私たち日本人が学校の授業でまず習わない表現でも、ネイティブが日常会話でよく使うものってたくさんあります。
Fair enoughという表現もその一つです。
今回は、Fair enoughの意味、使い方を覚えて英語の会話力の幅を広げましょう。
Fair enoughの意味と使い方

Fair enoughの意味をオックスフォード英英辞典で調べてみましょう。
informal
Used to admit that something is reasonable or acceptable.‘‘I can’t come because I’m working late.’ ‘Fair enough.’’(「仕事が遅れているから行けないなぁ」「わかったよ(それなら仕方ない)」)
出典:https://en.oxforddictionaries.com/
Fair enough、正式にはThat’s fair enougですが、会話ではほとんどの場合That’sは省略されます。
That’s reasonable.
That’s okay.
Tha’s fine.
このあたりが同じ意味の表現にあたります。
納得できるよ。
理解できるよ
なるほどね。
わかったよ。
Okです。
(本心は別にして)相手の言ったことが、理にかなっている、理解できる、といった場合に、「わかったよ」という意味で使われます。
本心は別にして、というのがポイントですね。
よく、Fair enoughをOkayと同義語と説明している英和辞書もあります。
たしかに、fair enoughは軽い同意を示す場合にも使うので、正しいのですが、これではfair enoughに隠されているニュアンスを知るには不十分です。
上の例文の場合だと、仕事が遅れているから行けない。という相手の言ったことに対して、本心では来てほしいんだけど、そういう理由ならしょうがないね。という意味が隠されています。
Fair enoughのあとに、I understandを付け加えるとよりわかりやすいかもしれませんね。
以前、職場の同僚から、次の休みにゴーカートしに行かない?と誘われたことがありました。
その日は予定があるから行けない、と断ったら、同僚が一言「Fair enough」。
なんとなく、fair enoughのニュアンスがつかめて来たと思います。

また、ある話題に対して、これ以上議論をしたくない場合や議論をやめたい場合にもFair enoughは使える便利な表現です。
B: Fair enough.(そうなのね、わかったわ)
この場合、Bは安倍総理が好きじゃないけど、私には私の意見があるし、あなたにはあなたの意見がある。
これ以上この話題は続けたくないから、Fair enoughと言っているんです。
だんだん、ニュアンスがわかってきましたよね?
よく考えると、日本語でも英語でも、こんな感じの会話って多いですよね。
だから、すごい使える表現なんですよ!
Fair enoughはイギリス英語?発音は?
Fair enoughは、主にイギリス英語で使われる表現です。
アメリカ英語ではあまり使われていない気がします。
イギリス英語に近い、オーストラリアやニュージーランドでもよく使われていて、実際オーストラリアに住んでいる私からすると、「Fair enough」は超頻出フレーズのひとつです。
職場でも学校でも、家庭でも、どこでも使えるオールマイティーな表現なので、ぜひ覚えておきたいですね。
そして、イギリス英語で使われる表現なので、Fairのrは舌を曲げずに、enoughのeとリンクします。
あえてカタカナで書くとすれば、「フェーリナフ」みたいな感じです。
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あとがき
fair enoughの意味、ニュアンス、使い方をマスターすると、ネイティブの英会話に一歩近づけます。
オーストラリア英語でも頻出の、いろんな場面で使える、便利な表現なので、この機会に覚えておきましょう。