • One reason for this is … / One advantage of this is …(この理由/利点の1つは、〜)
  • Another point to consider is … / In addition to this, …(さらに考慮すべき点は、〜)
  • For example, … / To illustrate this point, …(例えば、〜)
  • On the other hand, … / However, …(その一方で、〜)

結論で使える表現

  • In conclusion, … / To sum up, …(結論として、〜)
  • For the reasons mentioned above, … / Considering these points, …(上述の理由から、〜)
  • It is clear that … / There is no doubt that …(〜は明らかである)
  • In the future, it will be important to … / Going forward, we need to …(将来的には〜が重要になるだろう)

こうした定型表現を効果的に用いることで、スムーズに文章を組み立てられるようになるはずです。

ただし、表現を暗記するだけでは不十分です。実際にエッセイを書く中で、英語の語彙力や表現力を養うことが何より重要だと言えます。日頃から良質な英文に触れ、アウトプットの機会を増やす努力が欠かせません。

【コラム】英語の論理展開を学ぶには?

IELTSライティングで高得点を狙うなら、英語ネイティブの発想法や論理構成を学ぶことが大切です。

日本語の文章は、背景説明から入って最後に結論を述べる「起承転結」の構成が主流だと言われています。しかし、英語の文章では、結論を先に述べてから理由を説明する「逆三角形型」の展開が好まれる傾向にあります。

英語の文章術を学ぶには、The Economist誌やThe New York Times紙などの英字メディアを読むことが最もおすすめです。日本の大手新聞社が発行している「Japan News」なども、学習教材として活用できるでしょう。

英文記事の構成を分析したり、優れた表現をピックアップしたりすることで、英語の論理展開や表現法が自然と身についていきます。ぜひ日頃から良質な英語に触れ、アウトプットにつなげていきましょう。

タスク2の文字数は?

冒頭でも述べた通り、タスク2では 250語以上 のエッセイを書くことが求められます。

しかし、文字数を稼ぐためにくどい表現を繰り返したり、無意味に長い文を連ねたりするのは逆効果です。あくまで 内容が伴った適切な語数 であることが重要だと言えます。

理想的なのは、制限の250語に対して270〜280語程度の語数を目安とすることでしょう。

課題に対して十分に答え、なおかつ無駄のない簡潔さを保つ、そんな「バランス感覚」が問われていると言ってもいいかもしれません。

【知っておきたい】語数オーバーはどうなる?

「語数制限を大幅に超えるとどうなるのか?」という疑問を抱く人も多いようです。

実は、IELTSでは 語数が多すぎても減点の対象にはなりません。 あくまで「課題達成度」が評価の基準となるため、内容が伴っていれば語数オーバーもさほど問題にはならないのです。

ただし、語数が多すぎると時間が足りなくなり、最後まで書ききれない可能性が高くなります。また、冗長な文章は読み手に伝わりにくく、「一貫性と結束性」の評価を下げる原因にもなりかねません。

決められた時間内に、適切な分量の文章をまとめる力が問われていると考えておきましょう。

タスク2の時間配分

タスク2の制限時間である 40分 を、どのように使うかがポイントになります。下記のような時間配分が理想的だと言えるでしょう。

  1. 問題文読解・アウトライン作成:5分
  2. Introductionの執筆:5分
  3. Body Paragraph 1の執筆:10分
  4. Body Paragraph 2の執筆:10分
  5. Conclusionの執筆:5分
  6. 見直し・修正:5分

特にアウトライン(概要)作成は、時間をかけすぎないよう注意が必要です。全体像を整理しつつ、各パラグラフの中心となるアイデアをざっくりとメモするイメージです。

本論の執筆に20分、見直しに5分を確保することを意識しましょう。時間が余って書き足す分にはよいですが、最後の方慌てて時間が足りなくなるのは避けたいところです。

【体験談】IELTS対策で時間の使い方が変わった

私がIELTSライティングの学習を始めた頃は、アウトライン作成と Introductionに時間をかけすぎていました。問題文の言い換えなど、無駄なことに労力を使っていたのです。

しかし、スピーキングやリスニングの対策を通じて、シンプルに要点をつかむ訓練を重ねるうちに、ライティングにおいても自然と時間配分が改善されていきました。

限られた時間の中で、本論の執筆と見直しにより多くの時間を充てられるようになったのです。要は、書くべきポイントを素早く整理する力を養うことが大切だと気づかされました。

IELTSライティングに限らず、効率的なアウトプットのためには、インプット力を高める地道な努力が欠かせません。日頃から情報をキャッチする力を養っておくと、いざという時に役立つはずです。

効果的な勉強法・参考書

最後に、IELTSライティングタスク2対策におすすめの勉強法と参考書をご紹介します。

勉強法

  • 過去問演習を重ねる:実際の問題に数多く触れることが、出題傾向の理解につながります。時間を計って解き、自己添削する習慣をつけましょう。
  • 英字新聞を読む:The Japan TimesやThe Japan Newsなどの英字新聞を読むことで、時事の話題や社説の書き方が学べます。
  • オンラインの添削サービスを利用する:ネイティブ講師に自分の英作文を添削してもらうことで、客観的な評価を受けられます。文法の質問もできるので、弱点克服に役立ちます。
  • 良質なモデルエッセイに触れる:IELTSの参考書などに掲載されているバンド7以上のモデルエッセイを分析することで、表現力や論理構成力を学べます。

高得点を取るための勉強法

アウトラインをまずは作成する!

一貫性のある内容にするために、まずは書く内容のアウトラインメモを作成しましょう。

ここで良い情報をメモにまとめられているかどうかで安定して高得点を取れるかが決まっていきます。

解答前のメモ書きは必須!

慣れると面倒でやらなくなる人が多いですが、常にメモを取り、その内容を元にライティングを進めるようにしましょう。

書く前ではなく、書いた後もメモと照らし合わせて同じ内容になっているかを確認するのがオススメです。

文字数は書きすぎない!260字~270字で、長くとも300文字以内

書きすぎは禁物!

長ければ長いほど得点が上がるというわけではなく、むしろ書けば書くほどミスが増えるのでスコアが下がっていきます。

文字数は必要最低限で書きすぎないように注意しましょう。

ライティングを始める前に書く内容のアウトラインをメモで書きましょう!

そうする事で、脱線する事なく得点が取れるライティングが可能です。

参考書

書籍名出版社特徴
The Official Cambridge Guide to IELTSCambridge University Press公式問題集。リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング全てを網羅。
IELTS Writing Task 2Simon Bravermanバンド7以上を目指す人のためのタスク2特化型問題集。60のトピックを扱う。
IELTS Advantage Writing SkillsRichard Brown, Lewis Richards英作文の基礎から応用までを網羅した体系的な問題集。
Barron’s IELTS SuperpackLin Lougheed問題集、音声CD、単語帳のセット。学習に必要な要素がオールインワン。

ほかにもIELTSの優れた問題集はたくさんありますが、上記の4冊は特におすすめです。自分の学習スタイルに合わせて教材を選び、弱点克服に役立ててください。

【コラム】ライティング学習で大切なこと

IELTSライティングに限らず、作文力を伸ばすには インプットとアウトプットのバランス が大切だと言われています。

優れた英文に触れることで表現や発想を学ぶ一方で、実際に英語で文章を書く機会を増やすことが欠かせません。なかなか一朝一夕では上達しませんが、インプットとアウトプットを地道に繰り返すことが着実な力につながります。

「完璧な文章を書こう」と意気込むあまり、アウトプットをためらってしまう人もいるかもしれません。しかし、たとえ拙い文章でも、とにかく書き続けることが大切なのです。

間違いを恐れず、自分の思考を英語で表現する習慣を身につけてください。表現の幅が広がるほど、より説得力のある主張ができるようになるはずです。

ライティング学習には根気強さが求められますが、IELTSのスコアアップのみならず、大学での学術的文章作成など、これから先の人生に必ず役立つスキルだと思います。一緒に頑張っていきましょう。

まとめ

IELTSライティングタスク2について、出題傾向から解答のコツ、スコアアップのための参考書まで幅広く解説してきました。

ポイントをおさらいすると、以下のようになります。

  • タスク2は全体の2/3の配点ウェイトを占める重要セクション
  • 出題パターンを理解し、指示に沿った論理展開を心がける
  • 250語以上の適切な語数を意識しつつ、時間配分にも気をつける
  • 優れた英文を数多く読み、ライティングのインプットを増やす
  • 過去問演習や添削など、ライティングのアウトプット機会を作る

IELTSライティングタスク2の学習は、一朝一夕では成し遂げられません。地道な努力の積み重ねが何より大切だと言えるでしょう。

しかし、正しい学習法を実践し、諦めずに続ければ、必ずスコアアップにつながるはずです。本記事で得た知識を生かし、効果的・効率的な学習を心がけてください。

IELTSのライティングで高得点を取ることは、英語圏での留学や就職など、大きなキャリアチャンスにつながります。ぜひ本記事を足がかりに、理想のバンドスコア獲得に向けて頑張っていきましょう。一緒に学習を続けていきましょう!

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