英語パンダ
純ジャパ独学でTOEIC満点取得。 独学勉強法にはこだわりを持ち、大学受験では偏差値40から有名大学へ自力合格。 大学卒業後、某上場企業へ入社し、海外駐在を経て子会社代表に30代で就任。
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IELTS Writingの模範解答から学ぶスコアアップのコツ

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こんにちは!IELTS Writingのスコアアップを目指す皆さん。ライティング対策には、優れた解答例を分析し、学ぶことが欠かせません。でも、どのような点に着目すれば良いのか悩む人も多いのではないでしょうか。

この記事では、IELTS講師歴○年の私が厳選した、Task 1とTask 2の模範解答をご紹介します。単に解答を眺めるだけでなく、何が評価を高めているポイントなのか、具体的に解説していきます。

ぜひ最後までじっくりお読みいただき、ライティング力向上のヒントを掴んでください!

IELTS Writingの評価基準とは?

まずは、IELTS Writingの評価基準について復習しておきましょう。ライティングの評価は、以下の4つの観点から行われます。

  1. Task Achievement(課題達成度):課題で求められている内容が十分に含まれているか
  2. Coherence and Cohesion(一貫性と結束性):文章の構成が論理的で、内容に一貫性があるか
  3. Lexical Resource(語彙の資源):適切で多様な語彙が使われているか
  4. Grammatical Range and Accuracy(文法の範囲と正確さ):幅広い文法構造が正確に使えているか

それぞれのタスクで求められるレベルは異なりますが、基本的にはこの4つの観点のバランスが取れている解答が高評価になります。

模範解答を見る際は、自分の解答と比べて、これらの評価ポイントがどう違うのかを意識しながら分析することが大切です。

それでは、実際の解答例を見ていきましょう。Task 1とTask 2の典型的な問題に対する模範解答をそれぞれ取り上げ、詳しく解説します。

Task 1の模範解答例とポイント解説

ここでは、よく出題されるタイプのTask 1問題とその模範解答をご紹介します。グラフや図表の説明力が問われる難関のタスクですが、解答例から学ぶべきポイントは数多くあります。

問題例(棒グラフ)

以下のグラフは、ある国の1990年から2000年までのコーヒー消費量の変化を表しています。この10年間のコーヒー消費の推移について、150語以上で説明してください。

コーヒー消費量の推移を示した棒グラフ

模範解答

The bar graph illustrates the changes in coffee consumption in a particular country over a period of 10 years from 1990 to 2000.

It is clear that coffee consumption increased steadily throughout the decade. In 1990, the country consumed approximately 1.5 million tons of coffee. This figure rose gradually, reaching about 1.8 million tons by 1995.

From 1995 onwards, the growth in consumption accelerated. The year 2000 saw a significant increase, with the quantity of coffee consumed surpassing 2.5 million tons. This represents a rise of over 65% compared to the consumption level in 1990.

Overall, the data shows a consistent upward trend in the country's coffee consumption during the 1990s, with a particularly sharp increase in the latter half of the decade. This suggests a growing popularity of coffee among the population over the 10-year period.

この解答では、以下のような点が高評価のポイントになっています。

  • グラフの種類と示された期間を明記し、概要をまとめている(Task Achievement)
  • 構成がIntroduction, Body, Conclusionで明確に区切られている(Coherence and Cohesion)
  • 数値の変化を的確に表現できる語彙を使っている:steady, gradual, accelerate, surpass など(Lexical Resource)
  • 現在時制と過去時制を適切に使い分け、文法的に正しい文を書けている(Grammatical Range and Accuracy)

これらの要素が揃うことで、情報を簡潔かつ的確に伝える解答になっています。

データの読み取りが正確で、必要な情報が過不足なく含まれている点も素晴らしいですね。グラフや図表のTask 1では、このように全体像を押さえつつ、重要な変化を詳しく説明することが求められます。

Task 1の解答作成のコツ

Task 1の模範解答を参考に、解答を作成する際のコツをまとめてみました。

  1. 情報の種類と全体像を示す
  • Introduction(導入)で、グラフや図表の種類と概要を述べる
  • 示された期間や対象も明記する
  1. ボディで具体的なデータの変化を説明する
  • 数値の変化を的確に表現する語彙を使う
  • 特徴的な変化があった部分は詳しく説明する
  1. まとめで再度重要ポイントを強調する
  • Conclusion(結論)で、グラフ全体の傾向を要約する
  • データから読み取れる重要な示唆にも触れると良い
  1. 情報は過不足なく、正確に含める
  • グラフや図表に示された情報は、可能な限り拾う
  • 数値などは正確に読み取り、誤差がないよう注意する

これらのポイントを意識しながら、今回の模範解答のような流れで解答を組み立てていきましょう。

もちろん、グラフや図表の種類によって説明の仕方は変わります。練習を重ねて、様々なタイプの問題に対応できる引き出しを増やしていくことが大切ですね。

Task 2の模範解答例とポイント解説

続いて、Task 2の模範解答を見ていきましょう。Task 2は自分の意見を論理的に述べる小論文問題で、Task 1以上に深い考察力が問われます。

解答例から、高評価を得るためのポイントを学んでいきましょう。

問題例(意見論述)

ある人は、子供の教育において学校が最も重要な役割を果たすと考えています。一方、家庭の影響力の方が大きいと主張する人もいます。

あなたは、子供の教育に関して、学校と家庭のどちらがより重要な役割を担うと思いますか。自分の意見とその理由を、具体例を交えて250語以上で述べてください。

模範解答

Education plays a crucial role in shaping a child's future, and there is an ongoing debate about whether schools or parents have a more significant impact on a child's learning and development. While both school and home environments are essential, I believe that parents have the most profound influence on their children's overall growth and success.

On the one hand, schools provide a structured learning environment where children acquire knowledge, develop skills, and learn to interact with their peers. Teachers, as professionals, are trained to identify each child's strengths and weaknesses and provide appropriate guidance to help them reach their full potential. Moreover, the school curriculum is designed to equip children with the necessary academic and social skills to succeed in their future endeavors.

However, I would argue that parents play an even more crucial role in their children's education. Firstly, parents are the primary role models for their children. From a young age, children observe and imitate their parents' behavior, attitudes, and values. The way parents communicate with their children, encourage learning, and prioritize education sets the foundation for a child's future success. Secondly, parents have the unique opportunity to provide individualized attention and support to their children. They can tailor their approach to their child's specific needs, interests, and learning styles, which can have a profound impact on their motivation and engagement in learning.

Furthermore, a nurturing and supportive home environment is essential for a child's emotional well-being and overall development. When children feel loved, secure, and valued at home, they are more likely to develop self-confidence, resilience, and a positive attitude towards learning. This emotional foundation is crucial for children to thrive in their academic pursuits and overcome challenges they may face in school.

In conclusion, while both schools and parents have essential roles in a child's education, I believe that parents have the most significant and lasting impact. The values, attitudes, and support that children receive at home shape their character, motivation, and approach to learning, which ultimately determine their success in school and beyond.

この解答は、以下のような点で高い評価を得ています。

  • 学校と家庭の両方の役割を認めつつ、家庭の影響力の重要性を主張している(Task Achievement)
  • 5段落構成で、各パラグラフの役割が明確である(Coherence and Cohesion)
  • 教育に関連する幅広い語彙を適切に使用している:acquire, curriculum, endeavor, tailor など(Lexical Resource)
  • 複雑な文構造を使いこなし、論理的で読みやすい文章になっている(Grammatical Range and Accuracy)

全体を通して、筆者の主張が一貫しており、それを裏付ける根拠が説得力を持って述べられています。家庭の影響力の大きさを、具体的な例を交えて分かりやすく論じている点も見事ですね。

主張と理由、そして具体例のバランスが取れた、説得力のある解答だと言えるでしょう。

Task 2の解答作成のコツ

Task 2の模範解答を踏まえ、小論文を書く際のコツを以下にまとめました。

  1. 解答の構成を明確にする
  • Introduction, Body, Conclusionの3部構成を意識する
  • 各パラグラフの役割を明確にし、論理的な流れを作る
  1. 自分の立場を明示し、一貫して主張する
  • 序論(Introduction)で自分の意見を明確に述べる
  • 全体を通して、主張が一貫するよう気を付ける
  1. 主張の根拠を具体的に述べる
  • 本論(Body)で、主張を裏付ける理由を詳しく説明する
  • 具体例を交えると、説得力が増す
  1. 結論で主張を再確認する
  • 結論(Conclusion)で、自分の意見を再度強調する
  • 全体の内容を簡潔にまとめる
  1. 適切な接続表現を使って、論理の流れを示す
  • moreover, furthermore, in addition などの接続詞を使う
  • 読み手に論理の流れを追いやすくする

これらのポイントを意識して、論理的で説得力のある解答を組み立てていきましょう。

タスクで与えられた話題について、自分の考えを整理し、それを裏付ける根拠を探ることが大切です。日頃から社会問題などについて自分の意見を持つ習慣をつけておくと、Task 2の対策に役立つはずです。

高評価の解答に共通するポイント

ここまでTask 1とTask 2の模範解答を見てきましたが、高得点を狙うには、以下のような点に気を付けることが大切だと言えます。

  • 課題で求められている内容を的確に含める
  • タスクの指示を正しく理解し、過不足なく情報を盛り込む
  • 情報・考えを論理的な構成で述べる
  • Introduction, Body, Conclusionの基本構成を意識する
  • パラグラフ内の一貫性と、パラグラフ間の結束性を重視する
  • 適切かつ多様な語彙を使う
  • トピックに関連した語彙を効果的に使う
  • 同じ表現の繰り返しは避け、言い換えを心がける
  • 文法を正確に使いこなす
  • 基本的な文法事項は確実に押さえる
  • 複雑な文構造にも挑戦し、使いこなせるようにする

これらは、冒頭で触れたIELTSの4つの評価基準にも直結するポイントです。

ライティング力を上げるには、自分の解答をこれらの観点から見直し、不足している部分を重点的に強化していくことが大切です。自分に合った表現や語彙を増やしつつ、文法の正確さも磨いていきましょう。

また、優れた解答を数多く読み、構成の仕方や論の展開方法を学ぶことも重要です。

良質なサンプル解答を参考に、表現や語彙をインプットし、自分のものにしていく練習を欠かさないようにしましょう。

より良い解答を書くためのTips

最後に、IELTS Writingで確実に高得点を取るためのコツをまとめておきます。

Tip 1:時間配分を意識する

ライティングは時間との勝負です。Task 1は20分、Task 2は40分が目安とされています。

各タスクの制限時間を意識し、時間を適切に配分する習慣をつけましょう。あらかじめ全体の構成を考えてからペンを走らせるのも良い方法です。時間が余ったら、必ず見直しをして完成度を高めましょう。

Tip 2:語数を守る

Task 1は150語以上、Task 2は250語以上が求められています。

この語数はしっかりと守る必要があります。文字数が足りないと減点の対象になってしまうので注意が必要です。ただし、詰め込みすぎるのも逆効果です。情報は過不足なく、分かりやすくまとめることを心がけましょう。

Tip 3:読み手を意識する

ライティングは、何のために、誰に向けて書くのかを意識することが大切です。

特にTask 2では、読

み手を説得することを目的として書く必要があります。

自分の主張を裏付ける根拠を示し、具体例を交えて分かりやすく論じることで、説得力のある文章になります。読み手の理解を助ける語彙の選択や、論理の展開方法にも気を配りましょう。

Tip 4:添削を活用する

自分の解答を客観的に見直すのは難しいものです。自分の弱点に気づくためにも、定期的に他者の添削を受けることをおすすめします。

学校の先生やネイティブスピーカー、経験豊富なIELTS講師など、信頼できる人に自分の解答を見てもらいましょう。改善点を指摘してもらうだけでなく、優れている点についてのフィードバックももらえると、さらに効果的です。

添削では、単に間違いを直すだけでなく、なぜそれが良くないのか、どう改善すればいいのかをしっかりと理解することが何より大切です。フィードバックを真摯に受け止め、今後の学習に生かしていく姿勢を忘れずに持っていきたいですね。

Tip 5:英語の質を高める

IELTS Writingで高スコアを狙うには、英語の基礎力を地道に高めていくことが欠かせません。

日頃から良質な英文に触れ、語彙や表現を増やしていきましょう。英字新聞や英語のニュース記事、英語のブログなどを読む習慣を付けるのがおすすめです。興味のあるトピックについて英語で調べ、ライティングのネタを探すのも良い方法ですね。

インプットと同時に、ライティングの練習も欠かさずに行いましょう。時間を計って様々なトピックで文章を書く訓練を重ね、表現力と速度、正確性を同時に高めていくことが大切です。

以上のようなコツを意識しつつ、日々の学習に励んでいけば、必ずライティング力は向上するはずです。

IELTSの過去問などを使って、実践的な訓練を積むことも忘れずに行いましょう。本番さながらの練習を重ねることで、確実に自分の力を伸ばしていけるはずです。

Key Points

  • 模範解答から評価を高めるポイントを学ぶことが重要
  • Task 1は、情報を的確に読み取り、論理的に説明する力が問われる
  • Task 2は、自分の意見を明示し、根拠を示して説得的に述べる力が試される
  • 高評価の解答に共通するのは、課題に沿った内容、論理的な構成、適切な語彙と文法
  • 時間配分、語数、読み手への配慮、添削の活用、英語の質向上を意識しよう

以上、IELTS Writingの模範解答から学ぶべきポイントと、スコアアップのためのヒントをお伝えしました。

優れた解答例から学び、自分の解答を客観的に見直すことは、ライティング力向上の大きな一歩になります。今回ご紹介したコツを意識しながら、日々の練習に励んでいきましょう。

IELTSのライティングは、英語力だけでなく思考力や表現力など、様々な能力が問われる総合的なタスクです。

一朝一夕では身につかないかもしれません。でも、コツコツと努力を重ねることで、必ず結果はついてくるはずです。今回の内容を参考に、効果的な学習法を実践し、理想のスコアを目指して頑張ってくださいね。

最初のうちは、うまく書けずに悩むこともあるでしょう。でも、諦めずに粘り強く取り組んでいけば、必ず道は開けるはずです。

自分を信じて、一歩ずつ前進していきましょう。
皆さんの健闘を心からお祈りしています。
一緒にIELTSライティング克服を目指して頑張りましょう!

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