英語パンダ
純ジャパ独学でTOEIC満点取得。 独学勉強法にはこだわりを持ち、大学受験では偏差値40から有名大学へ自力合格。 大学卒業後、某上場企業へ入社し、海外駐在を経て子会社代表に30代で就任。
その他

IELTS試験のスコアを履歴書に書く際の正しい書き方と注意点

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はじめに

英語力を証明する資格として、就職活動の際に履歴書にIELTSのスコアを記載する人が増えています。しかし、IELTSのスコアを正しく書く方法を知らず、適切に伝えられていないケースも見受けられます。この記事では、IELTSのスコアを履歴書に書く際の正しい書き方と注意点について詳しく解説します。

IELTSとは

IELTSは、International English Language Testing Systemの略称で、英語力を測定する国際的な試験です。リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つのセクションがあり、各セクションのスコアと総合スコアが0.5刻みの9段階で評価されます。

主に、英語圏の大学への留学や就職、ビザ取得などの目的で受験されます。TOEICやTOEFLと並んで、世界的に認知度が高い英語力の指標の一つです。

IELTSのスコアの有効期限

IELTSのスコアには有効期限が2年間と定められています。つまり、試験日から2年以内のスコアしか公式なスコアとして扱われないということです。

そのため、履歴書にIELTSのスコアを書く際は、必ず有効期限内のスコアを記載するようにしましょう。期限切れのスコアを書いてしまうと、英語力をアピールするどころか、逆に信頼を損ねる可能性があります。

IELTSを受験したのは3年前だったので、今は期限切れだ。でも、スコアは良かったし書きたいな…。

このように、期限切れのスコアを書きたくなる気持ちはよくわかります。しかし、企業側からすると、公式な指標ではないスコアをあえて書かれると、誠実さに欠ける印象を持たれかねません。

有効期限が切れてしまったスコアは、残念ですが履歴書には書かないようにするのが賢明です。

IELTSのスコアの正式名称と書き方

履歴書にIELTSのスコアを書く際は、正式名称を正しく記載することが大切です。

IELTSの正式名称は、以下の通りです。

  • Overall Band Score(総合スコア)
  • Listening Band Score(リスニングのスコア)
  • Reading Band Score(リーディングのスコア)
  • Writing Band Score(ライティングのスコア)
  • Speaking Band Score(スピーキングのスコア)

これらのスコアを履歴書に書く際は、以下のように記載しましょう。

IELTS: Overall Band Score 6.5 (Listening 6.0, Reading 7.0, Writing 6.5, Speaking 6.0) 取得日: 2023年3月15日

スコアは半角数字で記載し、Overall Band Score各セクションのBand Scoreを併記します。また、取得日(試験日)も必ず記載しましょう。

こうすることで、自分のIELTSのスコアを正確に伝えることができます。

Overall Band Scoreが良くても、各セクションのスコアに注意

日本人受験者の中には、Overall Band Scoreが高くても、特定のセクションのスコアが低いというケースがよく見られます。特に、スピーキングとライティングのスコアは相対的に低い傾向にあります。

企業側からすると、Overall Band Scoreだけでなく、各セクションのスコアにも注目しているので、そこに大きな偏りがあると、コミュニケーション能力に不安を感じる可能性があります。

もし自分の弱点となるセクションがあるなら、そこを重点的に対策して、バランスの取れたスコアを目指すといいでしょう。

IELTSと英検・TOEICの違い

IELTSと同様に、英語力を証明する代表的な資格としては、英検TOEICがあります。これらの資格も履歴書でよく見かけますが、IELTSとはいくつか違いがあるので整理しておきましょう。

英検の正式名称と履歴書への書き方

英検の正式名称は、実用英語技能検定です。級と合否のみで評価され、1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級の7段階に分かれています。

履歴書に英検を書く際は、以下のように記載します。

実用英語技能検定 準1級 合格 取得日: 2022年10月1日

級と合否、取得日を明記するのがポイントです。英検は一生有効なので、取得日が古くてもあまり問題はありません。ただし、あまりに古いものは現在の英語力を反映していない可能性があるので、なるべく新しいものを記載するのが望ましいでしょう。

TOEICの履歴書への書き方

TOEICは、リスニングとリーディングの2つのセクションがあり、各セクションの得点と合計得点で評価されます。990点満点で、10点刻みで点数が表示されます。

履歴書へのTOEICの書き方は、以下の通りです。

TOEIC L&R Score: 785 (Listening 400, Reading 385) 取得日: 2023年6月25日

リスニングとリーディングのスコアを併記し、合計得点と取得日を明記します。TOEICには有効期限はありませんが、2年以内のスコアが望ましいとされています。

IELTSは4技能、英検・TOEICは受動的な英語力重視

IELTSは4技能(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)をバランスよく測定する試験ですが、英検とTOEICはリーディングとリスニングが中心となっています。

英検は面接試験でスピーキング力も測られますが、ライティングは評価されません。TOEICはスピーキングとライティングのテストが別にありますが、一般的にはリスニングとリーディングのみの受験が主流です。

そのため、英語力の指標としては、IELTSの方がコミュニケーション力をより重視していると言えるでしょう。特にグローバルに活躍できる人材を求める企業では、IELTSのスコアを高く評価する傾向にあります。

IELTSのスコアを履歴書に書くときの注意点

最後に、IELTSのスコアを履歴書に書く際の注意点をまとめておきます。

正確なスコアを記載する

IELTSのスコアは、公式な成績証明書に基づいて正確に記載しましょう。うろ覚えのスコアを書いてしまうと、面接で質問されたときに困ってしまいます。必ず証明書を確認して、正しいスコアを書くようにしてください。

スコアの詐称は厳禁

中には、IELTSを受験していないのにスコアを書いてしまう人もいるようですが、これは絶対にNGです。仮に面接で発覚すれば、即不採用になってしまうでしょう。

IELTSのスコアは、あくまで自分が実際に取得したものだけを正直に記載するようにしましょう。

企業が求めるスコアを確認する

IELTSのスコアを履歴書に書く際は、事前に企業が求めるスコアを確認しておくことをおすすめします。特に外資系企業や海外拠点のあるグローバル企業では、ポジションごとに一定のスコアが求められることがあります。

自分のスコアがその基準に満たない場合は、他の強みをアピールするか、再受験を検討するなどの対策が必要です。

Overall 7.0以上が出願基準のところに、6.5で応募するのは厳しそうだな…。でも、職務経歴やスキルで勝負できるかも。

このように、IELTSのスコアは採用の合否を大きく左右する可能性があるので、企業の求めるレベルを意識しながら、戦略的に履歴書を作成していくことが大切です。

まとめ

いかがでしたか。IELTSのスコアを履歴書に書く際の正しい書き方と注意点について、詳しく解説してきました。

ポイントをまとめると、以下の通りです。

  • IELTSのスコアには2年間の有効期限がある
  • 正式名称を正しく記載し、Overall Band Scoreと各セクションのスコアを併記する
  • スコアに大きな偏りがないよう、バランスの取れた英語力を目指す
  • 英検やTOEICと比べ、IELTSは4技能をバランスよく測定している
  • 正確なスコアを記載し、スコアの詐称は厳禁
  • 企業が求めるスコアを確認し、戦略的に履歴書を作成する

自分の英語力を正しく伝えるために、IELTSのスコアを適切に履歴書に書けるようになりましょう。

参考URL:

IELTS基本情報
正式名称International English Language Testing System
主催団体ブリティッシュ・カウンシル、IDP:IELTS オーストラリア、ケンブリッジ大学英語検定機構
テスト形式ペーパーベース or コンピューターベース
試験時間リスニング: 約30分
リーディング: 60分
ライティング: 60分
スピーキング: 11〜14分
満点9.0 (0.5刻み)
料金25,380円 (2023年7月現在)
有効期限2年間
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